忘れ物はないね?:2003-11-17

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年11月17日(月)不思議な力

ドーナッツフィルムズの中継映像にも出演してくれたカナダ人のジョンはフランス語も堪能で、母国カナダでは本も出版している。その本というのが、カナダを自転車でまわって、不思議な力を持っている人を取材してそれをまとめたものだそうだ。で、取材でまわっているある時、「近い未来を予測できる」という人に出会い、未来のことを見てもらったら、「明日あなたの家に泥棒がはいる。これは絶対起きることだから避けられない。」と言われた。もちろんジョンは自転車で旅をしている最中で、家には留守中を住み込みで管理してくれる人がひとりいる状態。半信半疑ながらもジョンは保険会社へ電話して家財保険に加入してから、家にいる管理の人に「どうも今日明日はいやな予感がするから、家の鍵とか戸締まりとかには充分充分気をつけてほしい」と連絡をしたそうだ。そして翌日、あんなに注意したはずなのに、管理の人がほんの数分ミルクを取りに行っているすきに泥棒が侵入した。で、テレビや調度品をはじめ金目のものをごっそり盗まれた。当然、前日に保険に加入していたことが保険会社にすごくあやしまれたそうだが、信じてもらえなくてもともとのつもりで訳を話した。そうしたら保険会社の人がたいそう面白がって、ぜひその本が出版されたら一部送ってほしい、といわれ、無事保険もおりたそうだ。
.....というような不思議な話を聞いた後で、ジョンが「不思議な力なんて誰にでもあるんだよ。チアキにだってあると思うよ。例えば3種類のカードがどこにどれがある、とかそんなこと大体誰にでも当てられるもんだよ。」などというので、
そりゃ試してみようということになり、真っ白いカード3枚を
それぞれの前に並べ、その間に相手の手元が絶対見えない壁を作り、さらに私が目をつぶっている間にジョンに3枚のカードのうち好きなカードに印をつけてもらった。一枚は「*」、もう一枚は「×」、そして何もかかない「白紙」。それから私が自分の前のカードにジョンがつけたのと同じ位置のカードに印をつけられるか、という実験。
私はあまりなにも考えず、直感でつけた。結果はパーフェクトだった。ぴったり同じ。自分が一番びっくりした。
やっぱりなんかわかんないけど、不思議な力、というものは絶対あるね。絶対。

[link:103] 2003年11月22日(土) 00:12

2003年6月16日までの日記


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