忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年04月09日(水)

誕生日をとうに過ぎ、期限が間近にせまった運転免許の更新を気にしていたのだけど、もう今日を逃すといよいよ行ける日がない、と、今日行ってきた。ペーペーペーパードライバーの私はピカピカのゴールドカードホルダーだ。
が!問題は顔である。ゴールドカードの人は5年間写真が変わらない。まあパスポートもそうなんだけど、5年も今日の顔を証明で見せるかと思うとやはり髪型とか顔のやつれとかいろいろ気になるのがオトメ心というものでしょう。どんなに盗み撮りされても常に美しくかわいらしいピチピチの乙女か永遠の美女風の人は心配ないかもしれないが、私のようにいつも目が離れているか、鼻がぺちゃんこになっているか、口がとんがっているか、さもなくば全体的にたいそう眠そうにしているか、というような、『許容範囲の顔で写真に写る』確率が3割未満の人は、免許証の写真というだけで、もう押し入れに逃げ込んで布団をかぶりたくなるぐらい憂鬱なモノなのだ。
だから、出がけにできるだけ顔とか髪を整えて、行く道では所々の鏡をのぞきつつ『今回は口はうっすら微笑みをたたえてみよう』『目の開き具合はこのくらい』『目をつぶらされて開いた途端に撮られるかもしれないから、目をすぐにパッチリ開く練習』などをしていったのだ。いや、外見的な顔の作りは仕方がないとして、どんな人にも表面的でなく『これイイ顔で写ってるじゃん!』というようなショットがあるはずだから、せめてその類の『イイ顔』でもいいから、という藁をもすがるような思いで、『心』の中もすがすがしい気持ちを保つシミュレーションとかしたわけです。
しかし水曜日の午後、運転免許証の更新場はガラガラで、写真のところも鏡で顔とか髪とか直せるほどの列はまったくできていない。係の人が全員で『はいはい、次の人、どうぞどうぞ。はい、どうぞ。どうぞ。』と待ち構えられているところへフラっと入ってしまったもんだから、『微笑み....』とか『目をぱっちり.....』とか『すがすがしい顔......』とか言う以前に、あーもスーもなくシャッターをおろされてしまった。そんならいっそ盗み撮りされたほうがまだいいわ!というぐらいのそっけなさであった。
果たしてできあがりは、やはりヒドかった。もっとライトを!そして、ちゃんと人が目を開けきったタイミングを見てくれ!
............しかし、これが現実なのだろう。どんなタイミングでも、どんな顔でも、免許証の写真に自分の満足いく顔で写れる時が、あるいは百歩譲って『いや、でも、イイ顔して写ってるよ、これ!』というような顔を免許証に貼れる日が、果たしてくるのだろうか?っていうか、その前に、やっぱこれでまた5年行くの?

[link:970] 2008年04月11日(金) 23:31


2008年04月11日(金)

まったく自分の方向音痴さには腹が立つのを通り越してほとほとあきれる。電車の逆方向に乗るというのはもはや日常で、中央線では吉祥寺から東京駅方面に帰るはずが、三鷹を通り越し、武蔵境で『おや?ここは.....?』と気がつくし、代々木公園から日比谷方面に帰るはずが、代々木上原終点で電車を降りるはめに。
今日は今日でやけに道のりが長かったなあ。西麻布で打ち合わせの後、日比谷経由で千駄木の古書ほうろうへ行くはずが、陽気もよくタリラリ〜と歩いていたためか日比谷で千代田線に乗り換えるところを出口に向かってまっしぐらにエスカレーターをのぼり、出口と改札しかないところで思いっきりUターン(後ろの人ガン見)。ホームを端から端まで歩いて千代田線に乗ったところ、今度はいつまで経っても千駄木に着かないのでよくよく見てみるとそこは赤坂。赤坂までくる前に恋せよ乙女〜、いや気づけよ乙女、いや自分。何度も言うけど、なぜ何の疑いもなしに逆方面に乗るのか?行き先を確認していないならまだしも、これで、乗る前には一応方向を確かめているつもりなのがなおさら恐ろしい。
帰りに銀だこでたこ焼きを買って帰ろうとすれば、5〜6人並んでいて、『まあこのぐらいならすぐでしょう』と列にならんだら一向に列が進まず(一人一人がたくさん買って行く。家族の夕食?)、それが気に入らなかったのか、通りがかりの老婆に『ケッ、あたしゃ並んでまで買いたかないねえっ!』と悪態をつかれる。なんだか長い一日でしたよ、あたしゃ。
というような具合でしたが、古書ほうろうのチケットの受付は始まっておりますです。ごーるでんうぃーくなので、みなさまレジャーにお忙しいかしら。どうぞ遊びにいらしてくださいましね。


[link:971] 2008年04月12日(土) 23:44


2008年04月12日(土)

いろんなことに追われているうちにもう4月になってしまった。
今年は、年が明けてからこれまでの間にたくさんのの出会いがあった。人も仕事も企画も。今までつながっていた人からさらにもう一歩入った出会いあり、まったくはじめての方やお仕事との出会いあり、えっ?そういうことをするのははじめてなんですけど、とにかくやってみましょうか、というような試みとの出会いもあった。それから14年ぶりに新たな形で出会い直す、というお仕事もある。そのそれぞれがとても面白く実りがあり、そこからまた何かつながっていけたらなあ!と思うものばかりで、こういうふうに私までつながってきてくれたヒトビトやモノゴトやコトの流れを思うと、数限りなくあるこの世のヒモの中からよく私につながるヒモの先をひっぱってくれましたなあ!!と感激するのだ。ヒモの先にぶらさがってるモノがコウモリなのか菜の花なのかソーダ飴なのか下駄なのか、予測をたててヒモを辿ってくれる人もいれば、全くわからないでヒモを引いたらコウナッタ、という人もいる。しかしそれらすべての人に、そのヒモを引っ張るに至った原因とも言える、これまでつながりのあるすべての人に、そしてヒモをひいた後になってそこからまたつながりが生まれる新しいヒトやコトにも、この上なく感謝しています。

[link:972] 2008年04月15日(火) 23:39


2008年04月15日(火)

うう、なかなか思い通りにことが運ばないのである。
しかしその道草の途中になんか拾いモノがあるかもしれないので、とことん道草している。
一昨日おいしそうなごぼうが手に入ったので、ごぼうをたくさん食べる。ごぼうを笹掻きするのはエンピツを削るのとほぼ同じなので、どんどんどんどん笹掻きにする。途中で、『ああ、これぐらいのエンピツで今書きたい......』と思うような好みのトキトキ具合になるが、黙ってそれをやり過ごしてさらにどんどん笹掻き。
私はエンピツは断然手削り派。そして先端は『トッキトキ(これは名古屋弁だそうだけど、チクチクっていうかツンツンっていうか、他の言葉で表すとどうも違うような感じがしてしまうのだけど、そういう超スルドく削った状態のことです)』の一歩手前の『ほぼトキ』で、さらにけずり部分を長くするのが好きである。濃さはBがよい。シャープペンシルは0.9のBに限る。もっとも譜面や文字がよく書ける。
反対にボールペンはなぜか簿記用の極細が好き。筆ペンは硬筆が好き。あ、ごぼうからいつの間にか.....。

[link:973] 2008年04月19日(土) 00:01


2008年04月19日(土)

17日、乃木坂へコーネル・デュプリーを観にいく。かぶりつきの席についてしまい、ものすごい位置で観てしまいました。
Q以外で、友達のとかではないライヴでこの位置で観るのは、高校生時代のRCサクセション以来か(キヨシローが最後に投げたTシャツが飛んで来たが、隣の人に取られた思い出)。
かつてアレサ・フランクリンの黄金期と評される時期のサポートを努めていたデュプリー氏は現在66歳。酸素ボンベをつけての演奏でちょっとびっくりした。でも大きな体で、そりゃあ若い頃に比べたら指も回らなくなったんだけろうけど、魂のこもったソロを堪能できた。体でリズムを刻むことはなく、上半身はほとんど揺れていないのに、なぜあんなにすごくグルーヴと歌心が溢れたプレイができるのか。観れてよかった。

18日、打ち合わせの時間が大雨の影響で二転三転。服は雨でびしょびしょ。さらには久々に差し入れでも買っていこうと思ってあてにしていたお店が閉店(おいしかったのに。。。。)しており、結局手ぶら。
しかし、この日はテレビの星占いで『思い通りにいかない一日。周りの人に迷惑をかけやすいので注意。』との予測をされていたため、最初からそれぐらいのことは覚悟しており、時間も充分余裕を持って出たし、途中で電車が送れようと、目当てのお店が閉店していようと、別段慌てることもションボリすることもなく気分よく到着。充実した打ち合わせをすることができた。そして帰りには、先日たいそう並んだたこ焼きを今日はわりとスムーズにゲット。電車の方角もまちがえなかったし、ATMでお金を下ろしている間じゅう、隣のブースからおじさんが鼻歌で『もしもピアノが弾けたなら』を歌うのが聴こえてきて、それがまた雨の日になんとなく合っていて意外によくて1コーラス全部聴いたし。それはわりと上々な日だったのだった。

[link:974] 2008年04月21日(月) 00:41

2003年6月16日までの日記


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