忘れ物はないね?:2007-10-23

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

HOME

2007年10月23日(火)相馬東高校文化祭

ただいま。福島から帰ってきました。
相馬東高校文化祭「東陽祭」に呼んでいただき、演奏してきました。700人を超える全校生徒と一般のお客さんが観てくださいましたが、そのほとんどが私のことも曲も知らない人たち。
にもかかわらず、みんなユルく気楽に楽しんでくれたみたいで、ほっとしました。
手拍子をくれたりペンライト(!)を振ってくれたりしたみんな、CDを買ってくれたイカした男子、おばさま方、一緒に歌ってくれた合唱部のみんなと先生、そして、東京から観に来てくれた人、お世話になった先生方、生徒会長さん、あらゆるところに忍者のように現れてはお手伝いしてくれたHちゃん、重い機材を運んだりしてくれたみんな、企画立案から宿泊すべてに渡ってお世話になったA先生、さらに花束までいただいて、ほんとにどうもありがとうございました。遠くからがんばってつきあってくださった実可さん、けっちゃん、カワセくん、オサムどん、そしてブラウンノーズのお二人にも大大大感謝です。
何十年ぶりかに『高校の文化祭』という場に行って、自分の時のことを肌触りとして思い出したからということもありけど、あのバタバタな中だったのに、あの日起こったことのひとつひとつが不思議なほど全部ちゃんと記憶されています。おでんで大根が売り切れてて食べれなかったこととかも。
あの場で私の歌を聴いてくださったみなさんは、きっとどんな歌だったかはすぐに忘れてしまうだろうし、ライヴや音楽はそもそも空気の振動なんだから、本来、そうやって忘れられて然り、なものだと思うのでそれはいいんだけど、何か、フとした拍子に(例えばもくもくと道を歩いてるとか、高いところに登ったとか、お弁当のウインナーが転がったとか、そんな時ね)なんかわかんないけど前にこんなような音楽聴いたな、とか、この景色なんか音楽で聴いたことがあるような景色だな、とかぐらいなカケラでも、思い出したりしてくれたらそんなうれしいことはありません。

それにしても福島はひろーくてゆったりのんびりしている所です。海も山もあって、空も大きくて水もおいしくて田んぼもものすごーく広くて、お米や野菜もいっぱいとれて、ひとつひとつの建物やおうちや敷地もひろびろしているから人ものんびりおおらかで、すくすくまっすぐです。そんな空の下、妙にちまちまと、そしてヘンに斜に構えて、色んなことから自分を防御しながら暮らしている自分がなんだかやけにセコい人のような気がしてしまいました。うーん、いろんな土地や人を味わいに、全国を演奏してまわる、というのをやっぱりやってみたいなあと思いました。

918.jpg 640×480 (original size)

[link:918] 2007年10月27日(土) 15:02

2003年6月16日までの日記


Copyright©2001-2003 Chiaki Kato, All rights reserved.
Contact Us
Do you know DonutFilms?