忘れ物はないね?:2004-10-23

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年10月23日(土)

下北沢スズナリで公演中の少年王者館の芝居を観に行って来た。土曜日で混んでいたが、気持ち的にはゆったり落ち着いた気持ちで観ることができ、とてもよかった。大きな枠から小さい枠、皿に隣の枠からずっと先の枠まで時空をパッパッと越える天野さんの手法は、観るごとに研ぎすまされていて、途中でなんか今自分がどこにいて何を観ているのかわけわかんないようになって、終わりとはじまりがひっくりかえって、またくりかえして、頭の中がぐるぐるにミックスされてしまっても、観終わるとなぜかとてもよくわかったような気分になるすばらしい舞台である。そして数年ぶりに舞台にたった珠(水)ちゃんの、更に掘り下げられて深みを増した挙動不審さはもうおかしいとか面白いとかを通り越して「ありがたい」域に行っていると思う。笑いすぎてほんとにお腹が痛くなった。久しぶりの人とも会えたし、観に行ってよかった。

[link:311] 2004年10月26日(火) 00:16

2003年6月16日までの日記


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