忘れ物はないね?:2007-10-03

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2007年10月03日(水)

お仕事が10段階中4がほぼ完了。世界観づくりはこれで大体形が見えたので残り6はスムーズに行くことを祈って乾杯。
それはそうと、このお仕事は、去年と同じ一年、というがない。いえ、現実にはどんな人のどんな一年も去年と同じ、ということは絶対ないが、仕事の種類やかかわってる団体によっては大体何月頃に何があって、何月頃に何をする、というのがおおまかにわかっていることもありましょう?でもこのお仕事はそういうのがほぼありません。恒例になっているものもいくつかはありますが、ほとんどはその年その年にやってくる仕事で、作詞や作曲しかり、ライヴもしかり、まさに一期一会です。私の作詞で別の方が作曲、またはその逆のものがそのタイミングでできあがったり、あの人とこの人に演奏されたり。たいていは半分から6割ぐらいは予測ができたとして、それ以上はあまり予測しないことにしています。『スゲー!』と感激したり『なるほど』と思ったり『ええええ!』と思ったり、そりゃまれにですが『ありえん!』と憤慨することもありますけど、その全部が面白いです。自分を通して出たもののカタチが自分じゃない人やものと出会って、またちがった色やカタチに見えてくる。
先の見えない仕事というのは見えないからこそ面白いんだな。


[link:912] 2007年10月05日(金) 23:22


2007年10月03日(水)山下清

フと電車の中吊りで知った。山下清展を10月の9日までやってるらしい。うわ、9日までか、行くヒマあるかな、と思ったが、どうしてもやっぱり見ておかないと、と思って観に行った。
あの貼絵はできる限り本物を見ておかないと。
貼絵はもちろんだけど、ペン画もすごい。油彩もすごいんだけど、実物を見てびっくりしたのは、貼絵も油彩も、感じは一緒だということ。つまり油彩だろうが貼絵だろうが『山下清技法』というか『山下清画』になっている。すげーなー!!!
私は特にまだ初期の頃の天然炸裂なペン画や貼絵が私はたまらなく好き。絵付けをした陶器やタイルもすっごくよかった。実はペン画も大好きなのだけど、今回はなぜか私の好きな作品は展示されていなかった。
なんか、不思議に思うんだけど、とてつもなくガツーンとくる音楽に出会うと、ガツーン!としながらも、同時に(実際に可能不可能は別として)、『ああ、私もこれを超えるような音楽をいつか作って奏でることができますように』なんて、不肖にも思ったりするのですが、絵はちがって、ああいうすごい絵を見ちゃったりすると、もうなんだか自分なんか絵を描く必要なんかないなー、なんて思ってしまいます。
でもがんばって描いてますけど!近日あがってくるご案内ハガキもアホですてきな出来映えだと思いますから待っててね!

[link:911] 2007年10月04日(木) 00:11

2003年6月16日までの日記


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