忘れ物はないね?:2008-05-19

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2008年05月19日(月)

5月15日、打ち合わせで急遽、その日のうちに5パターン分のアレンジを作ることに。徹夜する。
16日、そのままスタジオへ行き録音。オーダー通りユルさ炸裂。なんとか事無きを得る。
17日、18日、車で京都へ。観光ってものをできるほどの時間はなかったのだけど、それでもちょっとの合間に、京都に来ていた森ちゃん(森川アキコさん)に頼んでプチ観光(散歩?)につきあっていただく。一度行ってみたかった錦小路へ連れてってもらい、ひやかし歩き、河原町でおみやなどを買いつつ、これまたぜひもう一度行きたいと思っていた老舗の喫茶店『フランソア』へ寄ってレモンタルトとリンゴのタルトでお茶。森ちゃんがすっかり京都弁に戻っているのがなんともかわいい。途中、『大丸ヴィラ』という建物の前を偶然通りかかり、中をちょっとだけ門の隙間からのぞいてみたら、ものすごい古い立派な洋風建築の豪邸で、建物やお庭に釘付け。
どうにかして中に入れないものかと思ってあちこちまわったりピョンピョン飛び上がって中をのぞいたり(小学生?)したが、ピッタリと門もしまっており、どうやら一般公開はしていない様子(後から調べてそれが決定的に判明した)。ああ、中が見たい。入りたい。なんとか公開してもらえないものか。大事に見るから。
という感じで森ちゃんと楽しいお散歩をした後、今年開店35周年の超老舗ライヴハウス『拾得』にて西村哲也さんとタマコウォルズを観る。
西村さんにはご無沙汰ばっかりしてしまってて、ようやく久しぶりに観たら、曲も次々に生まれていて、そのどれもがとてもよかった。1曲目にやったのがタイトル忘れてしまったけど特に好き。西村さんの音楽はどこかイギリスっぽい雰囲気が垣間見えると思うんだけど、なぜか京都にもよくなじむ音楽だと思った。拾得で聴けてうれしい。
そして、日頃見慣れている赤坂グラフィティとは違い、京都で聴くタマコウォルズはなんかモノスゴかった。なんだろうあのドライヴ感とグルーヴは。そしてこちらもそれがやたら京都に合っていた。拾得の石畳にも合っていた。しかし京都で観たから、という理由を抜きにしてもあのライヴはタマコ史上ベスト1の呼び声が高いのではないでしょうかっ。というか、毎回ライヴの度にベストを更新しているような人たちですけども。この夜、京都の拾得で観たタマコの六人は、私にはホンモノの侍に見えました。ものすごい切れ味の浪人、しかしどこにも属していない。アメリカのどっかの砂まみれの砂利道を着流しに脇差で歩いている六人の浪人。みたいな。

そしてすばやく今度は新幹線にて帰京。スタジオへ直行して先日の仕上げおよび追加、修正など諸々の作業する。
うーん。おかげさまで上々の出来上がりになったと思います。気に入っていただけるとよいです。
そしてこれからleteの準備。それからもう一つの締切に向かってお仕事。そしてチラシ描き。チッチになる練習、など。

[link:982] 2008年05月20日(火) 23:08

2003年6月16日までの日記


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