忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年11月21日(日)

仲良しのイラストレーター早川司寿乃と長電話。
彼女は今札幌在住だが、昔は名古屋で、私も名古屋に居た頃からずいぶん仲良く、家を行ったり来たりしていた。そのしずちゃんが札幌に行ってしまってからは、一度も家へ行ったことはなく、会うことすら、数年に一回、という感じになってしまったが、不思議と「なつかしい」とか「ずいぶん会ってないなあ」とかいった気持ちはまるでなく、いつもまるで近所にすんでるおばちゃん同士ぐらいの気分でいる。だからたまーに電話で話したりしても、話題は『今年はタクアンをつけるの?』とか『こないだミュンヘン物産展に行ったら、今まで食べたことのない不思議な食感のお菓子を売っていた』とか、『やっとかめ探偵団(清水義範)シリーズのあの巻を図書館で見つけた』とか、そんなようなことだ。そんなしずちゃんの最新作は、これも知り合いの作家である大島真寿美さんの文章に絵をつけた「香港の甘い豆腐」だそうだ。まだ私も読めていないのですが、興味のわいた人は読んでみてください。

体のことに何の注意も払わず、健康っぽいことになんの興味も持たず、体のために何もやったことのない私ですが、最近、テレビでニンニクから出る『アホエン』という物質が血液サラサラ、中性脂肪減らす、記憶力もアップ、とやってて、名前のアホさに惹かれてアホエンをとっている。といっても、この物質は植物オイルにニンニクのカケラを入れて湯煎にかけ、100℃を越えない熱さの中で抽出(100℃を越えるとアホエンは壊れるらしい)したものを作っておき、毎日小さじ一杯程度ずつサラダとかなんかにかけたりして食べればよい、という手軽さ。やっぱこういうのは簡単なもんに限るよねえ。まだ3〜4日ぐらいしか経ってないので効果はぜんぜんわかんないけど、きっとそのうち記憶力がアップするにちがいない。その他の中性脂肪とか血液サラサラとかも確かめたいのはやまやまだが、なにせ家に確かめる方法がないもので。

[link:330] 2004年11月22日(月) 00:04


2004年11月20日(土)

このところ家にこもって、こつこつと作業をしている。
どんな作業かというと、レコーディングするのに作業を勧めやすくする曲のベーシック作り。今まで使っていたStudio Visionという音楽制作ソフトがなくなるというので、logicに移行。それに伴って、パワーブックも買った。しかし、今までためた曲の切れ端とかモチーフのみとか、気に入ってるフレーズなど、使えるもの使えないもの全部あわせると、メモ書き程度のデータが何百個(!)とあるので、どれを捨てて、どれを残して、ということをするのがすでに大作業。残したやつも、そのままlogicでは読めず、logicで読めるデータに一度Visionで吐き出してから読み込み直すのがめんどくさい!!!!!とかやってると、もうぜんぶ捨てたろか!という気分になる。実際、こんなに残しておいたところで使えるものなんてほんのちょっとなのだから、もう事故にあったと思って忘れるのもいいかもしれない。
とはいえ、アルバムに入れる予定の曲の元データは捨てちゃダメなのでそれはそれでまとめて。。。とかやってると本当にすぐ日が経ってしまって、首も肩もパンパンなのだ。整理が苦手なのはモノだけではなく、データもらしい。相変わらず机の上もクラビの上もぐちゃぐちゃ。ああ。。。。。。せめてインストはインスト、歌ありは歌ありで分けておくんだった。
そうやって疲れた頭を休めるのに、夜中ケーブルでやってる吉本新喜劇の別バージョンで『横丁へよ〜こちょ』っていう書くのもなんか恥ずかしいタイトルの番組がいい。ほとんど新喜劇だけど、出演者が微妙に若手中心。吉本新喜劇一度生で見たいなあ。

[link:329] 2004年11月20日(土) 20:29


2004年11月16日(火)

久住さんが作っているアルバムに、もう一曲コーラスをしに行った。この間、『GAIJIN』というのをやったが、今日は『引越し大正解』。この曲は久住さんがやっているバンドのみなさんが全面参加で、そこに私もコーラスをやらせてもらった。やっぱり久住さんのうたはいいなあ。イキオイっていうか、なんていうか、ハートがある(ダサっ)のがよく伝わってきて、録音もとても楽しかった。できあがりが楽しみです。

[link:328] 2004年11月16日(火) 23:35


2004年11月15日(月)

近所のお店で買い物をして、¥11,000払った品物が家に帰って値札を見たらほんとの値段は¥7,800だったことが判明した。
どうしようかなあと思ったが、約3,000も違うとさすがにそれはちょっとなあ、と思い、電話をしてそのことを伝えると平謝りで、『すぐに差額をお返しします』とのことだった。私としてはもうそれで充分で、別に怒ってもいないし、これから気をつけてくれればそれでいいや、と思ってお店へ行くと、店のオーナーが出て来て『本当ならばこちらから伺わないといけなかったのに、本当に申し訳ないので』とめちゃくちゃ謝ってくれて、差額と、お詫びに、とお買い物バッグやらケイタイストラップやら、お店の商品をいろいろくださり、更になぜそんなお店にそんなものがあるのかよくわからなかったが、『今、ちょうどみかんと柿があるのでこれもどうぞ』と袋にたくさんみかんと柿もくれた。
そんなつもりで行ったわけではなかったけど、店先で押し問答しててもなんだから、ありがたくいただいて帰った。なかなかよいお店だ。でもこれからは3000円も値段をまちがえてつけないでほしい。

[link:327] 2004年11月16日(火) 23:31


2004年11月13日(土)銭湯ハシゴ

先日、前々から実行したかった銭湯のハシゴをやった。
一軒目は上野の松の湯。古い路地の残る東上野と呼ばれるあたりにぽつーーんと、ほんとに民家に並んであるふるーい銭湯。日が暮れると入り口の電灯がぽっと灯る。暖簾だけの玄関をくぐったら、入り口からすでに男湯と女湯にわかれて入る構造になっている。外にはババ車(おばあさんが押してるやつ)。がとまっている。暖簾をくぐるといきなり『第十回手品発表会』という手描きのポスターが貼ってあって、一瞬いつの時代のことかと思ったが、ぜんぜん今のことだった。街の手品愛好家たちの発表会らしい。しかも十回目。行きたい。中は至って普通。というか、ずっとこのまま昔から来たんだろうけど、そのまま普通に今もやってる。もちろんお年寄りしかいない。最近の銭湯は衛生上の問題か何かわからないが、腰掛けのないところ(必要な人は持参する)が多いが、ここは腰掛けも気前よく積み上げてあり、いい感じだった。いい気分で電車に乗り、二軒目へ。
と向かったが、途中の古本屋に思いっきりひっかかり、手が真っ黒になるまで品定めする。古本屋のおじさんがまた商売っ気がぜんぜんない人で、いろいろとおせっかいに本を勧めるのだけど『いらないんだったら買っちゃいけないからね。ね。でももし欲しいんだったら、それもこれもうんと(値段を)下げちゃうからね。どんどん言ってね。でもいらないんだったら。。。。』とずっと同じことを繰り返していたかと思うと、急に『おじさんちょっと車を動かしに行ってくるから、見たいだけ見てってね。』とどこかへ行ってしまったりした。結局、お目当ての本を次々と半額に負けてくれた。
手が真っ黒になったところで、次に行ったところは北千住にある「梅の湯」。北千住は銭湯の街と言われるぐらい、古くて立派な銭湯がたくさん残っていて、銭湯マニアにはたまらない街のようだけど、私は別に古くて立派な銭湯にはそれほど興味はない。もちろんそういう立派な所は所で素晴らしく、日本の文化の一端だと思うが、そういう意味で方々でとりあげられている銭湯はもういい。私が行きたいのは、ずうっと昔から昔のままのスタイルで営業し続けていて、あくまでも地元の人が毎日通う銭湯。別に立派な唐破風がなくても、立派な富士山がなくてもいい。という感じで探し当てたところがこの梅の湯で、ここもそうとう古いが、ぜんぜんその古さ立派さをウリにしてなくて、場所もすごくわかりづらい。行ってみると煙突は見えるのに入り口がなかなか見つからず、周りをぐるぐるまわってやっと入れた。玄関の外にはやはりババ車。戸にはここにも「ナントカお楽しみ会」のポスター。出演者として写真のあるマジシャンや演歌歌手も誰ひとり知っている人はいない。入ると、お風呂の中では、早々に出ようとする私たちにおばあさんが『あら、あなたたち、もう出るの?私なんかは30分は絶対入るわよ。』などと話しかけてきたり、
脱衣所では番台のおじいさんが、いつもばあさんの裸ばかり見ているせいで、私たちなんかでもマシなほうなのか、終始チラ見していたりで面白かった。下町のお湯は、噂には聞いていたけどやっぱり熱いねえ。

[link:326] 2004年11月16日(火) 23:23

2003年6月16日までの日記


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