忘れ物はないね?

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年09月20日(土)ファミレスで貧血

リハの帰り、体力のメーターが"E"方向にぐぐーんと来てると思っていたらガストでついに貧血に。ひえー。実はガストに入っていったら、一緒に行った高橋けっちゃんが突然誰かと偶然ばったり会ったふうで立ち話をしていたので、『あれはどなた?』と尋ねてみれば、なんとイトケンさんだという。
イトケンさんとは栗原さんの楽曲を通して、たぶんいくつかの曲の中で共演させていただいているが、実際にはお会いしたことはなかったので、やっとご挨拶できるチャンスだった。
しかし、けっちゃんが「イトケンさんはかなりのグルメだけど、こういうファミレスにも来るんだあ...。急にどうしてもハンバーグが食べたくなったんだって。」とか言うのを『へえ、そうなんだー』などとのんきに聞いているうちにヤバくなってきたのである。頭に血が行ってない感じがやってきた。そのうち手とか足とかが固まってきた。
そして、イトケンさんが私たちのテーブルに来てくださった時には、私は自分の注文した料理にも手をつけないまま貧血でシートに横たわっている状態で、とてもご挨拶できる状態ではなかったのだった。それどころか、テーブルの下からかろうじて『知らない人の足』がうっすらたたずんでいるのを確認できただけで、顔すらあげられなかった。しかし別に意識を失っていたわけではないので、それはそれはもどかしい事であった。が、どうしようもなかった。しょぼぼぼ〜〜。イトケンさんご一行はそのまま店を後に....。
結局私は『イトケンさんはグルメである』という予備知識を得ただけで、ご本人とは一言も言葉を交わすこともなくお別れしたのであった。イトケンさん失礼しました〜〜〜。そして、けっちゃんをはじめ、一緒にいた方々、お騒がせしてごめんなさい。あーもっと体力をつけよう。スタミナ補給。それには一体どうすれば..?もーやだ。

[link:69] 2003年09月21日(日) 00:25


2003年09月21日(日)台風ね。

あーえーうー、ご心配いただいた方、「またいつものやつねー」とたいして心配もしてくださらなかった方、みなさま、どうもありがとうございます。とりあえず大丈夫です。
今日は調子は悪かったが、少年王者館の芝居の楽日だったのでどうしても行っておきたく、中野まで行ってきた。本公演を観たのは久しぶりだったが、すべてにおいてますますキレが増しており、見えるモノ見えないモノ、また、あるモノ、ないモノ、あったコトなかったコト、「あるという状態」がない状態、「なかったこと」があった状態、その逆など、そういう前後左右、遠く近くの様々がぐあーっと「あそこにあった」という状態を観たり聞いたり感じたりすることができた。ああ、説明がむずかしい。でも無理して行っておいてよかった。どうもありがとう。
帰りにはショートケーキを買って帰りました。
その後、いろいろ雑用。そして受け渡し。など。
24日。24日。24日。観にきてください。

[link:70] 2003年09月22日(月) 00:58


2003年09月22日(月)秋、そして栗

リハで借りたスタジオで精算に行くと、どうやら管理室の人たちが部屋の奥で栗を食べているようで(こちらからは見えないが声のみ聞こえる)、『ああ、焼いてみればばよかったかねえ?それとも半分に割ってみようか。』『ああ、皮が簡単にむけるやつがあるよ。持って来ようか。「くりくりぼうず」ってやつだよ。これいいよ。』などと栗を楽しんでいる様子が手にとるように伝わってきた。
リハ後、ドーナッツフィルムズの最後の編集作業にドーナッツセンターへ立ち寄ったところ、そちらでもカゴにもりもりと栗が盛られており、どうやらゆで栗を食べていた様子であった。ああ、もうそんな季節。今日なんか長袖を着ていても寒くてやってられないほどだった。みなさまどうぞお気をつけてください。そして24日には吉祥寺へ。ちょっと秋っぽい「ゆわかしと口ぶえ」です。

[link:71] 2003年09月23日(火) 00:25


2003年09月24日(水)ゆわかしと口ぶえ vol.6 終了

雨の中、観に来てくださった方々、本当にありがとうございました〜。
また『ゆわかしと口ぶえvol.6』およびドーナッツフィルムズのためにご尽力いただきましたミュージシャン、スタッフ、MANDA-LA2の方々もありがとうございました。
ゲストの久住さんともまた一緒に演奏できてすごく楽しかった。どうもありがとうございました!
とりあえずはお礼、まずはお礼まで。ヤッホー。

[link:72] 2003年09月25日(木) 02:50


2003年09月25日(木)裏話

きのうのライヴが終わり、やっとこれに関するいろんな思いを日記に書いてもいいかな、という気分になったのであった。
そもそも、昨日の『ゆわかしと口ぶえvol.6』の特色は私の中では「単なる思いつきを最後まで形にしてみる」というものであった。「大根はエライ」然り、「ドーナッツフィルムズで作品制作」然り。どっちも最初はほんの思いつきであったり、冗談であったりしたのだけど、いろんな人やモノや思いやタイミングとの出会いや融合を経て、ある形にすることができたし、それは今も持続している。
でもまあ、このことはそんなに大げさに言うことでもなく、人は人生の中で多かれ少なかれ、なにかしらを思いつき、それを実現しながら日常を暮らしているのだから、「思いついたことをほんとにやっちゃいたい」という欲求は動物として非常に本能的なものといえる。しかし、その思いつきが日常生活においてまったくなんの役にも立たず、儲けにもならず、それによって一体誰が喜んでくれるのかすらよくわからないようなものだった場合、「それでもやっちゃおう」という「熱」がない限りそれを実現するのは意外と難しかったりする。やってる自分が萎えちゃったりしたら元も子もない。
そういう意味では、私はもうずっと長いことその熱にうかされ続けている、ということになると思うんだけど、今回の「vol.6」をやってみて、今更ながらに思った。そう、きっとこれからも私たちはしょーもないことをいろいろと思いつくのである。
そういう熱にうかされる人が多ければ多いほど、世の中にはくだらないものとか、また必然的に自分にとって不必要なものも増えるんだけど、なんにもない世の中よりずっといいと思うんだからしかたがない。

[link:73] 2003年09月26日(金) 00:03

2003年6月16日までの日記


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