忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2009年10月10日(土)

明日からのThe Terry Adams Rock'n Roll Quartetのツアー。
今日は毎度おなじみ、クラヴィを持って渋谷へ。久々にテリーの元気な顔を見てうれしくなる。新しいバンドのメンバー、スコット、ピート、コンラッドもみんな超ナイスな変人さんで、楽しいツアーになりそう。
特にコンラッドとピートは日本に来て、せっかく日本に来たんだから、と食べ物とか街とかすべてにおいて、リアルな東京を満喫している様子で、お店に入っても何でも食べてみる、トライしてみる、という姿勢が見ていてすごく楽しい。

で、夜は新宿タワーレコードでのインストア。その場にいたほとんど全員に近い人々が、この新しいバンドの生の音を体験したわけだけど、これがまたよかった!
Qとはまた違った形の、でも同じスピリットをもった何かがそこではじけている感じだった。スピード感と繊細さ、ナイフとマシュマロを両方のポケットに入れてスキップしてるような感じか。

明日からのショウが楽しみ。
明日あさってと渋谷O-NEST、そして名古屋TOKUZO、大阪クアトロと続きます。
みんなで行こう。ぜったい楽しいはず。



[link:1169] 2009年10月12日(月) 13:47


2009年10月12日(月)

テリーたちご一行は今日名古屋へ。
東京のショウ、すごくよかった。
とくに2日目は会場全体がグルーヴに包まれてた。

バンドは、完全に年の離れたテリーとメンバーだけど、どうしてもQと比べられがちな状況の中であそこまですばらしい「自分たち自身の」演奏ができてしまうメンバーもすごいし、メンバーを率いて見守りながら、まるで対等につきあってるテリーもほんとにすごい。その懐の深さには本当に脱帽するし、いつだって、どんなことになっても、音楽っていう「楽しく、スバラシイ空気の振動」を生み出し続ける、という生き方を、改めて心から尊敬します。
そして、いろいろな苦難にぶちあたりつつも、そこを超えて、彼らを支える裏方のヒトたちも素晴らしい。日頃、こういうコトバをあまり使わない私ですが、やっぱりあれは「情熱」以外の何者でもないんだな、と思う。

ショウ自体もやればやるほど脂がのってきてるので、今日の名古屋、明日の大阪はすごいことになるんじゃないでしょうか?

ステージにはスティーヴも天国から降りてきて、楽しんでいたと思う。
テリーに会ってスティーヴの話を聞いた時には本当に悲しかったけど、スティーヴのことを思い浮かべると、ほんわり笑った顔しか出てこない。アメリカでの自分の暮らしを、日本に来れば日本の街や暮らしや食べ物や文化を、というふうに、いつも自分をとりまくすべてのことを楽しんでいたスティーヴ。きっと天国の暮らしも楽しんでると思う。

とにかく心に残る2日間でした。
名古屋や大阪もできることなら行きたいんだけどー!!!行けないのでウチで応援。
ウチのかわいいclavinet/pianet duoちゃんも無事に活躍しています。

[link:1170] 2009年10月13日(火) 01:16


2009年10月13日(火)

せっかく日記書いたのに、途中でMacが固まって全部なくなり、ぐったり.....。
きーーーーーっ!

......また明日にします。


[link:1171] 2009年10月13日(火) 14:48


2009年10月13日(火)

あー、金木犀。
秋は空の高さと、街の中で突然やってくる金木犀の匂いなどで、自分が突然どこかへ行ってしまったような、かと思えば急に輪郭が濃くなって浮き出してしまったような、自分以外がみな遠い時間のような、なんともいえない気持ちになります。

テリーたちは今日は大阪。
昨日のTOKUZOもいいライヴだったんだろうなあ。TOUZOの森田さんやいずみちゃんにも会いたいなあ....などと思いつつ遠い目。

東京の二日目の時、リハをのぞかせてもらおうと早めに行ったら、ちょうどリハが終わってドラムのコンラッドとベースのピートが向こうからやってきた。
挨拶もそこそこに、ちょっと腹ごしらえにお寿司が食べたいから連れてって、というので『ゴーラウンドスシ?(ほんとは回転寿司ってなんという?)』と聞くと『イエス!』と。
で、近くのゴーラウンドスシに一緒に行く。
カウンターに座るやいなや、二人は慣れた手つきで自分でお茶を入れ、お箸をとり、お醤油にわさびを大量に投入して、ウニや生タコ、ホタテ、サーモン、いくら、うなぎ、お稲荷さんなどを次々と平らげてました。
日本に来たからには、日本の食べ物やリアルな街を味わいたい!というピートとコンラッド。ピートは納豆も初チャレンジしてましたが、ものすごくビミョーな顔で『...........Ummm.... Not so bad.』とのことでした。味はともかく、糸をひくのがいやなようです。

その後、彼らと別れ、開演までまだ少し時間があったので、ぼやっと歩いていると、かの有名な『名曲喫茶ライオン』のところへ来たので入ってみる。
建物、店内、照明の暗さ、メニュー、私語はできるだけ控えめに、椅子に深くすわって、すごいスピーカーからやさしく流れるハイドンに、うつむき加減で首をゆらすお客さんなど、正真正銘の由緒正しい『名曲喫茶』でした。もちろん名曲喫茶ジャズ喫茶の定番『オレンジエード』を注文する。

そしてお店を出てO-Nestへ行き、一気にハイドンから12 bar Bluesへ。
楽しみ方も好みもさまざまだけど、本当に、音楽とはなんと不思議な、すてきなものか。

[link:1172] 2009年10月15日(木) 01:46


2009年10月15日(木)

テリーたちの大阪公演も大盛り上がりのうちに終了したようで、本日は貸したClavinet/pianet Duoを返却していただいた。お手伝いをされてたMさんという方が大阪から夜走りして運搬してくださったのだが、東名集中工事でとてつもなく渋滞してたところがあったらしく、大変だったそう。おつかれさまでした。ところで、そのMさんは本業は、おいしく安全な野菜を販売するというお仕事とワインアドバイザーをされてるそうで、テリーたちのライヴの時も、アンケートを書いたお客さんに先着で岩手のおいしい野菜を配っておられた。私もトマトをひとついただいたのだけど、すごくおいしかったのだ。
最近、mixiのサンシャイン牧場にうっかり手を出してしまったばっかりに、リアルな植物栽培はまったくのドシロウトどころか、多肉さえもことごとく枯らせる私であるけども、つい農作物のことをあれこれ聞いてしまいそうになる(←アホ)。
サンシャイン牧場は魔物で、あんなウェブ上の小さな畑だけど、のぞきに行った時にモリモリにりんごが実っていたり、大きなお花が咲いていたりするとパァッとうれしくなる。そのせいで、もう畑が気になっちゃって、家で仕事してる時など、のべつまくなしに畑へ行き、ヒトの畑も見回って水をやったりしてしまうのだ。早く牧場に行ってみたいのだけど、あれは自分がレベルが足りなくて牧場へまだアクセスできないのに、他の人が牧場の水飲み場に水を足してくれたりしてる、っていうのはどういうことなんだろう?
不思議だ。


[link:1173] 2009年10月17日(土) 18:52

2003年6月16日までの日記


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