忘れ物はないね?:2004-10-20

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2004年10月20日(水)

今日はなんと区の健康診断に行ってきたのだ!台風来てるしすいてるかな、と思って今日にしたら案の定ガラガラで、健康診断士(なんていうの?)の人々が待ち構えててワラワラとあっという間にやってくれた。ああいう区の保健所のようなところでやる時って検査技師の人のほかにエプロンをしたおばちゃんたちがたくさんいるんだけど、あの人たちはどういう人なのだろう。
受付をすませると、順路の最初は身長体重測定で、体重係にはぼってり太った豪快な感じのおばちゃんが配置されていた。体重計には服を着たまま乗って「服の分の重さを引きますねー」、というシステムだったのだが、私の前のちょっと太めの男の人が乗り終わっておばちゃんが「服の分引きまーす」という段階でポケットに携帯が入っていることがわかり、「あ、携帯も入ってた!」と言うと「あ、じゃあもうちょっと引いときます」って。で、その次にやせめの女の人が乗ったら「あら?痩せてるわねー。服の分は引かないで書いときます」って、おばちゃんの私見かよ!それも「いいわー、痩せててうらやましいわー」などとかなりの私情が交じっていて、要するにその太ったおばちゃんは「太めの人は減らして」「細めの人には上乗せして」書いてる感じだった。これほんとに健康診断?みたいな、ものすごく好感のもてるキャラのおばちゃんだった。その後もぐるぐる順路をまわり、何事もなく無事終了。結果は一ヶ月後。帰りの道すがら、この人材配置についてよく考えてみると、だんだんあのおばちゃんを体重係にしたのはやはり意図的だったのではないかと思えてきた。しょっぱなの体重係に若くてスタイルのよいおねえさんが座っていたら男も女も、老人も若者もなんとなく気恥ずかしく、いやだろう。特に年頃の女の人なんか人前で体重計に乗ることがすでにいやなのだからなおさらだ。しかしその係があのたっぷり豪快に太ったおばちゃんで、多少太めの女性だって「あらー痩せててうらやましいわー」などと言われたら、もう「別にどーーーってことないや、あたしってほそーい!あははははー』ということになって何の嫌悪感も持たず、ストレスも感じず、その後の血圧も上がらず、多少採血が痛くたってぜーんぜん気分よく終わっちゃってスキップで帰ることができるのだ。思えば、最後に採血した後、「止血するためにじーっと5分ぐらい座ってるコーナー」に配置されていたおばさんはとても笑顔のおだやかな、でも強烈な印象はない「終わりよければすべてよし」タイプの女性(おばちゃんという感じではない)だった。考えれば考えるほど利にかなった人材配置に思えてくる。うーむ、なかなか保健所も隅におけない。

大根フェスタの話題がおもいのほか盛り上がっているが、そんな応援してくれている皆さん(?)のためにも、ぜひともがんばらなければ、といくつか極秘作戦を考えた。このまま企画実行委員会のほうからなんの返事もなければこれを実行するしかない。
1.会期中、毎日2〜3人のサクラを送り込み、「大根はエライ」はさも巷ではよく知られている曲であるかのように鼻歌で口ずさみながら会場をウロウロする。この場合あくまでも自然に『会場に来て、フと「大根はエライ」を思い出し、つい口ずさんでしまった』ようにする。あるいは、アンケートなどがあれば、「テーマソングがあればもっとよいのに」などと意見してくる。(一ヶ月毎日2〜3人で合計6〜70人のサクラが必要だが、ローテーションで30人ぐらいの人材を使い回し。)→運営の若い人が『あれ?あのうたどっかで聴いたなあ。あれ?なんかこの間送られて来たCD−Rの......もう一回よく聴いてみよう!イケるかもしれないぞ!』→会議で偉い人を説き伏せてテーマソングに。

2.誰かがこっそり久住さんの絵本の横に「大根はエライ」のCD−Rを置いてくる。(久住さん作の立派なジャケが必要。)
→ラジカセも側に置いてくる。→知らない間に小さい音でかけている。→いつの間にかテーマソングに。

3.会場内のエレベーターで企画実行委員長の偉い人とぶつかり、偉い人の持っていたCD−R(孫が編集してくれた”民謡とジャズの融合”とか”津軽三味線でジャズ”とか女子十二楽坊とか綾小路きみまろとか入りか)と「大根はエライ」のCD−Rをすりかえる。(マジックで盤に手書きタイトルなどできるだけ平凡なCDーRを装わせる必要あり。)→偉い人がさてCD、CD、となって「大根はエライ」を聴く。→『なんだ?これは!......うん?いや待てよ。大根はエライ?......これだ、これだよ!いいじゃないか!』→あっという間にテーマソングに。

などである。やはり本当に実行するとしたら2だろうか。どうだろう。やるか。

[link:309] 2004年10月23日(土) 23:13

2003年6月16日までの日記


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