忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年10月02日(木)ドーナッツフィルムズ次回作

都内でちょっとした打ち合わせや、ちょっとした相談に乗っていただいたりした後、千駄木のインドカレー屋さんにてドーナッツフィルムズ次回作打ち合わせ。っていうかネタ会。
しかし、私は用事が長引いて、やっと表参道から電車に乗る頃すでにお店での待ち合わせの時間になってしまい、あわててプロデューサーとPに電話をすると、PはPで千駄木をまちがえて千駄ヶ谷へ行っていた。なのでプロデューサーに平謝りして、それぞれが『じゃあ到着は8時頃かなあ...』と言ってはみたが、千駄木よりかなり手前の霞ヶ関あたりですでに8時はまわっていて、再度連絡をとりあったところ、偶然Pも私も同じ電車に乗っていることが判明した。なんといい加減な私達だろうか。そしてその「いい加減さ」の「さじ加減」も同じとは。

そうこうしてたどり着き、ミーティング開始。
なんとなくではあるが、私の中ではもうすでにタイトルと大枠は決定しており断片的なシーンも浮かんでいる。が、なにぶん思いつき段階なので、それをみんなでさらにイメージを膨らませて、ありったけの思いつきをまた並べまくる。出るわ出るわ、みんなアクセル全開である。鼻息荒くインドカレーをたいらげた後、調子に乗ってマンゴーアイスを注文したが、それは見事に失敗。アイスクリームのひとつの特徴である『冷たさ』があまりなく、さらにアイスクリームのもうひとつの特徴である『乳脂肪っぽさ』と『甘さ』が極端に突出していた。つまり『ちょっとぬるめでめちゃくちゃこってり甘すぎ。脂肪が口に残る。』珍しく途中でギブアップしてしまった。しかしSさんの注文した「インドのアイスキャンディー」だというシロモノ『クルフィー』とかいうやつなんてもっとすごくて、デザートなのにとっても複雑な味だった。ちょっと帰りにお腹が痛くなった。遅刻の罰か。

[link:75] 2003年10月03日(金) 02:01


2003年10月04日(土)栗コーダーポップスオーケストラ

夕方に近い昼下がり、ドーナッツフィルムズセンター(?)へ遊びに行き、ずーと見れなかった「すいか」の最終回を見せてもらう。すいかは結構ビデオに録画してまで見ていたのだけど、4ch...4ch...と頭ではわかっていながら8chを録画して「白線流しスペシャル」が時間だけ録画されていたり(いつかの日記参照)、名古屋にちょうど帰る時で、母に録画を頼んだらぜんぜんとれていなかったり、最終回はセットしてくるのを忘れてドーナッツの総指揮Pに頼んだらP宅は電波障害により4chは映らなかったりして、失敗の連続だった。
そんなこんなの思い出が走馬灯のように頭をかけめぐりながら鑑賞した最終回は、全体がなんだかしっくりまったり落ち着きながらも常に涙腺を刺激される情景がうつしだされていて、人の家ながらも涙をとめる事ができなかった。めそめそ...ぐすぐす...っていう感じ。

その後、みんなで豊島公会堂へ「栗コーダーポップスオーケストラ」のライヴへ向かう。あるアニメのトリビュートとかで、会場はそのアニメファンでごった返していた。栗コーダーカルテットにイトケンさんや斉藤さんなどが加わったオーケストラの演奏による劇中の短いBGMなどはとても贅沢で、楽しかった。ゲストで出ていた声優さんの声が普段しゃべる声もキャラ声のままで驚いた。

終演後、カレーうどんを食べて帰宅。

[link:76] 2003年10月06日(月) 23:18


2003年10月06日(月)クラヴィネット

10月11日のイベントに何をやろうかと日々考え中なんだけど、この機会に、買ったまま弾く機会を逃していたクラヴィネットを部屋にセッティングしてみる。
ひさしぶりのクラヴィの音はくすぐったくて気持ちがよい。クラヴィネットという楽器は普通に鍵盤のついた一見エレピのようだが、鍵盤を弾くと中で弦がひっかかれて音が出るしくみになっている(ピアノは弦を叩く)。鍵盤を弾くと、中でひっかいている心地が手に伝わってきて、楽しい。
うーん、これを使えたらなあ。でも今度のはイベントでたくさん人が出るので、ちゃんと搬出入ができるかどうかわからないなあ。など問題は多い。

近所のオーガニックの八百屋さんで「バターナッツ」とくひょうたん型のかぼちゃと「みかん酢」というのを購入。ひょうたんかぼちゃはドーナッツフィルムズプロデューサー宅へお土産にして置き去り。みかん酢は今日サンマにかけて味わってみた。ポッカレモンのみかん版のようだ。でも香りはとてもいいし、おいしい。

[link:77] 2003年10月06日(月) 23:25


2003年10月08日(水)なんか気が散る

することはいっぱいあるのだが、なんか気が散ってはかどらない。いたづらにテレビをつけてみても、秋の特番ばっかりでやたらとつまんないしな。とかなんとかブツブツいいながら雑然とした部屋で雑然とCD焼いたり爪切ったり。物事にはタイミングってものがある。心にスタンバイしている案件が3つほどあるがそのどれにもまだGOサインが出ないために、ずっと落ち着かなく機会を伺っている次第。しかしそうも言ってられんな...。

秋になってやたらと体がチョコレートが欲しいというので、あれこれ買っているけど、おいしいやつは箱にちょっとしか入ってないのが不満。今のところのお気に入りはロッテの「クルム」というのとトーハトの「口どけショコラ」。

札幌に帰った早川しずちゃんから手紙が来た。 名古屋に帰っていたしずちゃんは札幌へ戻るのにフェリーで行ったそうで、その船の中からちょっと気持ちが悪くなりかけながら手紙をくれた。港港には、なんの機械かわからんけど電気のついたでっかいキリンのようなものがあって、いろんな港ごとにその形がちがうこと、船から見る水平線のこと、東京で私に会って(数年間会わないうちに)私が見違えるような大人のセクシーな女性になっていたので驚いたこと、でも普段のだら〜っとしたしゃべりかたが(ステージ上のMCの時ですら)まるで変わってないのでもっと驚いたこと、地震で少しものが倒れていたことなど、だらだらと楽しい文章がフェリー備え付けのメモにびっしり書かれていた。
私のサインを見たことがある人がどのくらいいるか知らないが、何をかくそうしずちゃんは私のおだんこサインの考案者である。産みの親である。めったに会わないのに、しょっちゅう電話で話しているので、たま〜に会っても全然久しぶりという感じがしない。

[link:78] 2003年10月08日(水) 22:16


2003年10月09日(木)ひとりリハ

10月11日のためのリハでひとりスタジオに。行くと必ず『ではごゆっくりー』と言ってくれるのんびりした上野のスタジオ。このスタジオの近辺にはいわゆる『バイク野郎』の人達用のお店が何軒かあって、ハードなシャラシャラのついた革の上着とかベルトとかベルトポーチ(っていうのか?)とかブーツとかが並んでいる。こういうおしゃれというのは今までやったことがない。やったことのないおしゃれというなら、他にもピッタリ体にフィットするようなセクシーワンピースとか、タケノコ族とかが流行った頃にみんなが着ていたパステルカラーの水玉のスカートとか、あと、ヒラヒラのフリルのコーディーネートとか、耳からチラチラとぶらさがるタイプのイヤリングとか、全身エスニックっぽいのとか、あからさまなパンクとか、もちろん叶姉妹みたいな全身ゴージャスとか、肩パットの入った服とか、ないな〜。全然ない。こう考えてみると、チャレンジしたことのないおしゃれの分野が実にたくさんあることに気がついた。しかし、気がついたところで、自分の興味のないおしゃれに挑戦したい、というnon.noな気分はない。自分の好きではない服はたとえ仕事上でも芝居の中でもしたくないのです。(笑いをとる目的の時は別。)ということは、ひょっとして私はモデルとか女優には絶対なれないのでないか?女優やモデルのみならず、『本格的な変装を要する探偵のような仕事』にも全然向いていないんじゃ?そいでもって、今気がついたんだけど、私は服でもなんでも、お気に入りはお気に入りと組合わせ、気に入らないものは気に入らないものと組合わせる、という癖があるようだ。たとえば『犬』と『黄色』と『ブルガリのリング』と『蚊』という雑然としたものがあったとしたら、私は好きな『犬』と『黄色』を迷わず組み合わせ、『ブルガリ』と『蚊』が組みだ。何がどう組みなのかわかんないけど、まあ単なる例えなので深く追求しないでほしい。というように、お気に入りはお気に入りと組み合わせて『最上のお気に入り』に、『そうでないものは適当に』という扱いをしてしまうので、要するにそれが服とかだと、『このスカートのこのちょっとダサいのもこのトップスを持ってくればかわいい!』みたいなスタイリングがあまりできない。あ、そうか、ということはスタイリストにも向いてないということか!その自分内のお気に入りランクの枠をとっぱらうことでもっとセクシー&ワイルドなおしゃれキャットになれるのか!

[link:79] 2003年10月10日(金) 00:30

2003年6月16日までの日記


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