忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年03月08日(土)

明日にむかってひたすらリハ。
改めて、一緒に演奏してくれるメンバーの一人一人の力を感じます。力、だな。パワーとか元気とかエネルギーとか、似たような表現は色々あると思うけども。
けっちゃん力(けっちゃんりょく)、河瀬力、実可力、オサムどん力、とでも言うのか、その人にしかない力だ。
そういう力が集まって、もう一個別のなんとも素敵な力ができている。たまんないです。
私も負けずにうりゃっ!とふんばってカトー力(ぜんぶカタカナではありません)。を放出しなければ。しかし、なんだろう、カトー力って。うっかりまちがった力を放出してしまいそうで心配。
明けて本日、吉祥寺MANDA-LA2にてライヴです。
がんばります。
来てくれた人みんなが楽しんでくれるよいライヴになりますように(結局神頼み)。

[link:964] 2008年03月09日(日) 16:24


2008年03月09日(日)若干のアップアップと共に

『アップップリケショー』、楽しく終了いたしました。
お忙しいなかおいでくださったみなさまどうもありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。頭のおかしな人のようなトークですみません。後から録音を聴いて、自分でも失笑です。

さて、そんな反省の舌の根もかわかぬうちに次回のライヴのお知らせです。次回は4月29日に、千駄木の古書ほうろうさんでのライヴです。ほうろうさんは、私も行くと必ず何冊か買ってしまうナイスなセレクトの古本屋さんで、CDなどもこれまた充実しています。ほうろうさんは、セレクトの方針にビシっと一本筋が通っておりそのセンスは光りまくっていますが、なのにうかれたところがなく、地に足がしっかりついている感じのするところも見上げたものだ、といつも思います。新刊古書関係なく本屋さんはこうでなくっちゃ、と思わせるスピリットがあふれています。本が好きな人にはぜひ行ってほしい本屋さんです。そういう心意気の人やお店とつながっていけるのはすごくうれしい。そこでのライヴ、楽しみだなあ。3ピースというのもまた楽しみだ。みなさんどうぞおいでください。

[link:965] 2009年05月21日(木) 01:30


2008年03月21日(金)

ずいぶん日記をサボッてしまいました。
うーん、花粉が来たぞ。やっぱり。目がかゆいぞ。
えっと、アップップリケショーが終わり、お仕事の締切と確定申告の期限にせっせと向かっていたのですが、そんな折、実家の家族の緊急入院およびと手術という一大事があり、昨日まで名古屋へ帰っていました。
しかし後に知ってみれば、緊急入院はすでにアップップリケショーの前にしていたのですが、家族や親類は知っていてライヴ前の私に隠してくれていたのでした(泣)。
翌日までガマンして病院へ行くのを待っていたら手遅れになっていたかもしれない、と言われたぐらいの容態はもちろん、うちの実家には今年91歳になるおばあちゃんも、時々要おむつの17歳の老犬もいて、そのうえ家族が入院手術となると、残された家族は看病と介護と犬問題で本当に大変なことになってしまうので、そのこともすごく心配でしたが、病院には入れ替わり立ち替わり親戚がお見舞いに来てくれ、まわりの方々に助けていただいて、本当に申し訳ないやらありがたいやらでした。あらためて、私なんてほんとになんにも役に立たないなあと、猛反省しました。
手術は思っていたより大変で10時間の大手術になってしまいましたが、無事終わり、現在快方へ向かっているのでほっとしています。
私はとりあえず、お仕事を完了して駆けつけましたが、他のいろんなことをほっぽり出して行ってしまったので、滞っているいろんなことをまたがんばっています。
ご心配くださったみなさまどうもありがとうございました。


[link:966] 2008年03月27日(木) 03:38


2008年03月27日(木)

家にこもって作業し続ける毎日のうちに、ひょっと外に出て見たら、もうずいぶん桜が咲いてるではないか。ふーん。私はニッポン人でも「豪華なほうのニッポン人」ではないので、満開の桜ってよりはどちらかというとあぜ道のレンゲやペンペン草が好きであるので必ずしも桜を鑑賞しそびれたからといって地団駄を踏むほどではない。けども、まあまったく見ないより見れたほうがいいので、とりあえず通り道に咲いている桜はどんぐり公園のだろうが、お墓のだろうが味わっておこう。
今日はスタジオで録音でした。
諸々まだ口外できないので、気持ちだけの覚え書き。大変に楽しい仕事でした。ずっとお会いしてみたいと思ってた方々とお仕事をご一緒させていただいて感激。
すっとびうれしいお土産もたくさんいただいてこれまた感激。
今日は初めてご一緒にお仕事させていただく方ばかりに囲まれての現場でしたが、不安とかギモンとかは全くわき起こらず、いろんなことがどんどん私の中にしみ込んで来て、そのひとつひとつが私にとってすごく親しみ深くまた貴重な感覚だった。それに音楽で応えることができてたらうれしいなあと思うのです。本番もうまくいきますように。


[link:967] 2008年04月03日(木) 21:31


2008年04月03日(木)

今日はあったかい一日でした。
このところせっぱつまり気味の毎日でしたが、今日はエンディングテーマを作った映画の初号試写会に。
この映画は「中華学校の子どもたち」というドキュメンタリー映画で、横浜山手中華学校に通う子どもたちを通して、横浜中華街に暮らす中国の人々と中華学校の歴史を見つめたものです。子供たちのあっけらかんと元気な素顔を追うと共に、日本に暮らす中国の人々ならではの苦悩や中国の国内での問題などにも振り回された苦い歴史など、硬派なテーマをしっかりととらえていて、とても中身の濃いものに仕上がっていました。
ドキュメンタリーということもあり、監督さんの意向で余分な音楽は一切無し。その最後に子供たちの姿と一緒に流れる曲。そんなエンディングテーマを作るというのは、その映画の締めくくるのと同じぐらいの大役をいただいたわけでして、もちろん全力で作りましたが、大きなスクリーンでラストシーンを観るまでどきどきしていました。
当初、打ち合わせの時に見せていただいた時から、私の頭の中にはずっと中華学校のチャイムの音が印象に残っていて、あれやこれやと試行錯誤を繰り返した後、やっぱり思いはそのチャイムに行き着きました。それで、エンディングテーマはずっと昔から現在まで、そしてこの先も変わることなく授業のはじまりやおしまいを子供たちに知らせ続けるチャイムのような曲を作りました。私なりのチャイムです。今の時代、ノーチャイムの学校も増えているようですが、私はチャイムって好きです。時計の音もボーンボーンという音も好きです。それらは主張しているようでいて主張しているわけじゃない。誰かが聴いていようが誰も聴いていまいが、雑音に紛れようが飛び上がるほどびっくりされようが、関係なくお知らせし続け、見守り続ける肝っ玉のでかさ、というか、力強さというか、動じないものがあります。
それに比べたら私の作る音楽はまだまだヒヨっコな感じではありますが、気がついたらそこにあり、いつでもそこに居続けられる音楽であったらいいなあ、と思っています。
演奏は浅田実可(マリンバ)、河瀬英樹(ウッドベース)、関島岳郎(フリューゲルホーン、テューバ)、高橋結子(ドラム)、鳥羽修(ギター)、と私のピアノです。
音楽は一曲だけですが、みなさんのおかげですごくよい曲ができました。とても興味深い映画なのでたくさんの人に観てもらいたいです。公開の詳細が決まったらまたお知らせします。

試写会からの帰り道、目黒川沿いにせり出すように咲いている桜を堪能して束の間のお花見気分でした。

古書ほうろうさんでのライヴのチラシもやっとあがり、谷中根津千駄木界隈を中心にそろそろお手にとっていただけるようになる予定です。こちらもみなさまのお運び、お待ちしております〜!


[link:968] 2008年04月08日(火) 01:28

2003年6月16日までの日記


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