『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の
中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ
[link:468] 2005年07月14日(木) 02:42
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事前の天気予報ではあんなに『雨、雨、土砂降り』と言っていたのに、すごい晴れ。こんなことならバードウォッチングとかものすごいできるじゃん、川とかもバンバン降りていけるじゃん、と思ったのだけど、帽子も忘れたし、家を出る朝天気予報を聞いて、土砂降りの中川べりなんかに降りることもないだろうと長靴を荷物からはずしたし、リュックでもないし、しかも今回の旅のエースだと思っていたデジカメ付き双眼鏡のデジカメ機能がおそろしく低解像度で、しかも双眼鏡で見ている=ファインダーだから、鳥にいちいちフォーカスをあわせてるうちに飛んでってしまうし、近すぎてわずかな手ブレでも画像がブレてぜんぜんちゃんと撮れない!シャッターを切っても何を撮ったのかわかんない!しかもピントをあちこちあわせているうちに酔って気持ち悪くなる!ということが次々と明るみになるしで、雑誌のような写真はまったく撮れませんでした。それどころか、満足に鳥も見れなかった。ああいう写真はプロの人たちがちゃんとしたカメラに高い望遠レンズをつけ、三脚で固定して万全な態勢を整え、その装備で何日も早朝から一羽の鳥をずーっとずーっと待ってやっと撮るのだ、ということはうすうすわかってたんですが、これほど自分がバードウォッチングをナメていたとは。下駄履きで部屋からデジカメ付き双眼鏡などというものでのぞいていたんではまったく話にならないことがよくわかりました。
そこで早々と鳥はやめて、帰りに青梅駅で途中下車し、町歩きと商店街で無意味な掘り出し物バイイング。
結局コレとかコレとか。どうでもいいような買い物をした。
でも青梅はひなびた感じや、がんばって観光地にしたいがいまひとつなりきれていない具合や、町の構造などが尾道にも似ていて、すごくいい。こういうところに実家があったらいいなーとか思った。