忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年12月22日(月)うっかり年の瀬

起きたら、予約で炊けているはずのごはんが炊けておらず、オムライスがお流れになった。
その他、すっかり払ったと思っていた健康保険料の9月10月分が払っていないことが判明し、つい先日11月分を払って満足していたのに、また払いに行く。その途中であるところから留守電に、覚えのない用件について2回ほど「お願いしていた◎△×の最終譜面を26日までにお願いします!」というかなり切羽詰まった様子のメッセージが録音されていて、困惑していると直後に『すいません!電話する相手をまちがえました!』と電話があって、そそっかしいのは私ばかりではないと安心する。
あちらもこちらも忙しい年末のようです。
こういうドタバタした感じは大好きです。
大掃除大掃除。

[link:127] 2003年12月22日(月) 22:47


2003年12月23日(火)ライブはしご

昼間、いつもゆわくちで華麗なマリンバさばきを披露してくれている浅田実可さんの朗読劇『ねこはしる』を観にいく。実はこれは音楽を頼まれていて、劇中の短い曲を8曲ほど作った。まず大前提としてマリンバ1台が主役、その他の楽器をプラスするとしてもピアノ1台まで、ということだった。あと、音楽といってもいわゆる『朗読の後ろでそのシーンを盛り上げるBGM』ということではなく、お話にでてくる会話と同じような、言ってみればセリフを語るに等しい音楽をポン、ポン、ポン、と置きたいという演出家の要望もあって、なかなか難しい作業だった。更に、お話がドラマチックなので、私なりの解釈で作曲したとはいえ、それが果たしてうまくフィットするかな、という不安も少なからずあった。また曲も思いのほか難しくなってしまって、それをマリンバでどうやって演奏してもらえるのかかなりドキドキしていた。
いざ本番を観たら、私がデモで出したテンポとか、息遣いとかとはまたひと味ちがった解釈がされていたり、当然のことながら、生で演奏する実可さん自身とピアノの人自身の風味がプラスされていて、感心した。『朗読劇』というもの自体、かなり難しい出し物だと思うので、観ている時にも「ああ、ここで音を作ればよかったな」とか、「もっとここにも曲作ってもよかったなあ」とか自分の反省ばかり思い出して、あんまり冷静に観ていることができなかったのがちょっと残念だ。あと3回ぐらいあると、だんだん普通に観客として観られるようになったかも。でもこういう作曲もまたいろいろやりたいなあ、と思った。実可さんにもまたどんどんこういうのをやっていってもらいたい。

一緒に行った仲良しのUさんSさんと別れ、夜は高円寺へ西村哲也さんのライブを観にゆく。
久しぶりに西村さんの唄がたくさん聴けてよかった。西村さんのマイペースぶりは本当にすごい。自分でどんどんレコーディングして、どんどんCD焼いて、京都からビューンと現れてライブでがんがん歌って、あっというまに夜行で帰ってしまった。今回のアルバムは前回からわずか半年で出してしまったし、来年もシングル、ミニアルバム、アルバムを立続けに出すと言っていた。すごいなあ。見習おう。

Uさんたちとお茶を飲みながら『カルチャー地平線論』を熱く語ってしまった。内容は自分の中での認知として、この人は地平線の上エリア(空の中で風の音を聴き、虹の上とか歩いてそう)か、あるいは下エリア(水たまりとかでびちゃっと転び、爪に土とか入ったりしてそうなど)かに勝手に分けていく(あくまで独断のイメージで)だけの簡単なジャンル分けなんだけど、共通のシュミを持つ人同士だとかなりわかりやすい分類法を発見した気分になり盛り上がる。

ライブ前に時間つぶしで入った古本屋で買った『ほたるのうた』というほたる観察日記の本が、実は以前買った単行本とまったく同じもののこども向け版だったことが判明しショック。「あ、これもほたるの生態観察の本だ!」と喜んで買ったのに、同じやつだった。なんでまたそんなマイナーな本を2册も....。

[link:128] 2003年12月24日(水) 16:02


2003年12月25日(木)カナダへ行きそびれる。

ドーナッツフィルムズの『大根ドキュメンタリーに』にも出演してくれたジョンさんが年末年始カナダへ帰るという話を聞いた。実はうちの母は学生時代からスキーが好きで、いつかスイスとかカナダとかそういうところの雪山を滑りたい、とかいつも言っているので、ジョンの家族がカナダに帰ってる時をねらってカナダへ行けば、スキー場とか一緒につれてってくれるかも!そうしたら意外と突然親孝行ができるかも!と勝手に思い立ち、急に海外旅行モードになってあちこち調べたけど、当然あらゆるフライトは満席で、ひとつの余裕もなかった。ひとつユナイテッドであったにはあったが、年末年始料金はただ往復する足代だけで一人30万ぐらいなので、両親に旅行をプレゼントどころか、自分一人の分すらそんなの手が出ないのでやめた。お正月なんてそんなもんか。

この間、根津の、以前ふらっと前を通ってからずっと気になっていたカフェにやっと入った。NOMADというカフェなんだけど、もう1年ぐらい前にふと前を通りかかって、ひっかかってたんだけど、その後行ってもたまたま休みの日だったりして、ずっと行けていなかったのだ。
そこへこの間UさんSさんと入った。ら、お店にはパスカルズのCDがズラっと積み上がっていて、すかさずこの間フランスのパスカルズツアーへ行ってきたばかりのUさんたちはお店の人と盛り上がって話していた。ケーキもおいしい、コーヒーもたっぷり来るよいお店です。
私はそこでフランスの塩と、『グリーントマトとレモンのジャム』という珍しいモノを買った。パティシエイナムラショウゾウで買おうと思っていたお遣いもののアテがはずれたのでそれを買ってみたのだけど、贈った人はどうだっただろう?

[link:129] 2003年12月25日(木) 21:19


2003年12月26日(金)プチ掃除

換気扇とか、換気扇とか、あと換気扇とかを掃除。つまり換気扇中心に。いつもとりつけている換気扇フィルターみたいなやつは汚れてくると『とりかえてね』と文字が浮き出てくるというやつなのだが、もう秋ぐらいに『とりかえてね』といわれてから『いや大掃除まで』とねばっていたので、やっとそれを取り替える。別に近所のスーパーで売ってるやつだけど、換気扇のフィルターとか、ガスのとこに敷くやつとか、そういうものを買うと軽いくせにかさばかりでっかくて、自転車で持ち帰るのに一苦労だ。前カゴしかないので、そこにぶっ刺すと前が見えなくてあぶないし、ハンドルに掛けようにも掛けようがないし。
ということをしているうちに、そういえば学生時代、学祭で使う『大きな鉄製の骨組みだけの四角柱』というやっかいなものを自転車で運ばなければいけなくて、枠のみなので、そのほとんどが『持てない空間』で困った。歩いて運ぶなら枠の部分を持てばよいが、自転車にしばりつけようとすると枠から枠の幅が大きすぎるので全然だめ。もちろんカゴとかに入るようなモノでもない。しかたがないので、自転車にまたがり、枠後ろを自転車の後ろにくくりつけて、そのまま斜めに自分のほうへ倒し、枠の横から手を出して、つまり『その枠を着た状態』で早朝の街を走り抜けた。自転車は早くて徒歩より便利だけど、こういう時に困る。

また別の日にはおばさんが自転車の後ろの荷台にでかいポリバケツ(買ったらしい)をかぶせた状態で乗せていて、信号で止まってバケツをとったら中に子供が乗っていたのも見た事がある。みな苦労しているのである。

[link:130] 2003年12月28日(日) 15:11


2003年12月27日(土)ミトンと忘年会

チェブラーシカの監督で有名なロマン・カチャーノフのパペットアニメ『ミトン』を観にいく。『ミトン』はチェブラーシカよりも前の1967年に撮られた短編だ。ほかの『Letter』『ママ』という短編2本と合わせて3本立ての上映で、それでも合計30分という短さで、モーニングショーとレイトショーでしか上映されてない。
内容はそれはそれはそれはそれはよくて、あんな1970年頃にこんなものを作っていた人たちがいたなんてびっくりだ。
パペットものといえばサンダーバードとかをすぐ思い出すのだけど、サンダーバードもそれはそれはすごい、と思うけど、こっちのよさはまずセンスだ。お話はとっても単純でセリフがなくてもわかりやすいものだけど、出てくるお人形の立ち方、手の動き方、目線とかいったものひとつで、その心の内面がものすごくよく伝わってくる。あと、文句なしにかわいい。こんなにかわいくていいのか?と思うぐらいかわいい。これはかなわんなー。と思ってしまった。
もう一回観に行こうかなあ。それかDVD出ないかなあ。

興奮さめやらぬ状態で、お友達ミュージシャン数名の忘年会に合流する。私が合流した時点でみなさんすでにできあがった状態だったので、かなり歯に衣着せぬぶっちゃけトークが炸裂しており、楽しかった。

ドーナッツフィルムズきってのセクシー女優も兼ねる総指揮Pと、ひょんなことから今年大ブームを巻き起こしたヌーブラの話しになった。「あれは胸の大きい人は前のつなぎ目に当たる部分が浮いてしまってダメだ」そうだ。しかし胸が小さすぎる人にも不向きでは?と小さめな声で発言した私に対し、Pは『でも小さいって言ってもさあ...そんな、大丈夫だよ。そもそも小さい人が大きくするやつだからいいんじゃないのー?』と言った後、私の胸を押してみて『あれ?』っと言いました。あれ?ってなんじゃいあれ?って。どういうこと?いや、別にヌーブラを買ったとか、購入を検討しているとか、そういうんじゃまったくないからいいですが。

[link:131] 2003年12月28日(日) 15:35

2003年6月16日までの日記


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