忘れ物はないね?:2003-07-18

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2003年07月18日(金)パスカルズ、かぼちゃ商会

前から一度観てみたかったパスカルズ、そしてかぼちゃ商会のジョイントライブを観に行った。
ライヴの前に、この間から行っても行ってもいつもお休みだったりした私の好きなお店に今日こそは、といさんで行ったが、今日も骨董市に出店の為臨時休業、だった。ショック。おかげで変なふうに時間があまってしまい、よけいな買物をしてしまう。

それはさておき、ちょっとだけ遅れて会場へ入ると、私が入ったのは2曲目が始まったところだったんだけど、私が入ろうとつかんだ入り口のドアがすごい勢いで開いて、中から中年女性が『ひどい!』と叫びながら飛び出してきた。どうしたのかと思ったら、『ひどい!こんなひどいのは聴いていられないわ!』というまったく謎の捨てセリフを残して、扉もバターン!とすごい勢いで閉めて、おばさんは走り去っていってしまった。私と扉のところにいた受付の人はあっけにとられてしまい、しばらくぽかーんとしていたのだけど、我に返って中に入りました。演奏は素晴らしく、しかもまだ2曲目だし、何がそんなにそのおばさんにとってひどかったのか皆目わかりませんでした。普通、ちょっと『あれ?思ってたのとちがうな』と例え思ったにしても、一曲目で帰るのはどうかなあ。そんな激しい反応を勝ち得たパスカルズを少しうらやましいと思いました。でもパスカルズの名誉のために書いておきますが、パスカルズ、本当によかった。楽しかったです。演奏している人たちが楽しそうなのも素敵。大所帯なのもうらやましいなあ。
かぼちゃ商会は本当に全国、国外問わず商店街で、ストリートでちんどんをやっている人達のようで、こちらも楽しかったのですが、舞台の上よりやっぱり町の中で観たかった。
お客さんに対するものの言い方とか、扱い方とかがちょっと独特で、純粋に『商売』(あ、決して決していやな意味じゃなく)という感じがなんか心にしみた。
今日の客席はフランス人ぽい人も結構いて、前にいた鼻がものすごく高くて長くてでかいおじさんは、自分の鼻をはじいてリズムをとったりしていて、感心した。

一緒に観ていたSさんが、休憩の時に浮かない顔をしていたので訳を聞けば、『すぐ近くで観ていた全然知らない人が自分とまったく同じ服を着ていて、しかもその人が履いていたスカートも全く同じのを持っている(Sさんはその時はスカートは履いていなかったのがまだ救いだった)。なので気づかれないように、上に羽織っていたカーディガンのボタンをピッチリしめて、おそろいを隠している。そのことが気になってライヴに集中できない。』といって、カーディガンのボタンをピッチリしめている。
しかし考えてみれば、なぜSさんが隠さなければいけないのか?負けた(何に?)ことになるではないか!とその場にいたUさんと私で鼻息を荒くしてみたが、結局ライヴが終わって、その人が出て行ってしまうまでカーディガンを閉めたままのやさしいSさんであった。
終了後、川口さん、お久しぶりの知久くん、初めましてのロケットマツさん、坂本さんなどとおしゃべりした後、失礼する。UさんSさんとラーメンを食べて地下鉄に飛び乗った。

[link:24] 2003年07月19日(土) 01:49

2003年6月16日までの日記


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