忘れ物はないね?:2011-10-14

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2011年10月14日(金)

ちょっと色々と仕事が慌ただしく、アルバムの仕込みなども進めなくちゃいけなくて、頭の中がごちゃごちゃになりすぎたので、ぽいっと一泊、熱海に行ってきました。
前々から行ってみたいなあ、と思ってた「ヴィラ・デル・ソル」という古い図書館を移築&修繕した海沿いのオーベルジュ。
海のずいぶん近くまで下ったところにひっそりとあります。
平日で他のお客さまが少なかったせいか、すっごくすてきなお部屋を準備してくださって感激。
家具や椅子もすごく好き。

昼間は熱海の新旧織りまじった街並みや商店街でだらだらして、夜はしみじみとおいしいフレンチ、山を登って温泉にも入りました。
ヴィラ・デル・ソルは、登録有形文化財にもなってるとっても由緒のあるそれはそれはすてきなところなんだけど、ぜんぜん堅苦しくなく、スタッフのみなさんも気さくでとても人間味にあふれていて、いい意味でゆるやか。
マニュアル通りだったり、当たり障りのない対応じゃなくて、ちゃんと人と人としてやりとりして、心配りしてくださるところもすばらしく、色々勉強になりました。

ひとつひとつがとても豊かで、ごちゃごちゃしてない。
お部屋からも温泉からもすぱーんとまっすぐに海が見えて、なんだか頭がすっきりした。
こんなふうにぜいたくさせてもらえるってことはたくさんあることじゃないんだけど、たっぷり豊かにシンプルになる、という時間はすごく大事だと思います。

レストランにおいてあったピアノもちょっぴり触らせてもらいました。

1265.jpg 478×640 (original size)

[link:1265] 2011年11月17日(木) 14:29

2003年6月16日までの日記


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