忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2010年04月13日(火)四国〜尾道の旅「なんじゃこりゃ日記」その1・琴平

四国へ行ってきました。
見なければいけない町や場所もあり、行きたい場所もあちこち飛んでいるから、車で動こうということになったのでした。まずは岡山まで行き、レンタカーを借りて四国へ渡ります。
瀬戸大橋を渡ると瀬戸内の小さい港が見えてきます。船が停泊する丸くなった庭のような港、煙突がチクチクとささった海沿いの景色は何度見ても心が踊ります。
瀬戸大橋の途中のドライブインで「じゃこかつ」というのを食べたら、揚げたてさっくさくのハンペンのフライみたい。
そうして辿り着いた香川県。
高松は素通りして仲多度郡琴平町、というところへ向かいます。
琴平町はこんぴらさんこと「金刀比羅宮」のあるところ。それと最近になって復活を遂げた「こんぴら歌舞伎」で有名ですが、それ以外はほんとになにもない小さな町。本当は「こんぴら歌舞伎」を見れたらいいなあと思っていたのだけど、着いた日は到着が遅く、翌日は出発して観音寺へ行ってから道後まで行くので時間が合わない。しかたがないので結局歌舞伎は見送ることにして、とりあえず着いた日に町を散策するも、平日の午後5時過ぎ、というのは参道も商店街も、お店というお店が閉まっていて、寂しくシャッターを見学することに.....。
写真も撮ったけども、全体的に町は閉店後なムードで、なんだか、味気なかろうね。
『ああ!これが讃岐富士か!』と車からシャッと撮ったら、メインが工事中の人であったり。『うわ、橋』と思って撮ったものの、結局ピントは自転車の小学生だったりで、『なんじゃこりゃ、このカメラ、どないなっとんねん(いや、カメラのせいではない)!』です。

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[link:1226] 2010年04月21日(水) 23:44


2010年04月13日(火)四国〜尾道の旅「なんじゃこりゃ日記」その2・まだ琴平

町全体が閉店ムードの平日午後5時半頃、あきらめずに商店街などを散歩。
商店街といってもこんぴらさんの参道の他は小さいアーケード街が小さく十字にのびている程度。スーパーやちょっとした薬局みたいなところはまだ開いているもののあとは喫茶店一軒やっていない。
今日は宿で夜ごはんを食べることにしておいてよかった。もしごはんを頼んでおかなかったら四国まで来ておいてコンビニのお弁当だったかもしれない(実際、5年前の尾道では一日目の夜ごはんはまさかのほか弁であった)。
美容室や歯医者さんが多い。
たしかおよそ20年前に岩手の当時は超マイナーなお祭り『宮沢賢治祭』に行った時も街にはやたらと美容院と歯医者さんが多かった記憶がある。
それはさておき、この日は結構寒くて、結構すぐに限界がきて、スーパーでOちゃん用のお酒を買ったりおやつを買った後、宿へ帰った。
しかし、商店街が閉まっていなければ、このシャッターも見られなかったので、ある意味、閉まっていてラッキーだったかも。
元ネタは明らかなんだけど、描いてる途中で作者の中で、
「あ、ココ塗っちゃった。ほんとはこっちをこうすれば....」
「いや、でもこうなっちゃった以上、もうこっちをこうしてしまえ」的な小さな変更が色々あったようです。が、一応「耳が黒いほうは首輪が赤、と....」というような注意は払っているようです。けども、体はこの線でいくと下はペンギン?みたいなぼってり感。
元ネタの画像をさがして見比べると尚おかしいです。あ、そうなっちゃった?みたいな。
元ネタは以下あたりがよく見られるかもです。
http://www.dvdotaku.com/product_info.php?products_id=3578&osCsid=ce427c5485e4cec1851be038347ca20d

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[link:1227] 2010年04月25日(日) 23:04


2010年04月14日(水)四国〜尾道の旅「なんじゃこりゃ日記」その3・そして観音寺

さて翌日はこんぴら歌舞伎に後ろ髪をひかれながらも(前日寄ったスーパーのおじさんに参道でばったり会い、歌舞伎を見るよう薦められる)何はともあれうどんを食べて、観音寺へ行き、愛媛の道後温泉まで行かなければいけないのでとりあえず琴平を出発する。
まずはうどんを食べようとホテルで教えてもらったうどん屋さんの住所をナビに入力し、勇んで出かけたけれども、ナビはどうしても神社の境内に入らせようとする(鳥居があってその先はどうしても神社)。
まさか神社の境内にうどん屋さんはないだろうと思いつつ、よく、香川の讃岐うどん屋さんは「思いもよらないところに普通の民家のようにあったりする」とか噂に聞くので、神社の境内にあるのかもしれない、と思えてきて、車でどんどん鳥居をくぐって入っていってみた。
が、うどん屋さんらしきものはなく、敷地を通り抜け、一本道の住宅街に入ってしまった。うどん屋さんはない。ナビは都合が悪くなったのか、すでに黙っている。
しかたがないので、結局コンビニでヒトに聞く、というとてもアナログな方法で、案内も、「あ、この道をこっちに行って、もうそこの電信柱のところをすぎてちょっと行くと左にあります」というまったく数値や機械にたよったものが一切ない方式で無事に辿り着く。ナビ、全然まちがってるし!黙ってるし!ごめん、の一言ぐらい言わんかい。
しかしながら、辿り着いたうどん屋さんのうどんはとてもおいしく、私の食べた正統派ぶっかけは冷たい分うどんのコシも半端じゃなくて、それはまさに、昔、讃岐うどんを食べた友人が「まるでマリリン・モンローのようだ」と口走ったごとくだった。

さてうどんで腹ごしらえをして、一路観音寺へ。観音寺は大林宣彦監督の映画で町が出て来て、ぜったい行ってみたいと思っていた。
特になんにもなくてもいいのだ、町が見られれば。と思っていた。
果たして、ビューンと辿り着いた観音寺。
あれ、ほんと?ほんとにここまでなんにもないんだ?覚悟してたし予測もしてたけど、私が見たかったあたりの景色なんかも、ガンガン普通のキレイな道路や町並みになっているのであった。したがって、景色そのものは地方の町の特に古くも近代的でもなく、特におしゃれでも特に味わいのあるわけでもないとても平均的な感じ。しかもヒトとかほとんど歩いてないし、商店街の店も6割閉まってる。ひょっとしてみんな水曜日休み?
おまけに困ったことに車を止めるようなパーキングというものがひとつもない。駅にとまっていたタクシーの運転手さん方に「このへんに車をとめて散歩したいんですが、どこか駐車場的なものはないでしょうか?」と尋ねると、「え?散歩?どこを?」と数人が同時におっしゃる。「え、このへんを」と答えると、「このへんを?ふうん、散歩でどこをね?」と怪訝な顔をされ、さらに「駐車場はないねえ。イオンに停めて、なんか買い物してついでに散歩すればいい。そこしかないから。」と断言される。
ので、言われたとおりイオンの駐車場へ停めてウロッとしたのだけど、町は前述のとおり。商店街に一軒開けていた手芸屋さんでデッドストックのボタンと「にせキャラキーホルダー」を発掘して、古本屋さんで「伊予三島のくらし」という地元の子供が作った研究誌を買って散歩終了。結局、お茶も飲めず、イオンに戻ってお惣菜売り場で「たこの唐揚げ」を買い、自動販売機でお茶を買う。が、このたこから揚げが大正解で、すごくおいしかった。
旅ってものはまさにこういうことで、期待して行ったことは意外とそのとおりにはならないで、まったく思いも寄らなかったイイコトが横からピョーンと飛び込んでくるんである。観音寺のこともそうで、私はこのことを一生忘れない。来てみなければ、私の中の「行きたいとこリスト」にいつまでも観音寺が残ったままになってしまうから、ほんとに来てよかった。さらば、観音寺。「たこ唐あげと変な黒ネコキーホルダー」の町!

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[link:1228] 2010年05月22日(土) 19:12


2010年05月22日(土)

うわ、またずいぶんサボっちゃった。
飛ぶように日が過ぎます。
ヒマだったかと思えば、いろんなことが一度に来たりして、これって世の中の人大体みんなそうだっていうけど、一人一人の配分は結局偏ったまま、人がそれぞれの周期がちがうことでバランスとってるんだろうか?世の中は。

私は4月の黄金週間突入あたりからバタバタしはじめ、それぞれの返事待ちや直しなどで落ち着かない日々でしたが、その間にも電車で具合悪くなって知らない駅で途中下車したり、大事なイベントの日にちを1日まちがえたり、数年前から約束してたフレンチのお店へようやく行けたりしました。
とくに印象に残った出来事といえば、某イベントのゲネプロを見学させていただくはずだったのに、日にちをまちがえてしまったことでしょうか。翌日の本番当日の公演がすべて終わってみなさんが搬出をされてるときに鼻歌まじりで会場入りしてしまった時の衝撃と脱力感は筆舌に尽くしがたいものがありました。
もちろんステージのものは一点の名残もなくすべてが撤収されており、「サザエか!」というまるで的確なツッコミを真正面から入れていただき、プロデューサー各氏はもちろん、はじめてお会いする大勢のスタッフの方々にも、とにかくその場にいらした全員に大爆笑されながら、なんかショックで頭がぼーっとしてしまいました。
お誘いくださったみなさまには本当に申し訳なく、せっかくのステージを観る事ができなかった自分の情けなさといったらありません。
昔、私のライヴを父が観に来てくれるというのに、母が日にちを1日まちがえてチケットを買ったせいで、父は知らない人が出演する前日のステージを、ハテナマークを出しっ放しのまま最後まで観て、お店の人にたずね、ようやくまちがいに気がついた、というネタのようなことがありましたが(母については他にも山ほど伝説がある)、それをネタにして笑っていた自分にまさか同じことが起きるとは、しかも後にズレてまちがったので取り返しがつかない(父は翌日の私のライヴにも来てくれた。)という点では母よりタチが悪いなどとはユメにも思いませんでした。
人生、したい時にするのも勉強、するつもりなかったのに、ふいにすることになるのも勉強です。後者のほうがより自分に強く教訓として叩き込まれますねえ。「日にちは死ぬほど確認!(レベル低!)思い込み禁止!(低!)」

[link:1229] 2010年06月06日(日) 01:26


2010年06月06日(日)

leteにお越しくださったみなさま、どうもありがとうございました。
梅雨前のよいお天気なひと時、たくさんの方が駆けつけてくださり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
いつも思いますが、leteでのライヴはなんだかいろんな人がお家からちょっと出て、集って立ち話する井戸端のよう。
ライヴ中も私もあちこちでお一人お一人とおしゃべりしているみたいな気持ちになるし、お客さん同士も終わってもいつまでもおしゃべりされてたりして、なんだか楽しいのです。たいした話でもない、ほんの世間話で笑いあったりいろいろ教えてもらったり、私のライヴが、そんな井戸端会議の井戸のような役割になっていられたらうれしいなあ、と思います。
あの場にいてくださったすべてのみなさんに、心から感謝します。


[link:1230] 2010年06月30日(水) 21:23

2003年6月16日までの日記


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