忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年04月11日(火)

なんとなく忙しかった数ヶ月間がなんとなく一段落し、ちょっと気がぬけたこの数日。
名古屋でのんきな水曜日や翌日の栗コーダー飛び入り事件を観てくださった方からの書き込みや感想などをいただき、改めて振り返る。5日の醍醐味はやっぱり『普段とちょっとちがう感じ、普段はあんまり見られない、いろんな線や枠をまたいで楽しむ感じ』だったのだけど、やってみたら本当に線や枠がない感じがして、だけどそれぞれの人たちがそれぞれ確固たる個性と持ち味を全面に出していて大変面白かった。関島さんと近藤さんのデュオとか、川口さんの歌とか、久住さんの『どこへ行っても誰とやっても久住さんワールドだけど、その場にしかあり得ないパフォーマンス』とか、GOCCIの歌、シャケさんのピアニカとか、そんな人達みんなと演奏した曲の瞬発力とか、ひとつひとつ思い出すとみな素晴らしくて、ほんとに『音楽って楽しいなあ』という気持ちがステージと客席にぽわわーんぽわわーんとただよっていたと思う。出演者のみなさん、来てくださったみなさん、ほんとにどうもありがとうございました。
その後の打ち上げも楽しくて、もうずーっと笑ってた。ミックとかもこっちに合流したらよかったのに。

で、翌日は梶やんがマスターのコーヒーカジタへ行ったのだけど、あいにくお休み。そこで、もう一人、これまた古ーいお友達がはじめた茶の湯と着物と雑貨のお店『月日荘』へ。
月日荘はその友達のYさんがお友達とやっている『露』というユニットが運営している、日本家屋のギャラリー兼カフェ。
ずっと行きたいと思っていたのだけど、わりと家から行きづらいところにあってなかなか行けなかった。
噂には聞いていたけれど、とんでもなくよいお店です。昨年からカフェ営業もしているので、気軽にお抹茶もいただけるし、コーヒーカジタの月日荘ブレンドも飲めます。
おばあちゃんの家と似た、本当の日本家屋がごくごくシンプルにほどよい匙加減で改装され、明るく開放的なお座敷がギャラリーになっていて、そこでお茶も飲める。お道具や食器ひとつひとつもすごくいい。敷居も高くない。思わずその日の展示品を全部買いたくなりました。名古屋にお住まいの方、絶対行ってみたほうがいいですよー。
http://www.sanoxx.com/ro/


[link:641] 2006年04月21日(金) 16:06


2006年04月21日(金)

おや、もう10日も更新してませんでした。
カジュアルズ、guiro、おばあちゃんの骨折介護、おとんの高熱、犬の散歩、黄色い傘、メダカ、おかめそば、友人の展覧会、親友とのおしゃべり、あったかかった日、風の強かった日、仕事、いないいないばあっ!の新曲オンエア開始、など。

空き地で日本タンポポを見つけました。その横に真っ白いタンポポも一本だけ。昔、学校の授業でタンポポ調査をやったことがあって、今は西洋タンポポがほとんどを占めていて、ずっと昔からある日本タンポポは本当に少なくなっているらしい実態がわかったが、その空き地はなぜか日本タンポポばかりでうれしくなった。日本タンポポは茎が短く、小ぶりで『がく』がスッと自然に上をむいている一方、西洋タンポポは茎が長く、株も大きくて『がく』がびろーんと下方向にめくれています。見るからに大味なかんじ。

今朝見た夢。
家にあるウーリッツァーをメンテナンスに出すと、あちこちいろいろ調べた後、音色の周波数や音の立ち上がりやリリースなど(いわゆるADSRで表されるもの)まで細かく分析して、それらをまとめて(どうやってまとめたかは不明)ひとつのグラフにしたものを見せられる。
そのグラフは四角い枠の中に、すごくゆるーく山なりにカーブした横線で何かの数値が表されたもので、その見た目がお皿に乗っているサンマを想像させるので『これをサンマと呼んでいます。通常、このサンマになっていれば良いウーリッツァーです。』と説明を受ける。
なるほど、うちのはサンマなので大丈夫、と。


[link:642] 2006年04月28日(金) 01:23


2006年04月27日(木)

ひきこもりです。
どうしても出なくちゃいけないこととかのほかは完全にひきこもり。
NRBQの昔の音源を聴いたり、曲のネタを出したり、絵を描く用の写真を整理したり、切手を整理したり、ぼやっといろいろやってるんですけど、いまひとつ調子がでないのです。
早くも五月病か。

それはさておき、メダカがもう卵産んじゃってるー。
かなりのピッチで産んでるー。
どうしよう。どうしよう。

あ、インフォメーションに追加しましたが、9月の『ふちがみとふなとと加藤千晶』は名古屋TOKUZOでもやることになりましたー。おたのしみにー。
それから雑誌『hao』は五月の中旬の発売だそうです。

[link:643] 2006年04月30日(日) 00:52


2006年04月29日(土)

CDを置いていただいているお店に追加納品に行きました。
その他にも2、3おじゃまするところがあり、千駄木方面へ。
なんか手みやげを持っていきたいなあ、と思って『そうだ、こんなときはニトベイナゾウ(イナムラショウゾウ)だ!』と思いたったが、時間はすでに6時。パティシエイナムラショウゾウは千駄木の駅からやや遠いところにあり、歩いて行って、また戻ってくるのでは時間がない、とタクシーに乗った。
しかし車だとすぐ近くなのに、道案内をまちがえて反対方向へ曲がるよう言ってしまう。運転手さんに『ええっ?ほんとに右?左じゃなくて?右?右?』と言われながら自信満々で『右です』と言って曲がっちゃった直後にまちがいに気がつき平謝り。
やっとの思いで到着したパティシエイナムラショウゾウ。うわー並んでるー。警備員さんもいるー。すごいなー。
普通ならさっさと帰るタイプだけども、この日はがんばって買った。イナムラショウゾウは小さくてわりと行きにくく、お店自体はそんなにイマドキのお洒落な感じでもとんでもなく洗練されてるわけでもない。けど、ひとつひとつがとても丁寧だ。どんなに混んでいても、聞いたことにはきちんと答えてくれ(だから混むというのもあるが)、買ったケーキをショーケース越しに上から渡さず、常におつりは新札。
そしてショートケーキはおどろくほどそっけない自然なおいしさ。過剰な演出がない。たぶん1年ぐらいぶりに食べましたが、やっぱりおいしかった。しかし店内でお見かけする『イナムラショウゾウ』氏は、どうも勝手な想像ですけど、ちょっと熱いワイルドハートな感じの方なイメージ。休日にはハーレーダビットソンにまたがり、一方でゴッホとブランデーをこよなく愛する、みたいな。

夜はお友達のおうちで味噌おでんをごちそうになる。私の実家では味噌おでんをやったことがないので、初体験。大根とたまごウマ!たけのことエビの素揚げも美味しかったです。ごちそうさまでした。後はビデオなどを観たり、特に何をするでもなくだらだらおしゃべり。
こういうたらーんとした感じ、重要です。


[link:644] 2006年05月08日(月) 16:17


2006年05月08日(月)

ゴールデンウィークはまったく関係ない私ですが、今年はなんかいつもよりお休み度が高かったような。
おもなできごとは、 まず4/30ムーンライダーズ30周年ライヴにお呼ばれして野音へ。久しぶりに大先輩方の勇姿を堪能。
その後はお友達が来て朝までボードゲーム(一人が犯人で逃げるやつ。やはりすぐつかまった。)。キーマカレーを作る。柴又の民芸品屋へ偵察に行く。連休中にメダカの産卵ラッシュ。慌てて新しい容器を買いに行き、睡蓮をセッティング。赤坂グラフィティでライヴ観戦。タマコウォルズは本当に観るたびにすごくなってる。日本のバンドじゃないみたい。フジロックとか出てほしいなあ。
あとはピアノ弾いたり写生にいったり。そして寺内貫太郎一家を見続けたり。本当に寺貫はすごいです。人生の凸凹を丁寧に丁寧に描いた内容、役者さん、演出方法、全部ひっくるめてみんなすばらしいんだけど、樹木希林のすごさにはド胆を抜かれます。『あんな笑えるのに人としての懐の深さ、器の大きさ、生きることそのもののすべてがわかっているバァチャン』という人物像を、ものすごくサラッと演じてる。

[link:645] 2006年05月11日(木) 00:48

2003年6月16日までの日記


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