忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年07月08日(木)

酒屋さんの三角クジ一等があたった。すわっ温泉旅行か!と思ったが、商店街の1000円の商品券だった。でもうれしい。
うちの母が昔からこういうクジによく当たる。
電子オルガンとか、お洗濯セットとか、ある時はスーパーで5本ぐらい引いたら3本あたって結局5000円ぐらい現金キャッシュバック、とか。別に懸賞好きでしょっちゅう応募しているわけでは全然無い。
私もたまによく当たる(どういう意味?)。
サイパン旅行(親がかわりに行った)。1万円商品券(これは自分で使った)。スクラッチくじで5万円(テルミン購入)。
などである。『当たった』というのとは違うが、35万円も拾ったことがある(警察に届けて落とし主へ戻った)。
また当たりの波が来ているといいなあ。

[link:249] 2004年07月09日(金) 23:56


2004年07月09日(金)

仕事で使うあてがあり、秋葉原でソフトなどを購入(ソフトクリームではありません)。
そこで、秋葉原電気街の抽選券をたくさんもらった。私は今当たりの波が来ているはずなのでさりげなく期待して削っていった(スクラッチ状)。
しかし、一度もピンと来ず、全部はずれだった。しゅん...。しかし私はギャンブラーではないので当たりの波が来ているからといってむやみにスクラッチくじなどを買ったりはしない。私のひらめく時はいつも決まって「あ、コレ当たりが出てくる!」と思った時だ。スクラッチとか福引きのような『その場でわかる』やつしかだめだ。
ジャンボ宝くじとかは、『いつひらめいていいかわからない』ので当たる瞬間がよくわからず、したがって当たった感触もなく、つまりいまだかつて当たったことがない。宝くじとかが『ピンと来る』というのは抽選日に自分が会場へ行って、あの抽選の瞬間にピンと来るということ?それが自分のくじの番号分全部のケタがピンと来なきゃ当たれないということだから、やはり道程はきびしそうだ。

[link:250] 2004年07月10日(土) 00:08


2004年07月10日(土)

あちこちでいろいろな人のライブがあったが、ともかく久住さんのライブへ。
昼間、郵便局の休日窓口へ行くと、何やら緊迫した雰囲気に包まれていて、おじいさんが局員の人にえらい剣幕でどなりつけている。おじいさんの次にはおじさんやおばさんや茶髪でサーファー風な30代男性、といった感じの人々が続いて待っていたがあまりの剣幕に誰もが黙って成りゆきを見守っている様子。どうやらおじいさんは不在票が入っていたため小包の受け取りに来たが、身分証明に見せた免許証の番号を局員の人が書き留めたため、『個人番号をなぜお前が控える権利があるのだっ!個人情報の流出が問題になっている昨今、本人が窓口に来て免許証を見せているのに、そのうえ番号まで書き留められる筋合いはない!ワシは郵政省に電話して抗議するぞっ!』といきりたっているのだった。局員の人も『えーとおっしゃることはわかるのですが、決まりは決まりですので、なんとも...』というような弱々しい対応で、ますますおじいさんは頭に血がのぼってしまって、もう誰も止められない状態になってしまっていた。まあ確かにおじいさんの言い分はもっともだと思うが、それを今この休日窓口でされてもなあ...。みんな列になってるのになあ....。というムードでいっぱいの中、さきほどから住所などを書く作業をしていた茶髪サーファーの男性が『うるせーなじじい、さっさとどっか行けよ、決まりは決まりだろ、みんな待ってんだよ!』と一喝。するとびっくりするほど一瞬シーンとなり、おじいさんはサーッと帰ってしまった。「ま、よかったよかった...。でも....。」という静寂があたりを包んだ次の瞬間、『なーーーんて、追い払っちゃったけど、よかったかな...てへっ!』と、さきほどの茶髪サーファーの態度が豹変。そして、いきなり嘘のような『いいひとオーラ』全開で『あのーこの荷物なんですけど〜、明日の午前中とかってダイジョウブですかっ?てへっ!』と局員の人ににこにこと尋ねている。局員の人もなんだかドギマギしてしまっていて、『あ、あの大丈夫...ですか?いえ、荷物じゃなくて、さきほどは...』みたいな妙な会話がなされていた。
あの後おじいさんはどうしたんだろう?怒りながら帰る途中に倒れてなきゃいいけど。

久住さんのバンドのライブはツインズよしはしであり、よしはしへ行くと、そこでも扉の外でお客のひとりがお店の人相手に何かを怒鳴り散らしており、今日はみんな怒ってるなあ、どうしたんだろう?と思いました。

ライブはとても愉快なライブでした。バンドも楽しかったし、なんといってもギター一本でテクノやフォークを弾き語る坂本Q一さんが見られたことがうれしかった。

帰って少しいろいろ作業や考え事などする。

[link:251] 2004年07月11日(日) 21:16


2004年07月11日(日)

東京に来てはじめて選挙へ行ってみた。
会場になっている近所の小学校へも初めて足を踏み入れたのだけど、運動場が土でないことと広くないことにびっくりした。これぐらいだと東京では広いほうらしい。でも土じゃなくて砂で(アスファルトのところのほうが多いそうだ)、転んだらすごく痛そう。

その後、チッチ&クックのジャケット写真撮影。7月15日から高円寺のSTUDIO ZONEというところで開かれる久住さんの作品展で発売が決定し、着々と作業をしています。
久住さんの作品展もすごくすごく面白そうだ。
みなさん見に行きましょう。

[link:252] 2004年07月11日(日) 21:21


2004年07月12日(月)

久住さんが作品展準備で忙しい中作ってくれた『チッチ&クック』のジャケットができてきた。
すごいイイ。素敵。さすが。発売情報がちゃんと整ったらお知らせしますので、これを読んでフフフ...なんて余裕の笑いをうかべている人は絶対買ってください。絶対。

きのう写真撮影が終わってからちょっと三鷹に寄り道し、何年ぶりかで『中華そば江ぐち』へ行った。つまり『江ぐった』。この店についての深い考察と数々の思い込み思い入れを綴った久住さんの爆笑エッセイ『小説中華そば「江ぐち」』を読んだ人にしかわからないかもしれないけど、読んだ人にはわかるなんとも言えない『あ、コレコレ、このイスイス。タクヤタクヤ...。化学調味料ザーッって..。あ、麺、ちょっとそりゃ不公平?』みたいな数々のイベントを久しぶりに目の前で堪能した。観察のハイライトである「麺の湯きり〜どんぶりへ投入」は相変わらず、ぜんぜん上手になってなかった(決してバカにしているのではありません。安心した。)し、味がテキトーに薄かったり濃かったりの個人差があるのも変わってない。いやむしろ差は大きくなってるような...。でもそんな江ぐちの魅力にハマッたヒトは、そんな江ぐちであればあるほど江ぐち惹かれ、フラフラと足を運んでしまうようで、店は混んでいた。なんかこう書くと江ぐちがあまりおいしくないようだが、そうではない。江ぐちの中華そばはとてもおいしい。麺もシコシコの四角面でスープはスタンダードで飽きのこないしょうゆ味。『タケノコ』と呼ばれているシナチクもおいしい。ただ、たまに、まれに、おいしくない時がある。でもおいしい江ぐち(つまり「アタリ」と呼ばれている)を知っている人はハズレても次回は絶対アタリじゃないか、と思って何度も足を運んでしまうらしい。
ちなみに私のこの日は「ちょっとハズレ」だった。味がすごい濃かった。並べられたドンブリにテキトーに入れられる「タレ」がたぶんドボッと入ったやつになっちゃったんだと思う。隣で食べていたSさんは『味がないかと思うぐらい薄かった』と言う。そして更にもう一人は『ちょうどよかった』。これが江ぐちの魔力。

三鷹駅にはストリートキーボーダーがいて、大きなキーボードを地面に置き、ストリングスとピアノ(のスイッチ)をとりまぜてダラララララララ〜〜〜♪と弾けるだけ弾きまくりますという感じの豪華な曲を披露していた。
こういうクラシックでもないけどポップスでもなくて、フュージョンでもなくて、どっかの地方博覧会の「自然を表現」するパビリオンでかかってるみたいな音楽って何ていうんだろう?とにかくそういう音楽を一人キーボードでやってた。でも曲はやたらとゴージャスなサビに次ぐサビで、どんな曲なのかは一向にわからない。とにかくずーっと見せ場のような曲。しかし彼なりに決まった見せ場はあるようで、曲のある箇所でダララララララ〜と弾きのぼり、高音域でチャラララリラリラ〜とかやる時に前髪の隙間からチラッと通行人を見る。と思ったら、プリセットをすばやく切り替えて右手はストリングスがシャーーシャーーー、左手ピアノ伴奏。
めくるめくような演奏でした。

[link:253] 2004年07月12日(月) 23:50

2003年6月16日までの日記


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