忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年10月09日(木)ひとりリハ

10月11日のためのリハでひとりスタジオに。行くと必ず『ではごゆっくりー』と言ってくれるのんびりした上野のスタジオ。このスタジオの近辺にはいわゆる『バイク野郎』の人達用のお店が何軒かあって、ハードなシャラシャラのついた革の上着とかベルトとかベルトポーチ(っていうのか?)とかブーツとかが並んでいる。こういうおしゃれというのは今までやったことがない。やったことのないおしゃれというなら、他にもピッタリ体にフィットするようなセクシーワンピースとか、タケノコ族とかが流行った頃にみんなが着ていたパステルカラーの水玉のスカートとか、あと、ヒラヒラのフリルのコーディーネートとか、耳からチラチラとぶらさがるタイプのイヤリングとか、全身エスニックっぽいのとか、あからさまなパンクとか、もちろん叶姉妹みたいな全身ゴージャスとか、肩パットの入った服とか、ないな〜。全然ない。こう考えてみると、チャレンジしたことのないおしゃれの分野が実にたくさんあることに気がついた。しかし、気がついたところで、自分の興味のないおしゃれに挑戦したい、というnon.noな気分はない。自分の好きではない服はたとえ仕事上でも芝居の中でもしたくないのです。(笑いをとる目的の時は別。)ということは、ひょっとして私はモデルとか女優には絶対なれないのでないか?女優やモデルのみならず、『本格的な変装を要する探偵のような仕事』にも全然向いていないんじゃ?そいでもって、今気がついたんだけど、私は服でもなんでも、お気に入りはお気に入りと組合わせ、気に入らないものは気に入らないものと組合わせる、という癖があるようだ。たとえば『犬』と『黄色』と『ブルガリのリング』と『蚊』という雑然としたものがあったとしたら、私は好きな『犬』と『黄色』を迷わず組み合わせ、『ブルガリ』と『蚊』が組みだ。何がどう組みなのかわかんないけど、まあ単なる例えなので深く追求しないでほしい。というように、お気に入りはお気に入りと組み合わせて『最上のお気に入り』に、『そうでないものは適当に』という扱いをしてしまうので、要するにそれが服とかだと、『このスカートのこのちょっとダサいのもこのトップスを持ってくればかわいい!』みたいなスタイリングがあまりできない。あ、そうか、ということはスタイリストにも向いてないということか!その自分内のお気に入りランクの枠をとっぱらうことでもっとセクシー&ワイルドなおしゃれキャットになれるのか!

[link:79] 2003年10月10日(金) 00:30


2003年10月10日(金)旧体育の日?

昔(?)って今日って祭日じゃなかった?でもって運動会だったりしなかった?で、結局体育の日はいつになったの?あれ、今日って実はやっぱり祭日だった?
って、もうぜんぜんダメ。体育の日は第ナントカ月曜になったんだっけかな。あ、きっとそんなかんじね。連休にしたかったんだもんね。へえ。で、今日もダラダラと自分リハをやったりしてました。明日はライブ自体は結構長い時間やってるそうです。入れ代わり立ち代わりいろんな人が普段やらないことや、普段どおりのことなどとりまぜてやるみたい。
私は結構、裸一貫な感じです。どうなるかなー。
観に来てくださる予定の方、出番は大体8時前後?らしいですが、なにぶん出演者も多く、ぜんぜん断言できません。ごめんなさい。よき時間にいらしてください。初台ドアーズです。お待ちしてます。

[link:80] 2003年10月10日(金) 22:50


2003年10月11日(土)裸一貫 マイク一本

今日はC-38というマイク一本の前でなんかやる、という企画のイベント参加。青山さんや川口さんや近藤さんやヒックスヴィルの中森さん、ゴメス・ザ・ヒットマンの山田さん、各駅停車、ほかにもいろいろとたくさんの人が出演して、楽屋はだいぶにぎやかな感じ。
今日はひとりでやろうと決めていたが、直前になって川口さんの出演を知り、せっかくなので数曲リコーダーを吹いていただいたりして、かなり心強かった。
今日は会場のデジタルピアノを使ったが、ちょっと頼りない飛び道具としてHOHNERのコードオルガンを持って行った。このコードオルガンは小さくて、左手は押すとコードが鳴るボタン式のかわいいやつなんだけど、スイッチを入れると中で常にブーンとモーターの回る音がすることと、ボリューム調節ができないことと、ラインアウトがないことと、コードオルガンのくせにコードがすごくちょっとしかないことが玉にキズ、っていうか致命的。ないコードは右手の部分で弾けばいいじゃん、と思うかもしれないが、右手部分は鍵盤ハーモニカに毛の生えたぐらいしか音域なない。したがってメロとか右手でやるとコードはできない。なので、あるコードだけでなんとか曲をでっちあげてやってみた(それでも使ってみたかった)。しかし音色的にはそれほど飛び道具でもないので、結果的にちょっと『...?』な感じだった。が、まあ使えたのでよしとすることに。後は反省はもりもりと。

川口さんと近藤さんのユニットはウクレレと笛とか、ウクレレとサックスとか、その他川口さんのミラクルな楽器繰り出しも見事に功を奏し、とても楽し気でよかった。青山さんや中森さんもよかったなー。出演時間がよくわからなくて観ることができなかった人たちは残念でしたが、盛りだくさんなイベントでした。来てくださった方々、関係者の方々、どうもありがとうございました。おつかれさまでした。

打ち上げで行った台湾料理屋さんで「干し豆腐」というものを食べた。豆腐がでてくると思っていたらが麺状になったちぢれた湯葉のようなもので、噛むと弾力があって気持ちがよい変わった食べ物だった。お腹いっぱいになって帰宅。

[link:81] 2003年10月12日(日) 02:47


2003年10月12日(日)うっかりお昼すぎ

きのう寝たのが遅かったとはいえ、午後2時まで寝てしまったのには驚いた。犬がたくさん出てくる夢を見ていて、うちの犬の足元に黒山の蟻がたかっており、それをホースで勢いよく放水して撃退しようと、ホースを構えて水が来るのを待っているところで目が覚めた。
ごそごそと起きて、郵便局へ行く途中、近くの国道(?よくわかんないけどたぶん。要するに片側3車線のでかい道)をすごい勢いで他の車を蹴散らしてパトカーが2台走っていった。
と思ったら、その5分後に今度は逆方面へ再びものすごいサイレンを鳴らしてパトカーが来た。一瞬忘れ物?と思ったが、そんなことじゃないんだろう。でも道が混んでいて、さんざんスピーカーから『すみやかに端へ寄ってください。パトカーが通ります』などとアナウンスしたが、混んでる道では寄りようもなく、寄ってもそんなにスムーズに通れるようにはならない。そしたら、パトカーはなんと分離帯の切れ目から比較的空いていた反対車線へ出て、すごいスピードで逆走していった。逆走なんて初めて見た。よっぽどなんかあったんだなあ。

さて改めて自分の弾き語りを反省。
一応セットリストをアップしてみましょう。

1.だるまさんがころんだ(with 川口義之)
2.あじさいの人(with 川口義之)
3.カナブン(with 川口義之)
4.らくがき線路
5.胸がときめくような話しをしよう -- +コードオルガン--
6.南雲通り交差点 -- +コードオルガン--
7.Railroad
**1のみカバー

[link:82] 2003年10月13日(月) 03:12


2003年10月13日(月)カントリーミュージックレストラン

知り合いのミュージシャンがカントリーのバンドに参加するというので観にいく。そのバンドとは、いわゆるカントリーミュージックを生演奏で聴けるレストランなどで演奏するいわゆる『箱バン』のようなスタイルのバンドで、編成はペダルスティール、ドラム、ベース、ギター、そしてみなさんベテラン中のベテランというオトナのバンドである。銀座にあるカントリーマニアのお客さんが集うレストランで一日に4ステージ(しかも全部ちがうメニュー)もやっちゃうのだ。
有名な曲とかやると『いいねーっ!』なんて声がお客から飛び、MCでちょっとぼやっとしていると『○△ちゃんしっかりしてよ!』とか言われたりする。ひえー。こういうベテランバンドのメンバーに混じってフロントに立ちテレキャスを早弾きするなんていうのは並たいてのことではない。すごいなー。私もできることならこういう修行のような場に一度身を置いて、ぎゃふんとしたほうがいいのかもなー。そんな場すらきっともらえないだろうけど。
ベースの人は長髪にでかいバックルのベルトとかしていて、いかにもアメリカンなおじさんで、(長袖で見えなかったけど)腕にひょっとするとタトゥーとかしちゃって、(別にしてなかったけど)バンダナも巻いちゃって、(ホントはちがうと思うけど)ハーレーダビットソンとかまたがってると似合いそうな人(方向性は岩城滉一とか宇崎竜童とかをさらにアメリカン方向へ)だったが、MCで話し出すとなぜかものすごく『落語家口調』で、途端に毒蝮三太夫みたいになるのが面白かった。『そこんとこをまっつぐ(まっすぐ)行って、ひょっと自転車でもって走ること10分ぐらいしますとね.....まあ、なにをいってんでしょうかねえ?..』なんてしゃべりかたなのだ。こういう落語家口調ってなぜかなんとなく伝染しちゃう。今度MCとかで自分でもやっちゃいそうだ。

[link:83] 2003年10月15日(水) 19:18

2003年6月16日までの日記


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