忘れ物はないね?:2006-12-16

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年12月16日(土)

以前、マリンバの浅田実可さんが『ねこはしる(工藤直子作)』というのを朗読劇でやるので、劇中でマリンバとピアノで演奏する音楽を作ってほしい、との依頼をうけ、インストルメンタルの曲を何曲か作りました。
そして、それは見事に公演の日を迎え、私もちょっと新しい分野で曲が作れてとてもよい経験だったのですが、その初演から3年の月日を経て、また今年も実可さんが『ねこはしる』をやることになり、今日、観て来ました。とても面白かった。演奏もすばらしかった。
前回と同じお話をまた別の作り方で構成を練り、演奏部分は今回はマリンバとアコーディオンでやる、とのことで、『ピアノ用に書いた曲をアコーディオンでやるとどんなことになっているのだろう?』とすごく興味津々だったのだけど、今回の組み合わせはドキドキするほどよかったのだ(もちろんピアノとのスタンダードな味わいもよかったのだが)。前回の時は、なんとなく、お話から音楽がちょっと飛び出しているかな、と感じるところもあったりしたのだけど、今回はお話の中で音楽が自由自在に場所を与えられて生き生きとしている、という一体感がすごく感じられて、なるほど、こういうのが再演の面白さでもあるのだなあ、と感心した。
演奏部分では、実可さんとアコーディオンの熊坂さんの表現力とか息の合い方がすばらしく、惚れ惚れしたのであった。
この公演は明日も2時からやっているそうですよ。
あ、でも予約が必要なようなので、行ってみたくなった人はお電話してみてね。なんでも小屋NGOMA

[link:764] 2006年12月20日(水) 00:44

2003年6月16日までの日記


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