忘れ物はないね?:2006-11-13

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2006年11月13日(月)

今週の金曜日から表参道にあるビリケンギャラリーで森雅之さんの原画展がある。森さんは素朴で元気でちょっとメルヘンチックなんだけど、不思議と足は大地にしっかりとついて、ガハハハと笑っているようなおてんばな子供や大人を描くとピカ一!な漫画家でありイラストレーターです。森さんの描く漫画では、楽しくてしかたがないことも、悲しくてしかたがないことも、ちょっとさびしいことも、面白いことも、みんなそこにそうやってあるのがとても自然に思えて来ます。
森さんご本人とは、15年ぐらい前、当時いた少年王者舘の何人かとお宅へ遊びに行ったことがありますが、それ以来お会いしていないような気がします。でも、季節のおたよりなどのやりとりや、共通の仲良しのイラストレーター早川司寿乃を介して近況を耳にはさんだりすることも多く、そんなにお会いしていない感覚はなかったのですが、いつの間にかそんなに月日が経っていました。久しぶりにお会いできるといいんだけど。

というような話題で早川司寿乃と長電話。
今日の早川画伯の名言。
『いくら自分がその人のファンでも、あんまりびっちり全部好きすぎると疲れるから、たまにきらいな作品や、どうでもよい作品もあったほうがよい。』

なるほど。

[link:750] 2006年11月16日(木) 00:00


2006年11月13日(月)

初めて知ったその日から、長い事ぼんやり思っていたことなんだけど、プロフェッサー・ロングヘアってすごい名前。
ブルーズのミュージシャンはおかしな名前の人がたくさんいるんだけど、長髪博士っていうのは思いつきませんよね。
しかしその長髪博士がすごいわけで、長髪博士って名乗っているのにものすごく大したなかったら、それはそれでも面白いからまあいいんだけど。

Pixerの『Cars』を観た。ストーリーがレーシングカーの話なので、個人的な趣味として時折なじめないところがあったけど、やっぱり引き込まれて、とても面白かった。後半あたりから特にグッときて、ジリジリして、スカーッとする、という王道のエンターテインメント。よかったっす。
Pixer製作の作品がすごく好きなんだけど、特に好きなのは『バグズライフ』と『モンスターズインク』と『Mr.インクレディブル』。ディズニーの傘下に入って再出発するそうですが、今後はどんなことになっていくのでしょう。

それから夜中にやってたティム・バートンの『エド・ウッド』も観た。ハリウッドで『史上最悪の監督』と評された実在する映画監督の半生をティム・バートンが映画化してジョニー・デップが主演したものだったのだけど、これがまた面白くて、つい終わりまで観てしまった。いつの時代にも、いわゆる世間的に評価はされなくても、魅力的な人というのはやっぱり突出していて、どんな形であっても時代の記憶には残っていくのだなあ。

[link:749] 2006年11月13日(月) 23:40

2003年6月16日までの日記


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