忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年08月10日(火)K桐はいRを目撃

チッチ&クックのミーティングに行こうと中央線を待っていると、滑り込んだ電車の座席に座る一人の人に目を奪われた。真っ黒なサングラスのでかい女性。電車に乗り込むと、一瞬で誰かわかった。ブリキの自発団等で一世を風靡し、その後テレビや舞台で活躍中の怪女優(と言われていた)K桐はいRさんだ。真っ黒なサングラスをかければかけるほど、目立つ顔。サングラスは逆効果では.....。彼女は台本をひろげて一心不乱にセリフを覚えていた。時折ぶつぶつと何かを言っていたり、手ぶりもたまに見える。なるほど。やはり目立つ。私のお隣に座っていたおばさんは、明らかにそわそわしていて、『あのヒト!ほらあの顔!ゲーノージンよね、あのヒト!でもなんていうひとだったかしら。顔はまちがいなく見覚えあるんだけど。』という言葉が顔に書いてあった。

チッチ&クックミーティング後、シモキタへロムちゃんと打ち合わせ。どちらも展望が見えてくると、そうとう楽しそう。

[link:274] 2004年08月13日(金) 00:34


2004年08月09日(月)次はチッチ&クック

「NRBQ in 吉祥寺」の前にチッチ&クックの宣伝します。今週金曜日に高円寺のStudio Zoneで久住昌之さんとのブルースユニット「チッチ&クック」のファーストライブがあります。思いっきり夏休みシーズンですが、ぜひ来てください。損はさせません。詳細は食堂表紙にのってます。

[link:271] 2004年08月09日(月) 23:20


2004年08月07日(土)NRBQ in 吉祥寺

いよいよ泣いても笑ってもツアー最後の日。
別に観たきゃいつでもアメリカに行くさ〜、なんて顔をしてはいるが、心の中では泣きたい気分だ。
スターパインズへ行くと、すごい人。あれれ、今日もデジタルピアノだ。ピアノどうかしたのかな(どうやら何かピアノにトラブルがあったようだ)。きょろきょろしながら待っていると、いつものようにMCナカジマさんが登場。でもなんか様子が変。曰く『テリーが行方不明になりました。もうしばらくお待ちを〜』オーディエンスは爆笑。さすがQ。最後までやってくれるなあ。などと談笑しながら更に待つ。しばらくしてメンバーが登場し、思ったとおりのっけからエンジン全開で飛ばしてくれた。ステージ脇から観ていたが、あまりに楽しく、また、この数日間のこと、彼らを初めて観た時のこと、それから初めてちゃんと話をした時のこと、そして何よりNRBQというバンドと同じ時代に生きて音楽をかわし合うことができる幸せなどいろいろいろいろな思いがバーーーッと一気にやってきて、泣けてきてしまった。私は普段はシラっとしているように見せかけているが、ウルルン滞在記とかでホームステイなんかさせられたりしたらまちがいなく帰り際に大泣きする。探偵!ナイトスクープで言えば西田局長より先に泣くタイプである。結構後半泣きどおしで、後でジョニーに『泣いてるのが見えたよ』と言われてしまった。ええ、そうですとも、泣きましたとも。だってあなたたちが素晴らしいから。あなたたちの音楽が、私にいつもいろんなことを教えてくれているのです。それこそ聴く度にね。私もいつかアメリカツアーに行きたいよ、と言うとジョニーが『いつでも来いよ、ヴィブラフォンは調達できるよ。鍵盤は木じゃなくてメタルだけどね(ってことはマリンバじゃないけどね。でも私が必要なのはマリンバだけどね)。などとうれしいことを言ってくれる。いつか行けるとは思っているけど来年はちょっとムリだなあ。その前にもっと日本でがんばんないとなあ。
ともかく、これでNRBQ2004年のジャパンツアーはおしまいだ。でも、世界のあっちとこっちだけど、音楽なんて空気の振動だから、いつでもどこにでも届けることができるはず。そんなことみんなわかってることだよね。これからも楽しい音楽が世界じゅうに飛んでいくことを願ってやみません。そして私もそれを飛ばす一人であり続けたいです。
ありがとうNRBQ。これからも体に気をつけて。
最後に、彼らを呼び、そして支えたすべての人達、本当におつかれさまでした。

[link:273] 2004年08月12日(木) 01:34


2004年08月06日(金)NRBQ 's going to 東京 再び

朝、大阪のホテルでチェックアウトをしているメンバーと一緒になり、『きのうは本当にどうもありがとう。おつかれさま。また明日吉祥寺でね!』というと、テリーが『今日8時間後(今夜)吉祥寺でスタッフのおつかれさまパーティーをやりたいと思ってるんだけど来ないか?』と誘ってくれた。え?今夜?私たちこれから車で8時間走るんだけど.....。『だからそのまま吉祥寺に来ればいいじゃない?』そ、そうだよね、そのまま吉祥寺へ行けばいいよね。せっかくさそってくれてるんだし。っていうか、みんなは疲れてないの?『疲れてるよ。』そりゃそうだ。しかし、今回のこのツアーはナカジマさんをはじめ、いろんな人がスタッフとしてヘトヘトになりながら支えている。だからこれはその労をねぎらいたいというテリーの気持ちなのだな、ということがよくわかった。だから私もぜひ行くね、誘ってくれてどうもありがとう。と約束し、彼らと別れる。
そして車で走ること約8時間。途中はんぺんやソフトクリームなどを食べたりしながら、高速道路の分岐を吉祥寺方面に取り、家へ帰る前にそのまま東京を横断して吉祥寺へ。やっとの思いで彼らのホテルへたどり着いた。すると間もなくスタッフのMさん、続いてトムと敏腕ローディーのジャンジャンがやってきた。トムとジャンジャンはレコード屋さんへ行ってきたらしい。買ってきたものを見せてもらったりしながらほかの人々が集合するのを待つ。それから待つこと約2時間。トムは待つのに飽きてきたのか、次第にふざけ始め、腹話術みたいに口を動かさずにへんなしゃべり方をしたり、甘い声で歌う誰かのモノマネをしたり、覚えた日本語『すごい』『なんだだよ(なんでだよ)』『あつい』『ちょーあつい』『はい』『そうだ』などを次々に披露しはじめ、あっという間にロビーはトムの独壇場と化した。トムすごい可笑しい。可笑しすぎる.......。そういうトムをまるでペットをかわいがるようになでたりたたいたりしているジャンジャン。どうなっているのか。トムに最近ブーム(意外とブームの回転は早いらしい。キティちゃんやペコちゃんは好きは好きなようだが、一時のような熱狂ぶりはなかった)のキャラクターは何?と聞いてみたらズバリ『Burn Bread! He's great!』え?『こげぱん』?そういえばそんなようなキャラあったような....。その後日本人の友達何人かにこの話をしたが、全員『こげぱん』を知らなかった。アメリカ人で開口一番好きなキャラクターに『こげぱん』を挙げるのは彼しかいまい。ひっかかるところがピンポイントにもほどがある。
ちょっと話がそれるがもうひとつ可笑しかったのが、あのジョーイまでNHK教育の『いないいないばあっ!』にひっかかっていたこと。何かのはずみでテレビの話になり、ジョーイが『こーんなでかい犬(ワンワン)と7歳ぐらいの女の子(ふうか)とこのぐらいの丸いへんなモノ(うーたん)がダンスしてて、まわりに赤ちゃんが這っていた番組』と言うので、それはまぎれもなく『いないいないばあっ!』だと確信。『私もその番組で曲を作っているよ』というと目を輝かせて話を聞いてくれた。翌日そのCDのコピーをあげると、『そうそうこの丸いへんなモノ(うーたん)が好き。面白いよね。』とにこにこ喜んでいた。面白いのはあなたたちです。

というわけで、ようやくメンバーやスタッフが集まり、小さいけど楽しいおつかれさま会がとりおこなわれた。
私なんかなにもおつかれのことはしてなくて、この場に来られなかったけどほんとにがんばっていたラブラブスパークさんやキダタローさんなどまた協力していたすべての人々に申し訳ないと思いつつ、改めて彼らにおつかれさまでした、という気持ちでいっぱいになった。明日はツアー最後のスターパインズ。よーく目に耳に焼き付けておこう。

[link:272] 2004年08月12日(木) 01:04


2004年08月05日(木)NRBQ in 大阪/オープニングアクトまでの足跡その2

楽屋でぼやーっとしていると、あっという間に出番になった。ああ、大阪の人、楽しんでくれるといいなあ、と思いつつステージ袖へ。今回のツアー主催者ナカジマさんが熱いアナウンスで呼び込んでくれてエイヤッとステージに出る。聴き慣れない声で「ち〜あき〜」と叫んでくれる人、指笛を飛ばしてくれる人たちに暖かく迎えてもらい、へっぽこながらえらいイキオイで数曲やる。お客さんの様子とテリーの動く椅子のおかげであんまり緊張することもなく、めちゃくちゃ楽しい気分になった。たとえNRBQの何百分の一ぐらいでも、みんなを楽しませることができればいいと思った。ゆわかしと口ぶえ軍団のメンバーもいつにもましてノリノリになっていて、マリンバの実可さんなどは普段あまり見たことのない様子で踊ったりしていてそれもまた楽しかった。最後のほうでWe're Walkingをやり、そのままメドレーで『よわいウルトラマン』に突入するところでテリーが登場。打ち合わせ通り「こっそり」出て来たのだが、客席は一気に盛り上がった。テリーに私のへっぽこ代表曲を吹いてもらうなんてどうかしてるかな、とも思ったが、楽しそうに吹いてくれたので本当にうれしかった。テリー、本当にどうもありがとう!!!
このオープニングアクトに呼んでくれたナカジマさん、本当にどうもありがとう!!!聴いてくれたみなさん、そしてゆわかしと口ぶえ軍団のみなさん、見に来てくれた友達、スタッフのみなさんに心から感謝いたします。

さああとはもう思い残すことはない。思いっきりNRBQを楽しむだけだ、というわけで演奏終了後はスタンディングフロア近くの袖でスタンバイ。ところがQの演奏が始まる1分前、テリーが突然サックスプレイヤーの川口さんを呼んでほしい、一曲目を一緒に演奏しよう、と言い出した。慌てて客席の後ろのほうでビールを片手ににこにこおしゃべりしている川口さんを呼びに行く。川口さんは目を白黒させながら、『え?え?オレ?え?一曲目?え?どういう曲だっけ?』とてんやわんやでサックスをケースから取り出している。『え?その曲なに?もっかい歌って?』などと言っているうちに演奏が始まってしまった。私も『がんばってください!』と言い残しスタンディングフロアへ。そしてソロになりいきなり川口さんが呼び込まれた。すごい!かっこいい!さすが我らが川口さんである。吹き終わって恥ずかしそうにそそくさと退場しようとする姿と、そのかっこいいソロのギャップがまた最高だった。その後も川口さんは曲の途中で何度か呼び出され、その度に目を見張るようなかっこいいソロを吹きまくってはそそくさと退場していました。こんな川口さんの勇姿を観られたのも大阪へ来たからというものだ。ほんと来てよかった。Qは大阪の熱いオーディエンスに応えるように、立続けにロックンロールナンバーを繰り出し、パワーを炸裂させていた。かえすがえすもすごいバンドだ。

終演後、なんとなく打ち上げも決まっていなかったがお腹も空いていたし、ゆわくち軍団メンバーと打ち上がりたかった
ので、どうせならとQのメンバーを誘ってみる。皆『行く行く』というので結構な大人数になり、梅田の夜をまったく知らない私たちは困って普通の居酒屋(贔屓屋)へ入ってみる。Qのメンバーもそんな靴を脱いで下駄箱へ入れるような居酒屋は行ったことがなかったらしく、意外と楽しそうだった。その後おつかれのスタッフのみなさんも合流し、結局このツアーで一番大規模な打ち上げになった。ローディーのジャンジャンも日本酒を飲んで絶好調で、ほんとに楽しい会となった。まだ吉祥寺が残っているけど、ひとまずゆわくち軍団メンバーとはここでお別れ。みなさん本当におつかれさまでした。

[link:270] 2004年08月09日(月) 22:56

2003年6月16日までの日記


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