忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2007年06月14日(木)

鉛筆描きの絵を筆ペンで清書する、書類に印鑑をポカポカ捺す、
新しい曲の続きをつくる、その間にもお茶を飲み飲み若鮎。
お茶は心と直結している飲み物だから、一人での仕事中や作業中にお茶を飲む回数が多い、というのは、無意識のうちに自分をほめたりなぐさめたり励ましたりしている回数が多い、ということでもある。なんかうまく行ったからご褒美で一息、その反対に煮詰まっちゃって逃げ出したい自分を励ますのに一息、とそんな具合。
喫茶去という禅の言葉がとても好きなのですが、『よくおいでになりました。まあ、まずはお茶でもどうぞ。』というそれ以上でもそれ以下でもないこの言葉の真意は、つまりどんな人にも(例えば自分のきらいな人や、大事な用に遅れて来て着いた途端言い訳をはじめる人などにも)『まあ、まずはお茶でもどうぞ』と言えてしまう心の持ちようにある。
たぶん今よりももう少し前の時代には、きっと個人レベルでどんな人の気持ちの中にもお茶を出す、出さない、の重要性がもう少しあったんじゃないかと思う。だからこそ、喫茶去の域なんかにはなかなか到達しようのない私みたいな不出来なタイプの人間は『フン、二度と来るなヨ、来ても茶なんぞ出してやらないよ、コンニャロめ!』というような憎まれ口をたたく場面がたくさんあったことでしょう。

テーブルをはさんで、ぼやーとストローでグラスをぐるぐるぐるぐるかきまわし続けるお茶も、あれはあれでいいもんですが、特にやっぱり目上も目下も目的も状況も関係なく『よくおいでくださいました。まあ、とにもかくにも、おひとつお茶でも』と出されるお茶には、それだけで何かが軽くなるようなナニカがあると思う。なんかこう今まで一人で背負ってきた思い荷物が、具体的な重さはそんなに変わらないのに、気がついたらアレ、なんかちょっと軽くなったんとちがう?あ、一緒に持ってくれてたんだ?うわあ、アリガトウ、みたいな。
私もいつもそうやって軽やかに何気なくお茶を出し続けたいもんです。人にも、それからまあ、自分でも。

[link:854] 2007年06月16日(土) 00:42


2007年06月13日(水)

今日はアコーディオンのるつこさんとリハ。るつこさんのアコーディオンはとても弾んでいる。
私が家でアレンジしたりしてる時は実際のアコーディオンを用いていないので、実際弾くにはよろしくないアレンジのところがあるかもしれぬ、と心配していたけでも、るつこさんはそんなことはほいほいーっと飛び越えて、まるで丘の上でゆかいに踊っているように弾いてくれた。やっていくうちにどんどん楽しさも増して、るつこさんに参加してもらう曲がとてもたくさんになってしまった。生ピアノだったらもっとよかろうなあ、と思うが、生ピアノでなくとも充分楽しいはず。るつこさんのソロコーナーもやってもらおう。
るつこさんのアコーディオンはエフェクターもないのに12種類もの音色が出る。雨のうたにはガラスを伝う水滴のような音、カミナリがまじったらガチャめの音。でこぼこの砂埃が立つような音、しめったしずかな音、乾いて弾けたような音。
いろんな音からいろんな景色が出て来ます。

それにしてもお腹がすいたのであった。帰りに駅のお弁当屋さんでおにぎりと卵焼きときんぴらをフラーっと買ってしまう。それと甘味に求肥の入った若鮎(求肥大好き。麩まんじゅうも大好き)。しかしあの若鮎ってのはなんで甘いお菓子なのに、なぜ魚の形状にしたんだろう?しかも中身はビヨーンとした求肥だし。
。。。。。と思ったが、そういえば鯛焼も甘い魚のお菓子ですね。腹の中は餡だし。偏見だけど、クッキーとか焼き菓子ならなんとなくどんな形でも構わないような気がするんだけど、なんで中身の入っている甘いお菓子を魚の形にしようと思ったんでしょうね?最初に作った人は。
ちなみに私は若鮎も鯛焼もわりと頭から食べる派。

[link:853] 2007年06月14日(木) 23:25


2007年06月12日(火)

なんかひっちゃかめっちゃかになっちゃっちゃってます。
leteの準備と手こずって遅れている豆本用の絵(まだ待ってくださってるだろうか。すみません。)と新曲を作るのに加えて、もう気がついたら8月のワンマンのチラシを作らなければ!という時期であった。そういう時にかぎってボタンがとれてお裁縫とか、書類作成とか(あ!契約書もだ!印鑑を押すのが下手。)腹痛とか、喉痛とか、出したはずの郵便が切手代が10円不足で戻って来たりとか、冷蔵庫に妙なランプがついたりとか、いろいろなことが一時に押し寄せてくる夏至近くであった。軽くめまいが。

近所の某コーヒーショップへ豆を買いに行き、いつも買ってるのとはちがうやつを買ってみようとお店の人(バリスタ?)に酸味や苦みなどのバランスを聞いた所、『こちらはこの太陽が表しているとおり、アフリカの照りつける太陽、また、この象は大地を表現しており(パッケージ説明?)、すがすがしい大地をしっかり踏みしめるような深くさわやかな酸味がふわっと. . . . .云々』という、わかるようでいて具体的にはまったくよくわからない説明をしてくれて、困りました。途中で笑いをかみ殺すのに大変でした。象がすがすがしい大地を踏みしめるような深くさわやかな酸味って?聞いている間、劇団四季のライオンキングの予告編みたいなのが浮かんでは消え、浮かんでは消え。豆の味ではなく、豆のイメージだけがよく理解できました。それも戦略か。

[link:852] 2007年06月13日(水) 21:47


2007年06月08日(金)

ワニと格闘。いえ、ワニの絵と格闘。
誰か、心の中にあるこの絵を外に出すのを手伝ってくれないかなあ。
絵ばかり書いてもいられず、新曲とも格闘。使ってるソフトのせいで、バア〜〜〜ッとピアノを弾き散らかして録音すると、早いトリルや装飾音を認識せず、めちゃくちゃな弾いてもいない雑音が勝手にどんどん入力される。ホラー現象?とてもアヴァンギャルドな曲に。それはそれで面白いが再現不能です。

[link:851] 2007年06月12日(火) 23:29


2007年06月06日(水)

ああ、なんだかなー。
なんかどっかがかゆいのに、どこがかゆいのかわからないような気分です。手当たり次第掻いてみても、かゆい場所に行き当たらないかんじ。
でも6月6日は昔からなんか好きです。6月6日に雨ザーザー。
アイスでも食べて自分を応援してみよう。

[link:850] 2007年06月09日(土) 03:05

2003年6月16日までの日記


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