忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2013年03月24日(日)珍道中

いつも3月下旬あたりにはleteのライヴをするのですが、今年は24日の日曜日になりました。
この日は誕生日で、でも誕生日ライヴなんていうと、来てくれるひとが気を遣うんではなかろうかと思いできるだけ静かにしていたのですが、たくさんの方がライヴに来てくださり、それ以外にもほんとにみなみなさまから心のこもったお祝いのお言葉やメッセージ、プレゼントなどをいただだき、それはそれはうれしい誕生日になりました。
みなさま、ほんとうにありがとうございました。

43歳、という、自分がそんな歳になるわけない、と思っていたような歳になりましたが、改めて43年前に私をこの世に登場させてくれた両親に、
これまでと今とこれからもわたしと出会ったりすれちがったりしながらどこかでわたしとつながってくれているすべてのひとに、
まわりの愛おしいすべてのものごとに、心から感謝します。

そしていつもと変わらず、こうして目を覚まし、ごはんを食べ、靴を履き、おしゃべりし、町に出て、ライヴができるということが、じつはとても有り難いことなんだなーとつくづく思うのです。

しあわせのかたちはいろいろあると思うけれど、ありがとうって思えることはとてもしあわせなことで、わたしはありがとうって思えば思うほど、しあわせにしてもらっているのだと思います。
ライヴだって、なんだって、自分が楽しくなりたいから、みなさんの力をお借りしているのです。
だから、そのありがとうを、わたしも誰かに使いたい。
たいしたことはなんにもできないんだけど、うれしい気持ちはためておくより使おう。

わたしのだいすきなひとたち、しらないひとたちや、仮にもいまはあのやろう、と思うようなだいきらいなひとたち(がいたとしてもね、仮に)だって、やっぱりしあわせでいてほしい。
そうだといいなあ、と思います。

そのためにはやっぱりわたしが楽しくないとなあ!
と、結局、自分かい!という強欲さを改めて認識する、という堂々巡り。
そんなこんなしながら、またわたしの珍道中がはじまります。

みなさま、いままでありがとう。
そしてこれからもありがとう。
どうぞよろしくおねがいします。

[link:1303] 2013年08月14日(水) 00:20


2013年03月04日(月)ゴンチチさんありがとう

1月に沖縄へライヴへ行った時、ちょうどライヴ当日の26日の朝というすごいタイミングで、またゴンチチさんが『蟻と梨』から曲をかけてくださいました。

パーソナリティをつとめられているラジオ『世界の快適音楽セレクション -南国の音楽-』で、『おばけのメロディ』をかけてくださったそうです。(世界の音楽セレクションオフィシャルサイトのバックナンバー10/13「ロバとラクダの音楽」、1/26「南国の音楽」をご参照ください。)

この番組では、昨年10月の『ロバとラクダの音楽』の回でも『I Want To Be Your Sunshine』をかけていただいていて、まさかの2度目!
感激なのです。
しかも初めての沖縄ライヴ当日に『南国の音楽』の回でかけてくださるなんて、偶然にしたってイカシすぎています。

『世界の快適音楽セレクション』は、いつも一筋縄ではいかないすばらしいセレクトで、有名な曲も知ってる曲もまだまだ知らない曲も、ひとつのテーマやカラーを通して聴くことで、それがたとえ「なんでこの曲がこのテーマで?」と思うような不思議な選曲であっても、聴くとやっぱりその素晴らしさを再認識したり、意外な楽しさや「あ、そういえばそうか!」というような新しい味わいの発見ができる、というそれは素晴らしき素敵な番組。

ふだんそんなに会えない遠くの友達や、しばらくごぶさたしているあちらこちらの人たちがたまたま聴いていたりして、連絡をくれたり、というのもまたうれしいことのひとつです。

そんな番組でかけてくださるなんて、ほんとうにうれしく、一生の自慢になるなあ、などと思っております。

ゴンチチさんや番組スタッフの方々にこの日記という場を借りて、心からお礼を申し上げます。

[link:1302] 2013年03月25日(月) 13:51


2013年03月02日(土)かんぴょうの皮

「かんぴょうの皮をむくうた」を作った夢をみて、夢の中では「けっこういい曲」で、「よし、これは起きたらすぐにメモしよう。いや、メモでなくて、ボイスメモしよう」とまで思っていたのに、起きたら1mmも憶えてませんでした。

「歌の雰囲気」だけはなんとなく憶えていて、意外にセンチメンタルな曲で、ただかんぴょうの皮をむくっていう状況を歌ってるのではなく、サビのとこが、たぶんだけど「かんぴょうの皮をむく日もある〜」とかいうようなふうだったような気がぼんやりしているのですが、もう思い出せない。

Twitterでそうつぶやいたら、「いっそ今のそのもやもやごと歌にすれば」などとの意見ももらったのですが、それだと、やっぱりどうしても自分に都合のよいように(?)ある程度オチがあって歌として面白いように考えて作ってしまいそうで、いまひとつなのではないかな、と思うのです。
あの夢の中で盛り上がってた(わりにたぶんぜんぜんカスみたいな)曲のバカバカしさにはかなわない気がしますものね。
って、夢の中の歌も自分が作ったには変わりないんですけどね。
あ、しかも、夢って「見てる時間は一瞬なんだよ」って聞いたことがありますが、本当はどうなんでしょう。
だって、夢の中で作った歌を歌うだけでもう数秒は確実に経ってるけど。
実際には歌ってないのかな。
ということは、夢の中では一瞬で曲ができるのでしょうか。
夢の中では夢のようです。

[link:1301] 2013年03月09日(土) 15:39


2013年02月28日(木)え、もう2月終わり?

は!
今年は日記もまめに更新するって言ってたくせに、もう2月終わったじゃないの。
ていうか、これも書いてるのは2月末日のフリをしてるけれど、3月1日じゃないの。
もうやんなるわー。
2月のワンマン、いらしてくださったみなさま、ありがとうございました。

いつになく、男くさい、どしょっ骨のすわったライヴでした。
楽しかったです。

で、今日は山口にお引越されるライオン・メリィさんの送別ライヴをこっそり観戦してまいりました。
メリィさん、すごいわぁー。
ほんとうにタダモノでないです。
ブルースもファンクもニューオリンズもシャンソンもビンゴもお衣装もおしゃべりも、ぜんぶまるで異世界なようで、近所なような不思議な層でできあがっています。メリィさんのステージ。
JON(犬)さんもはじめて観ることができて感激。
お話ししたかったけど、恥ずかしがりやなので、黙っていました。
川口さんがギターを弾く姿は、以前、あがたさんのサポートをなぜか川口さんと私の二人でやらせていただいて静岡と名古屋へツアーした時以来でしょうか。
ハープもすてきでした。

行けることなら行きたいライヴは日々たくさんあるのですが、なかなかままならぬ自分に喝を入れたいです。

[link:1300] 2013年03月02日(土) 22:53


2013年02月01日(金)ちくわぶとすあま

お正月すぎに名古屋の実家へ帰った折、ひょんなことからおでんの話になった。
そこで、最近巷で話題(?)の「ちくわぶ」のことを言うと、やはり、というか思ったとおり、うちの親はいまだに関東地方では当たり前の「ちくわぶ」というものを知らなかった。
ほーら、知らないでしょう?
教えてあげる。あのね、ちくわぶっていうのはね...

母「麩でしょ?(母の頭の中:輪切りの麩がおでんにぷかぷか)」

私「ううん、麩じゃないんだよ。形としては、もうちょっと細くて棒状なの」

母「棒状?車麩とかそういうのの仲間じゃないの?(母の頭の中:棒状の麩菓子がぷかぷか)」

私「"ぶ"ってついてるけど、麩じゃないの」

母「じゃ、ちくわ?(母の頭の中:ちくわがぷかぷか....ふーん、普通だわ <うちではおでんにちくわ入れる)」

私「うーーん、ちくわでもないんだな。ちくわよりもうちょっと固いっていうか...」

母「固いちくわ?(母の頭の中:かたいちくわって?)」

私「いや、ちくわじゃないの。ちくわみたいにああいうパツッっていう食感じゃなくて....」

母「うん」

私「しいていえば、"なると"とかああいう感じ?」

母「なると??(母の頭の中:輪切りのなるとがぷかぷか)」

私「あ、輪切りじゃないよ?なるとが1本まるごと、みたいな感じ」

母「なるとの丸ごとみたいなちくわ?」

私「ちくわ忘れて。ちくわじゃないんだって。たしか小麦粉とかでできてるんだってよ」

母「ふ〜〜ん。"ちくわぶ"ってちくわでも麩でもないの?なんなの?」

私「だから、ちくわぶはちくわぶ。おでんに入れるやつ、なんか、小麦粉で作ったかたまり?(私の頭の中:実は私も食べたことないのに、我ながらナニ?この説明)」

私「あ、じゃあさ、「すあま」って知ってる?(私の頭の中:話かえよう)」

母「すあま?す・あ・ま?....ナニソレ?」

---母はやはりすあまも知らなかった。---

私「なんかね、和菓子なんだけど、ピンク色でかまぼこみたいな形で、甘いの」

母「甘いかまぼこ?(母の頭の中:甘いかまぼこ...)

私「あ、かまぼこじゃないよ、形がかまぼこそっくりなだけで、食感はお餅っていうか、弾力のあるお団子っていうか、そんな感じ。私も東京へ来るまで知らなくて、でも食べたことなくて、最近はじめて食べたけど、すごくおいしいんだよ(私の頭の中:こっちはこないだ初めてだけど食べたことあるからな!)」

母「へぇ〜。で、それはなんなの?お餅なの?」

私「うーん、えーと、お餅....なのかなあ?でもお米から作ってるんじゃないかもしれない。小麦粉?なんか、小麦粉で作ったかたまり?(私の頭の中:あれ?コレさっきとおんなじ?)

この会話を、父は黙って聞いていた。
そして私も、たいして「ちくわぶとすあま」のことをよくわかっていないことがよくわかった。

「なんか、小麦粉で作ったかたまり?」

結局、たぶん、母にも父にも、なにも伝わらなかったと思う。

[link:1298] 2013年03月01日(金) 01:53

2003年6月16日までの日記


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