忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年11月06日(月)あっ

さて、先日仕事でお世話になってる方々とお酒を飲む機会があったのですが、めっぽう下戸の私、私が下戸ってことを知らない初対面の人の中では、
『あれ?加藤さんは飲まないの?』
『あ、すいません。飲めないんです。』
『へえーそうかー。ビールとか一口ぐらいもだめなの?』
『ああああじゃあ一口だけ。』
『じゃあ、なんだろう、クランベリーサワーとかジュースっぽいの頼む?それかなんかペリエとか?』
『あ、ありがとうございます。じゃあえーと炭酸も飲めないので。。。。えーとお茶を。。。。。。。』
『へえ、炭酸も飲めないんだー』
『あ、はい。。。。。。。』
会話終了。

ということが何度も繰り返され、その度になんだか自分がひどくつまらない人間のように思われるので、先日はワインを舐めていた。その後、お店を移動したのだけど、その移動したお店にサングリアがあったので、やけっぱちでサングリアを頼んだら、驚いたことにあんまり酔っぱらわなかった。いつもだと1cmぐらいのワイン、ビール他でも顔が尋常でない赤さになり、自分が、みんなが、すべてが遠〜〜〜〜い感じになってぼ〜〜〜〜〜〜んやりし、動悸だけが早くなるのに。
後日、それはサングリアに漬け込まれたグレープフルーツなんかの柑橘類の何かがアルコール分解に一役買っていて、あんまり酔わないらしい、と聞いて、気をよくした私は、今日、若干の逃避気分もあり、めでたく自家製サングリアを作ってみましたー。
といっても安い赤ワインに、オレンジ、レモン、りんご、洋梨、シナモンスティックなど適当に放り込んだだけですが。
で、ちょっと甘味を増したい人は蜂蜜などを入れるとよい、とあったので、ちょうど家にあまっていた『かりん蜜』も入れちゃえっと、思ってかりん蜜を瓶にむかってさかさにしたところ、かりん蜜の瓶のフタの下にある輪っかが中へ。
あっ!しかし、不運なことに瓶は口の狭く、菜箸でもおたまのおしりでもひっかけて出すことができない。イライライライライライライライラ。針金で釣り針状のものを作ってひっかけるしかないのだけど、それを今作る針金はなし。ワインをもう一度別の容器に出せば一緒に出てくるだろうが、イイカンジにフルーツをセッティングした今、またワインを出したり入れたりするのはいかがなものか。
というわけで、それでもしばらく諦めきれず菜箸でやってたんだけど、出てこないばかりかうっかりつつくと奥へ奥へいってしまうので、まあ今日は諦めて明日の夜飲む時に出すことにした。
あそこにあるある、と思っていると気になるので、このことは今日はなかったことにしよう。そして明日飲む時になって初めて気がついたことにして取り出せばよい。
というわけで、せっかく下戸の私がはりきってお酒を作ったのに、フルーツにまじってプラスティックのなんか丸いのが一緒に漬け込まれているのです。見た目悪。どうでもよい話題ですみません。



746.jpg 240×320 (original size)

プラスティックのゴミのようなものが浮いている自家製サングリア(瓶の口よりフルーツの海を望む)

[link:746] 2006年11月08日(水) 02:30


2006年11月07日(火)

長い一日でした。
午後、打ち合わせ。今度のお仕事は日頃なかなかのぞけない幼児の世界にさらに深くかかわる内容なので、ひょっとすると保育園へ見学に行くことになるかもしれない。

その後吉祥寺へ『やちむん』のライヴ観戦。開演まで、いくつか買い物があり、まずユザワヤへ行く。うちの近くにあった大型の電気店がなくなってしまって、プリンター関係用品がなくなった時困るので、インクカートリッジとかシールになってる用紙とか、筆ペンの硬筆を大量に、とか、ハガキに押す『郵便はがき』というスタンプとか、0.9のシャープペンとBの芯とか、いろいろ買ったら8000円を越えていて驚く。う、た、高い。
と一瞬ひるむがどれも省く事はできず、結局買う。
その後古本屋さんを2軒。さがしていた文庫を発見する。

やちむんは初めて観た。沖縄の人たちで、沖縄のことを唄っているのだけど、音楽は沖縄ではなく、フォークっぽいのやポップなのや青春ぽいのやいろいろだった。中にはややブラックな意図をまじえた頭打ちのヒップホップなども。全体に真面目なコミックソングのような感じだけど、それがまた沖縄というおおらかさに包まれてのんびり楽しい。MCも面白かったです。寡黙にギターで語る、ゲストの鈴木茂氏との若干噛み合ないおしゃべりを、自虐ネタも加えつつ全部面白い方へころがしてしまう那須さんの人柄というか、キャラクラーは大変魅力的です。
最後にやったヒゲの歌とアンコールの直球のラブソングが特によかった。中野さんが紹介してくださって、ご挨拶してMAN2を出ました。

さてMAN2を出て、今度は西荻へ。興居島屋さんに寄って、そこからタクシーで友達Kくんのバンドがレコーディングしているスタジオへ行く。ちょうど今日が最終日で、録音も終わったところでタイミングよし。差し入れを渡して、雑談をして、これから長距離を帰るという彼らと別れて帰宅。

さて、家では、昨日仕込んだサングリアを味見。
え?マズ. . . . .。なんか変な匂い。サングリアってこんなんだっけ?やっぱり洋梨がマズかったか?蜂蜜じゃなくてかりん蜜を入れたのも?しかも甘味たりない?それに冷えてないし?
一番の原因はもしかして昨日一緒に漬け込んだプラスティックか?
いや、きっと、すべて冷えてないせいでしょう。
冷やしたらこの匂いも気にならなくなるし、甘く感じるかも。
明日また報告します。

[link:747] 2006年11月10日(金) 15:46


2006年11月10日(金)

いやー、サングリアはまずいままですが、どうもきのうあたりから蕁麻疹が。小さい頃は蕁麻疹がわりとよく出る体質だったのですが、大人になってからはそんなことなくなってきてたのになあ。このところ毎晩3cmぐらいずつ飲んでたからか。だって味見しようと思ってツラッとグラスに注ぐと1cmやそこらは出るじゃないですか。んで、こっちはあくまで味見のつもりだから、1cmだろうが2cmだろうがグイッと飲む。というのを2〜3回するわけです、味見だから。でも普段止むを得ずワインを飲むときはその1cmをほんとに舐めるようにちびちびと飲んでるのですよね。よく考えると明らかに飲み過ぎなんですよね、3cmだけど。いや. . . . . . . . 飲み過ぎなんだかどうなんだか(桂小枝師匠で)。

そして、きのうはついに顎の下のリンパまでポコッと腫れてきた。
これって大丈夫?ねえ、大丈夫?病気?1週間様子見て腫れが引かなかったら病院行きます。
ねえ、全部サングリア?飲み過ぎのせいでしょうか?

[link:748] 2006年11月13日(月) 02:09


2006年11月13日(月)

初めて知ったその日から、長い事ぼんやり思っていたことなんだけど、プロフェッサー・ロングヘアってすごい名前。
ブルーズのミュージシャンはおかしな名前の人がたくさんいるんだけど、長髪博士っていうのは思いつきませんよね。
しかしその長髪博士がすごいわけで、長髪博士って名乗っているのにものすごく大したなかったら、それはそれでも面白いからまあいいんだけど。

Pixerの『Cars』を観た。ストーリーがレーシングカーの話なので、個人的な趣味として時折なじめないところがあったけど、やっぱり引き込まれて、とても面白かった。後半あたりから特にグッときて、ジリジリして、スカーッとする、という王道のエンターテインメント。よかったっす。
Pixer製作の作品がすごく好きなんだけど、特に好きなのは『バグズライフ』と『モンスターズインク』と『Mr.インクレディブル』。ディズニーの傘下に入って再出発するそうですが、今後はどんなことになっていくのでしょう。

それから夜中にやってたティム・バートンの『エド・ウッド』も観た。ハリウッドで『史上最悪の監督』と評された実在する映画監督の半生をティム・バートンが映画化してジョニー・デップが主演したものだったのだけど、これがまた面白くて、つい終わりまで観てしまった。いつの時代にも、いわゆる世間的に評価はされなくても、魅力的な人というのはやっぱり突出していて、どんな形であっても時代の記憶には残っていくのだなあ。

[link:749] 2006年11月13日(月) 23:40


2006年11月13日(月)

今週の金曜日から表参道にあるビリケンギャラリーで森雅之さんの原画展がある。森さんは素朴で元気でちょっとメルヘンチックなんだけど、不思議と足は大地にしっかりとついて、ガハハハと笑っているようなおてんばな子供や大人を描くとピカ一!な漫画家でありイラストレーターです。森さんの描く漫画では、楽しくてしかたがないことも、悲しくてしかたがないことも、ちょっとさびしいことも、面白いことも、みんなそこにそうやってあるのがとても自然に思えて来ます。
森さんご本人とは、15年ぐらい前、当時いた少年王者舘の何人かとお宅へ遊びに行ったことがありますが、それ以来お会いしていないような気がします。でも、季節のおたよりなどのやりとりや、共通の仲良しのイラストレーター早川司寿乃を介して近況を耳にはさんだりすることも多く、そんなにお会いしていない感覚はなかったのですが、いつの間にかそんなに月日が経っていました。久しぶりにお会いできるといいんだけど。

というような話題で早川司寿乃と長電話。
今日の早川画伯の名言。
『いくら自分がその人のファンでも、あんまりびっちり全部好きすぎると疲れるから、たまにきらいな作品や、どうでもよい作品もあったほうがよい。』

なるほど。

[link:750] 2006年11月16日(木) 00:00

2003年6月16日までの日記


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