忘れ物はないね?日記2002.3.10〜3.24

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3月24日(日
●いやいやいや、誕生日でした、今日は。
思えば、生まれてこのかた、ずいぶんと月日も経ったことであるよ。

そもそも私がここに居るのも、ここまで来たのも、ぜーんぶ、私がそうしようと思ってきたことじゃないもんねー。
そりゃ私の意志によって多少はコントロールされて来ているけど、結局全部、『なるようになって』ここまで来ただけのことだもんねー。それを考えると、私のまわりやまわりじゃないことや人、関係のあること全然無関係なことすべてに、『そうなってくれてありがとう』、と思うのである。
●さて、昨日はザボンドボンのメンバーだった友達が夫婦で東京に来ていたので、久しぶりに会う。
彼等は一念発起してカフェを開業しようとしており、今、一生懸命コーヒー豆の勉強をしたり、奥さんはもともとパティシエ(っていうの?)
なので更にその道を極めようといろんなケーキ屋さんをはしごしまくっているそうなのだ。
チアキテルに予約で来てくださった方に出した『チアキテルおやつ』もこの人が作ってくれた。がんばってぜひ、名店にしてほしいものです。
●そして今日は都内某所のスタジオで行われている空気公団のレコーディングにおじゃまする。
新しいミニアルバムも空気全開!な感じで、とてもよかった。すごく楽しみだ。
図々しくお弁当までごちそうになり、要するにただ邪魔をしただけで帰宅。
●昨日も今日もいろんな駅の回りにわらわらわらと、『手相を勉強中なので見せてください』という女の人がいて、どうも向こうもひとりで歩いている女性に狙いを定めて声をかけてくるようなので、100Mぐらいの間に断っても断っても次から次へと10人ぐらいに声をかけられた。大体無視して歩き続けると去っていくのだけど、中に2〜3人は断っても無視してもどこまでも歩きながらくっついて来る人がいたので、思いきって『私も勉強中なんです。』と言ってみたら、すごくきょとんとして、『え?............またお願いします...』と言って去っていった。
また別の人には『何を見るの?』と聞いたら『あなたの現状のいろいろです』というから、『私の現状は私が一番よく知っています』と言い返すと、それでも『いろいろな方の手相も見せてもらって勉強しているから見せてほしい』と食い下がってくる。なので『私は勉強中の人には手相は見せられません。そのまま、もっと勉強を続けてください。』と言うと、『はあ、』と言って、ついてくるのをやめてくれた。どう転んだって、そんな人達に手相なんか見せるわけないんだけど、あの妙に猫なで声の口調がどうも気持ちが悪い。
3月23日(土

明けてもう3月24日になったけども、花粉で鼻が出て出てもうダメなので、ちょっとダウンです。
桜は満開。
3月22日(金
近々、5月6日に出演するイベント情報、そして次回の『ゆわかしと口ぶえ vol.2』情報、その他情報、合わせてお知らせできそうです。
もうしばらくお待ちください〜〜。
今日はちょっぴり天気雨でしたね。またまたお風呂で読むものに尽きて、本屋へ。
が、
欲しい本が見つからず、たまたま発見した司馬遼太郎の『燃えよ剣』、森博嗣の『有限と微少のパン』、そして椎名誠の『海ちゃん、おはよう』を購入。さっそく海ちゃんをパラパラと読みはじめるも森先生のが気になって、ついにぺーじをめくってしまう。結局、平行読み。司馬遼太郎は今まで手をつけてなかったけど、これだけおっさんに人気があるなら、と買ってみた。まだ置いてある。
私のよく行く(新刊の)本屋さんは、町の普通の小さい本屋さんだけどとてもよい本屋さんだ。
町の本屋さんらしく、『今日はお金が足りないので、ちょっとこれ、今度来る時まで売らないでおいといて下さい』なんていう注文にも快く応じてくれる。
古ーくからやっているらしくて、店主も店員もみんなとても本が好きなのがよくわかるし、小規模だから確かに品揃えはよくはないけど、問い合わせるとどんなに忙しそうでもイヤな顔ひとつしないでとことん調べてくれ、おまけにその作者がたまたま店の人が名前を知らない人だったりすると、『へえー、
もりひろしね、もり、もり、すいませんねえ、知識不足ですぐにピンと来なくて。』などと言いながら、今度聞かれたらもうバッチリだぞ、というように自分自身に知識をためこんでいるようなふうなのである。
何を言いたいんだかよくわかんない外国のお客さんが来ても、すべてがめっちゃくちゃおっそーーーーーいおじいさんやおばあさんが来ても、店員総動員で一生懸命あーでもないこーでもない、と聞いてあげている。
中でも、おじいさんの店主と、たぶん一番店員の、まるでアラレちゃんがショートカットになったようなおねえちゃん(でも若くはない)がよい。娘でもおかしくはないが、会話を聞いているとどうも親子ではなさそうだ。
アラレちゃんは性格もわりとアラレちゃんっぽいので、アラレちゃんに一つ質問をすると、ベラベラベラッと40倍ぐらいの独り言やらひとりツッコミやらを言いながら、バサバサと騒々しくいろんなあちこちを調べ回ってくれる。
店主はこのアラレちゃんを一番頼りにしているようだけど、なぜかアラレちゃんはレジには座らない。
レジには、アラレちゃんよりもう少し若くて、アラレちゃんよりもう少し一般的には人あたりがいいように思えて、もうだいぶ少し美人な(感じのする)おねえさんが座っている。
はじめのうちは私もぜんぜん気に止めていなかったが、通ううち、だんだんそれが業務分担?であるように思えてきた。
レジのおねえさんはいわゆる受付嬢、アラレちゃんは庶務である。お客にフクザツなことを聞かれて受付のおねえさんがわからない時はアラレちゃんを呼ぶのだ。店主も、出版社や取り引き先との間にちょっと煩雑な事情が浮上したりした時にはアラレちゃんを呼んでいる。ということは、この店の裏番長はアラレちゃんということになる。なるほど。
3月21日(木
桜は咲いたけど、風強すぎ。
世間はお花見に盛り上がってますが、こんな砂塵が舞い上がってるとこで、花なんか見ていられるのでしょうか。
谷中の墓地では、墓地なのに、お花見の人ですごいにぎわいらしいですが、みんなお墓とお墓の間とかに勝手にシートとか敷いてごちそう広げちゃって、気がつくと人のお家の墓石の段のところとかにもお皿とか、コップとか乗せちゃってたりして、そりゃあ大変だそうです。気をつけましょう。
今日は暴風のせいもあり、家にこもって曲作りと、次回ライヴの制作面にかかわるいろんな段取りや手配などなど。
それから、久しぶりにテルミンも弾いた。宅配便もいろいろ届いた日。
3月20日(水
先日愛車(自転車)を盗まれたので、無駄だとは思ったが、一応付近の捜索。っていうか、なんとなく放ってある自転車なんかを見て歩いたりする。けど、そんな近くにあるわけはないよな。くくくく〜〜〜っ、つくづくムカつくことである。なんでヒトのを勝手に持っていくんだ!しかも家から!しかもお守りつきのまま!
と言っていても仕方がないので、あきらめて新しい自転車を見にいく。
でも安いのと高いのの差が大きくて、ちょうど予算も手ごろで気にいるデザインのがなかなか見つからない。
思えば盗まれたほうの自転車は、私が東京に出てくる時、その引っ越しの荷物を積んだトラックが出発しよう、と言う時になって、突然母が『アンタ!自転車はいいの?』と言い出したが、実家では自転車に乗ってなかったので結局引っ越し屋さんにお願いして、荷物を載せたまま私も乗って近くのホームセンターに行ってもらい、買ってそのままトラックに積んで行ってもらったシロモノであった。そんな加藤千晶上京物語にも出てくるほどの思い出の自転車だった(安物)のに〜。
新しい自転車は結局注文するだけして帰ってきた。
今度は頑丈なチェーンも買って、ぐるぐる巻きにしとこう。
3月19日(火
作詞仕事の修正。とその他事務的なことをいろいろ。
最近花粉症で鼻が出過ぎて、ちょっとヘン。頭が全然働かない。一番働かないのはふいの電話の時で、きのうも仕事の電話の最中につまずいて転んで叫んでしまったり(先方に大丈夫ですか...?と言われた)、また今日は、言葉の並びがヘンになってしまったり(『あ、ちあきですが、さっきはありがとう。FAX今送ったよ。』と言いたかったのに、『あ、今、ちあきですが、FAX、ありがとう、送ったよ、FAX、今...。』みたいな感じになってたと思う)、しかも送ったFAXは内容が誤字、誤文だらけで、自分でもあれ?と思うことが多い今日この頃なのである。
こういう時には車の運転は絶対にしないほうがいいのである(こういう時じゃなくてももうずっとしてないけど)。
こんな注意力散漫な時期に車の運転なんかをしたら、以前味わった脱輪の悪夢や、墓石に接触事件が再び蘇ってしまうにちがいないのである。
それより気をつけなくてはいけないのは、ぼやっと道を歩いていて、電柱や歩道に出っぱっている看板などに激突することである。そんな漫画みたいなことあるわけないじゃん、と思ってはいけない。
正直なところ、私は本当に歩道に出っぱっているファミレスとかの『IN』ていう看板とか、歩道の真ん中に自転車道との区分けのために中途半端に埋め込まれている突起物とかに何度もぶつかっているし、電車のドアにもはさまれているし、自動ドアにもはさまれているし、その他、植え込みに突っ込んだり、道を踏み外して側溝に落ちたり(子供の頃)、ヒラッと開かないジーンズ生地のスカートを履いて馬乗りごっこ(うちのほうでは『チョコ乗せ』という)をして、開かないスカートが馬の人のお尻に跳ね返ってそのまま後ろへ飛んでいったり(これも子供の頃)もした。それらは思い起こせば、すべて春先にぼやっとしていたために起こった、いわば花粉症の副作用(?)じゃなくて併発病(?)みたいなもんじゃないのか?こういうことに結構慣れてしまってあまり気にしたことがなかったんだけど、考えてみると、つじつまが合う。まあ、一部そうでないのもあるにせよ、花粉は人間をこんな目にまで遭わせるのである。
そう、皆さん、私が失敗するのは、転ぶのは、ぼやっとしてるのは、しゃべりかたがおかしいのは、全部花粉のせいです。そうです、花粉です。でも大きな迷惑まだかけてないよね?誰にも。気をつけますから。
3月18日(月
家で曲のデモ作りや作詞仕事の直しなど。他はとくに何もなし。
友だちへの贈り物を買ってお店で包んでもらったら、通常の包みかたでいいのに、やけに凝った包み紙の端が扇状になるようなゴテゴテ包みをされて、しかもそれがキレイならいいが、かなり下手で
結局くちゃくちゃな感じに仕上がって、『これでよろしいでしょうか?』と言われてしまった。有無を言わさぬ感じで。うむむ〜〜。
ちょっとその人には悪かったけど、家に帰って包み直しました。包装紙もちゃんと別ので。
帰りにお肉屋さんでベーコンを買ってみました。スーパーでパックして売っているのと違って、お肉屋さんベーコンは美味しいんだね。魚屋さんでほっけも買いました。ほっけの焼いたのも美味しいよね。
春なので、いろんな木々を見ては急に涙が出そうになったり、本を読んで笑ったり。
高野文子さんの『黄色い本』を読んで思うのは、ここまで来てまだまだ『試し』たりしている感じが見えて、それはそれですごいな、と思うけど、高野さんは『試して』も『試してなく』ても、つまりはどの漫画でも同じことを言っていると思うから、私としては『試して』ない高野さんの作品のほうがすんなり来るなあ、ということです。


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