忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年03月31日(水)

名古屋にいた頃、ザボンドボンの練習などをたまにやっていた新撰組というすごい名前のスタジオのオーナーの訃報をきく。新撰組は何を隠そうメトロトロンオムニバス『international avant-garde conference vol.3』に収録されているザボンドボンの「ヒネコッタコマメパン」を録音したスタジオだ(CDのリリースを見るとそれはもう11年も前のことらしい。)せーので一発録り。誰かがまちがえたらもう一回。ヘッドフォンでよく聞くと、中間部分でコルネットから木琴に持ち変えの中野明美が焦って木琴のバチを転がす音も入っている。
3年ぐらい前に久しぶりに新撰組へ行ったら、トイレに同じくふるーいふるーいザボンドボンのチラシが貼ってあってびっくりした。まだ貼ってあるらしい。心からご冥福をお祈りします。

今日はチラシを描いていた。
あっちもこっちもうまく行かず、やけっぱちになりそうだったがそれをぐっとこらえてチクチクと紙を切ったり、黒く塗りつぶしたり。
カルシウムとかビタミンとかが必要だなあ。骨は丈夫なんだがなあ。マーボ豆腐がしょっぱすぎた。

[link:192] 2004年03月31日(水) 22:31


2004年03月30日(火)

なんだか冴えない日。夢でうなされる、雨に降られる、ミルクの瓶を倒す、など。
そういう日もあるね。よい知らせやよくない知らせなど入り乱れて春はまことに大変な季節です。
イチゴジュースを作って飲みました。お砂糖を少ししか入れなかったので甘さが足りなかった。世の中、甘いことが多いわりに欲しいところには甘みが足りず、人生における『甘み』の塩梅はかなりむずかしいことになっているようです。しかし『塩梅』という言葉に塩が使われているからには『しょっぱさ』の塩梅のほうが更に複雑なのでしょうか?

[link:191] 2004年03月30日(火) 20:48


2004年03月29日(月)

某テレビ局の某番組新シリーズの制作がそろそろはじまる。また栗原さんのすばらしい曲群を体験できるかと思うと楽しみだ。私は作詞を担当していて、ここでの役割は「できるだけわかりやすく、でもできるかぎりあからさまでない、容易いファンタジーでない、ポワンと心に残るほがらかなものを表現すること」だと思っていてこれがなかなか難しい(まあどんなんでも難しいけど)。
そんなこんなで今年もがんばろう。

[link:190] 2004年03月30日(火) 02:18


2004年03月28日(日)

きのう行きそびれたディックブルーナ展へ行く。ブルーナさんの絵は、私みたいなシロウトが見ても、ほんとにムダな線が一本もないように見える。あのバランスのすばらしさはほんとにすごい。『寸分の隙もない』んじゃなくて『寸分の隙がある』隙のなさ。
個人的には60〜70年代のミッフィーの顔がすき。

[link:189] 2004年03月30日(火) 01:35


2004年03月27日(土)花見宴会見物

ディックブルーナ展が今日までだったと勘違いして、しかも入館は4時30分までだった!と、昼下がりにとるものもとりあえず家を飛び出したもののよくよく聞いてみれば明日までだったことが判明。なので今さら行っても閉館ぎりぎりでゆっくり見られないと判断し、途中下車して谷中墓地へ桜を見に行った。
谷中墓地は名前のとおり墓地だが、桜がたくさんあって、このシーズンはあちこちでお花見客が宴会をしている。
どのグループもそこが『お墓の前である』、あるいは『お墓の中である』ことにまるで気がついていないようなお店のひろげようである。ビニールシートをひろげて車座にお弁当をつつき手拍子で歌うおじさんグループ、テーブルまでちゃんと持って来て、カセットコンロをぐつぐつやってる人たち、コンビニで売ってるおでんが入ってる四角いおでん鍋みたいなやつまでセットしてる人たちもいた。外国人ばっかりのグループはデッキチェアをならべてバーベキューしていたし、子供は墓石に腰掛けて足をブラブラさせながらゲームなんてしちゃってた。当然みんな荷物はどっかの某家の墓石の角においたり、お皿やコップまでおいたりしてる。その光景がとにかくおかしくて、それも含めてこの谷中墓地に眠っている亡くなった人々は一年に一度、桜の季節に自分のまわりがにぎやかに楽しくなっていいなあ、と思った。

[link:188] 2004年03月28日(日) 00:34

2003年6月16日までの日記


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