忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年02月21日(木)

ドキュメンタリー映画のエンディングテーマの曲ができた。といっても録音の本番は今週末です。
打ち込みのデモのテンポをベースにするので、ちょっとしたニュアンスも息づかいもぜんぶテンポチェンジを入れて作り込む。思えばここまでやる細かい作業はおせっかいカレンダー以来か。
このイキオイで自分のアルバムも作ってっちゃおう。(その前にやらないといけないこともあるが。えっと、ずっとのびのびになっているS堂Iさんからのとあるご依頼の件、ちゃんとやってますので、スミマセン。この場をお借りしてお詫びしつつ、近日中にお送りします。)
ともあれ、ひとまず曲が固まったら、本番用に各パートの譜面を書いたり、自分のパートの練習をしたり、その他諸々な手筈を整えたり。作業は続くよどこまでも。いや、かならず終わりは来るけども。しかしながら本番が楽しみです。ぜったいよいのができることでしょう。なんたってあのメンバーですから。
映画の情報が解禁になったらまたお知らせします。
そうそう、映画で思い出した!つい先日、第五十八回ベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞を受賞された熊坂出さんは、なんと、昨年の夏にライヴでサポートしてくれたアコーディオンの熊坂路得子ちゃんのお兄さんなのでした!すごい!お兄さんにはお会いしたことないのですが、おめでとうございまーす。
るっちゃんのおうちはご兄弟がみなさんそれぞれ大活躍ですごいなあ!

[link:958] 2008年02月24日(日) 03:04


2008年02月24日(日)

今日はスタジオで録音でした。
それぞれにスバラシイキャラクターと演奏力を兼ね備えた面々のおかげで素晴らしくすてきな曲に仕上がっていく、この作業のなんと幸せなことか。そして差し入れていただいた黒糖どらやきのなんとおいしかったことか。みなさんありがとうございました。
詳しい記述は追ってするとして、スタジオでの仕事の時は何かしら『心の支え』を持って行く私である。今日は「かわうそくん」を連れて行った。かわうそくんはかれこれ15年ぐらい前に名古屋で買った。たぶん本当はくまだけど、色と顔の様子がかわうそのようなのでかわうそくんと呼んでいる。非常に表情がのほほんとしており、まるで鼻ちょうちんなどが見えるような『うっかり』した顔をしている。そしてかわうそくんはピッタリ100g。ポテンと重みがあってどこにでも座る。というか座らせたくなる。が、かわうそくんを外に出すことはない。だって大人だし(しかし稀に大きいポケットがある洋服の時はポケットにいることもあるが。大人だけど)。たいていはひっそりカバンの中にいる。カバンの中を思い出してフと笑う。私にとってなかなり大きな存在なのでした。 

959.jpg 512×384 (original size)

[link:959] 2008年02月25日(月) 02:26


2008年02月25日(月)

引き続き、いろいろ作業。
昨日の録音はよかったなあ。当初はピアノ中心の小編成にするつもりだったが、曲がかわったり監督のリクエストがあったりするうちに、気がついたらやはりいつもに似た編成に。
時間もない、スタジオその他の事情で日程もピンポイント、しかし曲はまだできていない、という状態でしたが、お願いしたかったメンバーのみなさんに無事お願いすることもでき、本番は気持ちよく空も晴れ(関係ないけど)、大安心できる顔ぶれに囲まれてムダな緊張もなく、大変スバラシイ感じで録音を終えることができました。忙しい合間を縫って駆けつけてくださったみなさまありがとうございました。
少しずつ完成していく曲を見守りながら、『ああ、このまま私のレコーディングになっていけばいいのに』と思いました。
うーん。がんばるぞ。よろしくお願いします。
で、メンバーってのは誰ですと?ここまで書けばわかっちゃってると思いますが、ぜひ映画のクレジットで確認してください。

さて、そんな昨日の録音で抜群の演奏をイタダキましたマリンバの実可さんが、急遽3月8日のアップップリケショーにも参加してくれることになりました。なので今度は5人編成です。ますます楽しみです。

960.jpg 639×678 (original size)

演奏する実可さん。けっちゃんがカメラに収めてくれました。

[link:960] 2008年03月03日(月) 02:02


2008年03月03日(月)

映画のお仕事が終わり、今度はライヴだ!
と叫んでいると、締切がもっと先だと思っていたお仕事の映像が。そしてさらには、もうとっくに仕上がっていなければいけないハズの、とある「歌」をむしょうに作り直したくなる。
お家とお部屋と机の上は混沌極まりない状態になっている。洗濯モノも部屋干ししっぱなし。近々処分しようと思っている靴とか服も積み上がってる。書いては置き、書いては破りしている紙切れが整理できない。嗚呼!
もうぜんぜんダメなんだけど、何に対して文句を言ったらいいのか(ていうか、自分に対してだろ)よくわからないので、ここはひとつ、前向きに、受け止めてみる。
わー!ド散らかってるお部屋って素敵!洗濯モノでお部屋がカラフル!落ち着くわ〜!玄関にこんなに靴があるのって大家族みたいで楽しい〜!

[link:961] 2008年03月05日(水) 00:03


2008年03月04日(火)

うちの時計は不思議である。
うちにある唯一の時計は手巻きの柱時計。おばあちゃんのお家から私の実家に、そこからさらに私が今住むお家にやってきた。
振り子がカチコチカチコチ、という。音がわりとでかいので、私に電話をくれる人は最初は驚き、そのうちに、振り子の音で私が家にいるのか外にいるのかわかるという。
時計はわりと世の中にあふれているし、ケイタイだってあるので私は腕時計もしないし、家には目覚ましもない。しかし我が家の一番の大黒柱時計であるこのチクタクさん(仮名)は、かなり時間がアバウトである。たいてい一週間に一度ぐらいネジを巻くけど、その時点でおよそ10分ほど遅れている。なのでネジを巻いたらグイッと10分ぐらい進めておく。つまり、正確な時間を中心に前後およそ10分以内の『ズレ』が常にあり、いつも『大体の時間』しかわからない。しかし、我が家にとっては頼りな大黒柱時計である。
そんなチクタクさん(仮名)は、年に何度かストライキを起こす。ある日突然止まってしまって、ネジを巻いて振り子を動かしてもいつの間にかまた止まってしまう。時計全体の傾き加減にかなり微妙な調整を必要としていて、ピッタリまっすぐにかけても振り子のバランス的にはよろしくないらしく、2〜3分動いて止まってしまう。だからいつも調子良く動いている角度からぜったい動かさないように静かにネジを巻いているのだけど、年に何度かそれでも急にヘソを曲げてしまうのだ。そして今日がその日であった。昨日寝る前にネジを巻き、今日起きてきたら止まっていた。仕方がないので角度を微調整して針を合わせて再度振り子を動かす。が、また止まる。また動かす、また止まる、の繰り返し。何度かやってどうしてもダメな時には、最終手段として『実際にお願いをしゃべりかけながら振り子を動かす』。心の中でおねがいしてるだけではダメなのだ。今日もついにそこまで来てしまった。『ねえ、たのむよ、止まらないでね。動いててよ。ね、おねがいだから。』ブツブツと時計にしゃべりながら針を合わせたり振り子を揺らす私。
. . . . . . すると、動いてくれるのだ。それからは一度も止まらず、今もカチコチカチコチ。ふしぎである。しかしふしぎでもなんでもよい。時間にアバウトでもかまわない。とにかくチクタクさんがなるべくストライキを起こさないように長く動いていてくれれば。

[link:962] 2008年03月07日(金) 01:03

2003年6月16日までの日記


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