忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2007年04月16日(月)

この間、この半年あまり欲しい欲しいと思っていたうさぎを見に行った。3ヶ月ぐらい前からあるうさぎ専門のお店でずっと売れ残っているネザーランドドワーフの女の子が気になって気になって、そのちょっとうるっとした瞳の写真を見るたびに「ちあきちゃん、まだ?」と言っている気がしてついに. . . . . 。
でも実際には、動物を飼うのはダメだし、いくら鳴かないといっても臭いとかいろいろあるんじゃないか、とか、第一、私なんて忙しい時とヒマな時の落差があまりにも激しいので、ヒマな時はいいけど、忙しい時はほんとに気が狂うんじゃないか?と思うと、自信がない。それに私は植物さえ片っ端から枯らす女。メダカだけがなぜかほっといても生き延びて、殖え続けている(一度も瓶の掃除はした事無いが)のが不思議な環境。
などというような理由で、まあそんな私がホントにうさぎを飼えるかどうか、というとちょっと現実味がないような気がしないでもないのだけど、欲しいんだからしかたがない、だってあのコが待ってるんだもの、とお店へ行ったわけでなんですが、意外とうさぎってクール。っていうか、やっぱりなんにも考えてない感じで、写真を見るたびに、あんなに「このコ、私を待ってる」、って思ってたネザー(←ツウっぽい)の女の子は、実際には「フン、誰?アンタ、ケッ!」という感じで出した手に蹴りを入れ、すぐビョーンとケージの奥へ行ってしまった。店の人によると、ずっと売れ残ってるのは、そのコの性格がキツくてわがままなせいだという。初心者にはおすすめできませんね。とこれまたサクッと軽くあしらわれる。
他にもっと性格もおとなしく、人懐っこいうさぎもいたし、そいつらもかわいいにはすごくかわいかったんだけど、なんとなく出端をくじかれた感じになり、すごすごと帰ってきました。よく、「ペットショップで目が合ってえ」とか「見た瞬間ビビッときてえ」とかっていいますけど、今日のところは、私はそういううさぎには出会えなかったようで、とりあえずまた振り出しに戻りました。さすがに自分でも今回はついに買うか?と思ってたんですが。
いつの日か、うちにうさぎが来る日が来るのでしょうか。。。

そしてメダカはもう早々と卵を産みまくっており、今朝なんて藻にからまって白目をむいているので、てっきり死んでるかと思ったら、ちょうど出産(?)中だったみたいで、割り箸でつついて悪い事した。

今日は新しいCMのデモ作り。しかし今日絵コンテが来てあさって録音。。。。。つまり別件のシゴトの返事待ちの間に絵コンテが来て作って録音。CMもほんとに色々で、わりと前から言ってもらえる時もあれば、あさってくれ!と言われることもある。具体的な作業はやっぱり時間があったほうがいいんだけど、「いいのが作れるかどうか」という部分だけでいうと、納期が3週間先でもあさってでもそれほど変わりはないと思う。だから、ずっと作業が詰まっていて、考える時間がまるでない時とか実際の作業時間がない時は別だけど、具体的な作業時間をちゃんと確保できる時は締切があさってでもなんとかなる。
とはいえ、CMというものはほとんどの場合「急ぎ」のお仕事で、これまでにその状況に一番自分で笑ったのは尾道に旅行に行ってる2泊3日の間に、民宿に着いた途端電話がかかってきて、ほんとに時間がなくて、大急ぎで民宿に絵コンテ送ってもらって東京に帰ったらスタジオ直行だった時。結局尾道では友達と完全別行動で私は民宿にこもってただ曲を作り、友達は意味なく尾道で髪を切ったりして(そして妙な段カットみたいな髪型にされて泣いていた)、晩ごはんも尾道まで行っといてほか弁を食べた(尾道特産のおいしいものを食べに出ようと宿の夕飯をキャンセルしていたのだった)大人の女二人であった。尾道に行く前はヒマでぶら〜っとしてたのに。なんでそのタイミングか。
というようなことがたまにある。けど、そういうのも面白い。一緒に行ってた友達には悪かったけど。

[link:831] 2007年04月17日(火) 02:08


2007年04月20日(金)

下北沢方面で打ち合わせとランチ。
なんかとてもよいコトがはじまりそうな打ち合わせだった。
これが実現したらすごくいいなあ!なんとかよい具合に進みますように。
世田谷のあのあたりは戦争で焼けずに残ったらしく、住宅街にすごく古いお家がたくさんある。木々もたくさん残っていて、今日おじゃましたオフィスはそんな中に木々と共にサワワワ〜と建つビル(?)っていうか集合住宅(?)の一角で、なんかすごく気持ちのよいところだった。あんなところでシゴトができるっていいなあ。窓の外にぐわーっと緑の手足が来てて、カラスとかバサバサってとまりに来たりする。まあベランダでバーベキューとかやってたら確実に肉をとられるような環境ではあるけども、大木がどーんどーんとあるのはやっぱりいい。ちょっと登りたくなった(キャンディキャンディ?)。

そんでもって、人の出会いとかつながりってほんとに面白いと思うんだけど、今回のこの素敵な計画は、そもそもつい最近、ほとんど20年ぶりぐらいに高校の同級生と再会したところから始まる。その同級生Mちゃんから、Mちゃんの会社のIさんとTさんにつながり、そこからまた新しい計画につながろうとしてる。最近ちょくちょくそういうことが起きるけど、ほんのちょっとのフとした隙間の、フとしたタイミングからでも、何かと何かがスコンとつながったりするから、ほんとに人生って油断のならない楽しいものですねえ。人は人のニオイ(実際の体臭じゃなくてね!)を嗅ぎ取ることのできる究極の動物だと思います。

[link:832] 2007年04月20日(金) 23:30


2007年04月23日(月)伊東に行くならハトヤ その1「熱川バナナワニ園」

4月21日、22日と伊東方面へネタさがしの旅に出ました。
今回の旅の目的はハトヤへ泊まること。そしてバナナワニ園でマナティーを見ることでしたが、思ったとおりの『ショック&爆笑&脱力.....』なパラダイス旅行でした。

まずはバナナワニ園。バナナワニ園はバナナとワニの園だけど、それ以外にもめずらしい植物やレッサーパンダやマナティーがいるのです。でも、バナナワニ園のある伊豆熱川駅で降り立った私たちは、とりあえず駅周辺の怪しいムードに飲まれてしまい、無意識のうちに駅前に干してあったイカの写真を撮ったり、 『顔を出すハリボテ』から顔を出してみたり、『世界の古来伝統の仮面を独自の方法で再現した』日本仮面歴史館に吸い込まれて怖い思いをしたりして無駄な時間を過ごしてしまいました。そこですっかりエネルギーを使ってしまい、バナナワニ園へ入った頃にはすでに結構疲れてしまっていたのですが、当然ながらそこにいるのはワニばかり. . . 。はじめのほうは「うわ!」「でかい」「へえ、口がとがっているね」「手がかわいい」「なんで口をあけたまま寝ているの?」「人形?」などと盛り上がっていましたが、そのうちにワニの池の奥のほうに1羽だけポツンといたオオバタンというでかいオオムみたいな鳥が、"せっぱつまった子供が泣きわめきながらお母さんをさがしているモノマネ(っていうか声帯模写)" で「オカーサーン!オカーサーーーーン!!!!」と園内じゅうに響き渡る悲惨な声で叫び出し、狭い園内のムードが一気に悲しいものになり、なんとなく早く次へ行ってしまおう、と足早に順路を急いでしまいました。でもその次に来たのはバナナとか珍しい果物やハーブなどのホルマリン漬け。ホルマリン漬けというものは、どんなものでも一気に気持ち悪いものにしてしまうものなのですね。あのヌルッと色の抜けて気持ち悪い見た目になってしまう保存法ではなくて、もっとよい保存法はないものだろうか?などと思ったりしているうちに、もうだんだんどうでもよくなってきて、最後の植物園(本園、分園、植物園と3つのゾーンに分かれている)を見ることなく途中退場してしまいました。
そして歩き回って痛くなった足をさすりながら電車に乗り込んで気がついたのです。マナティーを見るのを忘れたことに!ショック!
あり得ん!っていうか、バナナワニ園はマナティーのことを何も触れなさすぎです!レッサーパンダのことはあんなに至るところに案内を出していたくせに、マナティーがいることなど1mmも触れていないのです。なんだよー!行く前はあんなにマナティーマナティーって思ってたのに、園内にマナティーのマの字も案内されてないおかげで、ワニとバナナのホルマリン漬けでイッパイイッパイになっちゃって、マナティーのこと忘れちゃったじゃないかー!それでもレッサーパンダなんて、度重なる宣伝のおかげで何枚も写真撮るほど見たのにー!そもそもバナナのホルマリン漬けなんてどうでもよかったのにー!キィィィ!
バナナワニ園に当たり散らしてみたが、いや、バナナワニ園はとても楽しかった。つまりはそんな自分に脱力. . . . . 。       

つづく

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バナナ

[link:833] 2007年04月23日(月) 23:38


2007年04月24日(火)伊東に行くならハトヤ その2「続・熱川バナナワニ園」

さて、バナナワニ園をとってもいいかげんにまわった私たちでしたが、ワニばかりをあんなにまとめて見たのははじめてでした。
小さいワニからものすっごく大きいワニまでいろいろでしたが、総じて言えることは「どれもこれもほとんど動かないので、人形のようだ」ということ。口を半開き目も半開きで、かえって顎が疲れそうな状態で水に半分つかっているのとか、友達(?)に上に乗られたままじーっとしているのとか、中には水の出るところで口を空いたまま客をガン見しているのとかいて、よくライオンの口からダーっと水が出る噴水とかお風呂とかありますけど、それのワニバージョンかと思うようなのまでいました。
で、その日は雨がパラパラしていて、話題のワニのぼりはあげられておらず、吹き流しだけがカラカラとさみしく回っていました。残念。
そしてお土産は『日本一美味しいと認定された(誰から?)マンゴージュース』とか(しかし喫茶室でマンゴージュースを頼んだら別のマンゴージュースが来た)、ワニのぬいぐるみとかワニのぬいぐるみとか、ワニのぬいぐるみとか、犬のぬいぐるみとか、きのこの財布とか、といったよりどりみどりなセレクト。中でも目をひいたのは、よくストレス解消にムニーッ!とにぎるホニホニのやつがありますが、あれのバナナ型のがあって、それも「まだ青いやつ」「ちょっと熟したやつ」「いい具合に熟したやつ」「茶色くなったやつ」の4種類あって、それぞれ柔らかさがちがっていました。握り心地は「茶色くなったやつ」が一番よかったんだけど、見た目はあんまり置いておきたくないような茶色具合。つまり4種類ともそろって置いておけば色の違いも面白いけど、それぞれを1個だけ買っても握り心地の違いを比べて味わえないしなあ、、ということで買うのは断念しました。あの茶色くなったバナナの柔らかさはグッときたんだけどなあ。

まあそれはさておき、ワニ以外に見た動物はフラミンゴ、レッサーパンダ、ゾウガメ、ピラルク、ピラニア、など。
(一番見たかったマナティー、オオオニバスは見るのを忘れ、ワニのぼりはあがっておらず、名物バナナソフトも食べれず、退園。チッ。)
園内の隅に「食物貯蔵庫」という扉があり、あれだけのワニおよび肉食魚用にどれだけの生き餌または冷凍がその奥にストックされているかと思うとかなりコワかった。

次回はハトヤに到着です。

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こんなにおっきくてゴツいのに手が. . . . . かわいい . . .

[link:834] 2007年04月26日(木) 00:08


2007年04月26日(木)ちょっと別の話

「伊東に行くならハトヤ」日記が途中ですが、今日の出来事。
今日はスタジオでのお仕事が早く終わり、お世話になってるエンジニアさんにうまいうまい焼き鳥屋さんへ連れて行っていただいた。お酒の飲めない私は普段焼き鳥屋さんへ行くことはほとんどないのだけど、そこは飲めなくてもよい、とのお許しが出たので心苦しかったが、食べるの専門でごちそうになってしまった。
そしてなんと、レバ刺を食べることができたのだ。
私はどうしてもレバーが苦手なんだけど、そういう人こそここのお店のレバ刺を食べてみるがよいぞ、と言われ、おそるおそる口に入れた。ら、なんじゃこりゃー!まるでウニとホタテの中間のような舌触りと歯ごたえ。レバー臭い、という文章が一瞬のうちにどこか1万光年彼方に飛んでいってしまったようだった。
そもそも鳥レバーは豚レバーよりは苦手な人にも食べやすいそうだけど、食べやすいどころか、すごいおいしい。おいしいぞ。これだったらレバ刺の軍艦とかでお寿司屋さんで出されてもぜんぜん違和感ない。ウニと並ぶ。注文する。
ってぐらいおいしかった。それからかるーく苦手だったナンコツとか鳥皮とかもびっくりするぐらいおいしかった。
苦手なものがこれだけおいしいだけあって、もちろん他のモモとか手羽とかも非のうちどころがないぐらい絶妙な味加減と火の通り具合。つくねもも抜群。プチトマトなんて焼いてさらに甘さが出るのか、柑橘系のフルーツのようだった。
ほんとにどれもこれも美味しく、夢のような焼き鳥パラダイスだった。心からごちそうさまでした。
近くだったら通うのになあ。。。

[link:835] 2007年04月27日(金) 00:10

2003年6月16日までの日記


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