忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年05月10日(月)

チラシを置いたりCDの精算などの諸々で高円寺、吉祥寺、新宿などをまわる。
帰り際、ラーメンを食べることになり歌舞伎町をぼや〜っと歩いていたら、豹柄のぴったりめのニットとスカートを身にまとった渡部絵美(元フィギュアスケートの人)とすれちがう。焼肉屋さんへ入って行った。ほほー、さすが歌舞伎町です。
しかし歌舞伎町ってほんとに絵に描いたような『欲望渦巻く都会のナントカ・眠らない街...』みたいな感じで、ちょっとぼんやりしてしまいました。私にはまったく関係ない人たちが世の中にいかにたくさんいるか、というのを改めて感じた思いです。

[link:210] 2004年05月10日(月) 23:20


2004年05月11日(火)

ぼや〜っとスーパーへ行き、目的のものをすばやく買う、という一連の行為の中でたまに楽しむことがある。
それは、陳列棚の前で顎に指をあててうろ〜っと商品を見ているおばちゃんの目の前で、まるで迷わず、自分の目的の商品をサッととってサッとカゴに入れ、すばやく立ち去るのである。
すると、目の前で私にそれをされたおばちゃんは、10人中9人ぐらいの割合で私が買っていったものを手にとってじーっと見る。
そして『へえ、あの人、いつもコレ買ってるのね...おいしいんかしら...?私もちょっと買ってみよ。』という顔をして自分もカゴへ入れるのだ。その瞬間を見た時の『よし、やった。』という気持ち。なんかよく意味がわかんないけど、『あ、買った買った!』という妙にうれしい感じ。別にそこの商品の会社を応援してるわけでもなんでもないのに。
まあ、そのおばちゃんの様子をちょっと離れたところからチラチラ見て確認してる私もあほだなあ、と思うんだけど、この遊びは面白い。

[link:211] 2004年05月14日(金) 14:30


2004年05月13日(木)

ちょっとしたお知らせです。
HPの表紙にご案内を載せましたけども、次回のゆわかしと口ぶえより、HPでご予約を受け付けることになりました。
前売料金というのはないのですが、予約特典として、この先手に入ることはまずないであろう物をさしあげます。欲しいか欲しくないか、よくお考えになり(?)ふるってご予約ください〜。

[link:215] 2004年05月13日(木) 14:54


2004年05月15日(土)

シーモアグラスへチラシなどを置いてもらいに行き、途中でカレーを食べ、その足で表参道のブルーノートへ『The Bad Plus』を観に行く。
Bad Plusはニューヨークあたりですごい評価されてるらしいピアノトリオで、一応というか完璧に若手のバカテクジャズの人達だが、ジャズファンの中でも保守的な人たちには絶対ウケないだろうと思われるノンジャンルな変な人たちである。しかしかといってもおもちゃ箱的な感じ、というわけでは全然なく、もっとかなりかっちりしていて音楽的な土台もすごいし、しかも全然ポップじゃない、というかなり難しい所を突いてきている人たちのようです。
という前印象を持っていたのだけど、全体の印象は大体その通りだった。しかし、実際ライブで見るとその卓越したというにもほどがあるプレイはほんとすごかった。口では説明できないんだけど、まず最後まで全然拍子とかテンポとかがわかんない曲がある。わかる曲も途中でわからなくなる。弾いてる人を観てると、一応足でテンポなどをとっているのだが、すでにその取り方が何がなんだかわからない。でも突然何の合図もなくガシッと合うのだ。各人がまるでぐちゃぐちゃに弾いているとしか思えないような感じなのだけどもちろんそれはそのようにアレンジされているのだ。
いやーほんとにすごいもん観ちゃったなあ、というものでした。

それにしてもやはりブルーノートはニューヨークの老舗のジャズクラブだけあって、そのバンドを目当てに来るお客さんのほかに『単なるデート』とか『なんかパーティー終わったけど、盛り上がってるから帰るのにはまだちょっと..』という人々も多く、お店の雰囲気自体がもういわゆるライブハウスというところとはまったくちがう。お客さんひと組ひと組、係の人が案内してくれて、立ち見はいっさいない。ライブハウスというよりもレジャースポットなのだな、ということがよくわかった。それはそれでよいことである。
店内に入ると、その『バンドを目当てに来ている人』と『そうでない人』が一目瞭然である。バンドを目当てに来ている人はまず飲み物だけしか頼んでおらず。テーブルに着いても本などを読んだりして、ちょっとはこういうナイトクラブ的な雰囲気も楽しもう、というおアソビ感がまるでない。一方『今日は映画観る〜?どうする〜?たまにはサー、ライブハウスでジャズのライブとか観に行ってみなーい?』というデート組は二人してシャンパンなどを頼み、フォアグラのパテなどをパンに塗って食べたりしているのである。
その他のひやかし組はそろってトイレのブルーレット色、または芳香剤のボール色のカクテルなどを頼んだりしていて、そのカラーの違いがとても面白い。しかしなぜあのカクテルはあんなにトイレ色なのか?

人間観察も含め、とても楽しかった。

[link:217] 2004年05月17日(月) 01:12


2004年05月16日(日)

ザボンドボンのベーシストだったかじやんという名古屋の友達が所用で東京に来たというので、会う。いつか紹介しようと思っていたUさんSさんも誘い、千川にあるエコールクリオロという洋菓子屋さんへ言った後、高円寺、荻窪と回ってレコード屋さんとかひなぎくというカフェへ行きチラシなど置いてもらう。ミルトンマッシメントの初期のアルバムを購入。

行きの電車の中で、ふいにアフリカ系アメリカ人ぽい人に渋谷までの行き方を聞かれ、教えてあげたところ、そのまますごいついでのような感じで、『来週の土曜日ビールでも飲まへんか?(英語)』と言われ爆笑する。これってナンパか?すごい『ついでにナンパ』という感じである。
しかしその割に『ビール飲まれへんのやったら茶ーだけしばくんでもええでー(英語)』とすごいゴリ押し。別に関西弁じゃなくて英語だったんだけど、そのノリとか感じとか、なぜかなんかすごい関西弁で言われているような気がして笑えた。
なのでこっちも『やー、悪いなあ、そら行かれへんわー。かわりに友達ぎょうさん連れてこか?(英語)』とビシッというとあっさり笑ってあきらめてた。
ほほー、これがブルースか..(違う)。何ごとも勉強である。

ところで誤解のないように書き添えますと、私は別に英語が堪能なわけでは全然ありません。あくまで『あたしゃしゃべれるんだ!』というイメージ先行型ですので、おまちがいのないよう。

[link:218] 2004年05月17日(月) 16:46

2003年6月16日までの日記


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