忘れ物はないね?:2011-08-08

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2011年08月08日(月)生駒おたのしみ会 その三・「商店街を訪ねる」旅。

昼間、生駒を存分に楽しんだ私たち。
本当は、生駒の周辺の駅にも降り立って散歩してみたかったけれど、もう足は棒、帽子もバラバラ、お腹もすいたので、おとなしくホテルへ向かった。
そう、天下の大阪帝国ホテル、ではなく、帝国ホテル大阪に泊まるのだ。
桜ノ宮という駅から徒歩5分とのことだけど、あれは嘘だ!確かに帝国ホテルの敷地っぽいとこへまでは5分ほどで行ける。
けれど、立派すぎて入り口までは15分ぐらいあるのだ。
くっついたり離れたりして歩くだけでウフフフという気分のカップルならばそれもうれしかろうが、足も痛いし、お腹もすいてヘトヘトな私たちにはまったくうれしくない。
周辺にお店っぽいものもあまり見当たらず、夜ごはん、どこで食べる?
と、また尾道でほか弁だったことを思い出しながら、やっとホテルに足を踏み入れると、ロビーではヴァイオリンの生演奏が行われており、多くの大阪ムッシュや大阪マダムがくつろいでいて、ゴージャスな雰囲気。
さすが帝国ホテルだ。
チェックインをすませ、案内してもらったお部屋は、大阪らしい「お値打ち」なプランで、それはそれはすてきなお部屋。
私たちはすっかりうれしくなって、ベッドに倒れ込んでみたり、「HANAKO」風の写真を撮ってみたり、テレビをつけてみたりして(子供?)遊ぶこと30分。
ハタと空腹を思い出した私たち。
またあの長い遊歩道のような道を歩いて、町をフラフラお店をさがしてさまようことなど、考えられない。
ホテルのレストランはフレンチ、お寿司、中華、イタリアン、なんでもある。
ゴージャスなホテルに泊まり、ごはんまでもホテルのレストランで食べたのでは、なんとなく、ただのオトナの女子旅のようになってしまう。これは這ってでも、ホテルを出て、大阪ならではのお好み焼き屋や赤提灯をさがして行くべきなのでは、と思ったが、私たちには時間も大切であった。
なぜなら、コンビニで買ったどうでもいいようなマンガの数々「心霊体験 祟られたナントカ」や「真相! 禁忌 都市伝説(内容ほぼエロやん!)」なども読んで、きゃーきゃー言わなければいけないのだ。
ズルをしたような気持ちになりつつも、結局ホテルのカジュアルダイニングでポクポクとクロックムッシュなどを食べる。
食後にちょっと電話したりショップをみたり、とPちゃんと各々のことをしていたら、どうしてもお部屋へ向かうエレベーターが見つからない。
ここだ、と思ったエレベータは12階だかどこだかへ直通で、途中にはとまらない。

おまけに部屋番号は「ナ・イ・クね!」となんの意味もない語呂合わせにして覚えたので、ここへ来て「ナイク」だったか「クイナ」だったかわからなくなってしまった。
ナイクなら7階だし、クイナなら9階だけど、どちらにしてもエレベータは止まらないのだ。
Pちゃんに電話しても、電話中なのかつながらず、姿も見当たらない。

こうなったらフロントで聞くべきか、しかし、7階または9階に止まるエレベータはどこでしょうか?ということと、そう聞いておきながら、肝心の「えーと○○ですが、私は7階でしょうか、9階でしょうか?」または「部屋番号はなんだったでしょうか?」と聞くのか?
ダメだ、ものすごくアホだと思われてしまう。シュっした帝国ホテルのフロントの人だって、ぜったい心の中で「おまえアホやろ」と言うに違いない。
結局、もういいや、とホテル内散策を続け、Pちゃんに部屋番号を聞き、エレベータを自力で探して(思いも寄らないところにあった)お部屋へ帰る。
そして、だらだら、きゃーきゃーと、あり得ないようなアホタイムを過ごすこと2時間ほど。
もっと夜更かしするつもりだったのに、あっけないほどコテンと寝てしまった私たちであった。

さて、翌朝。
レイトチェックアウトだったので、お昼近くになって起き出した。
すると外が騒がしい。
ロビーに降りていくと、お祭りの装束をした子供や大人があちこちにおり、銅像や石像のところにも座ったりしている。

お祭りらしいが、私たちの目的は常に商店街なので、ホテルの人にこの近くに商店街はありますか?と聞くと、あるどころか、というドヤ顔で、「天神橋筋商店街」というところがある、そこは日本で一番長い商店街ってことで有名で、しかも今日はその商店街のお祭りだという。
なんと、期せずしてこのパッケージ感!
昨日のぴっくり通り商店街は日本で一番短い商店街だ。そして翌日にまさか日本で一番長い商店街を訪ねることになろうとは思いも寄らなかった。
今回はギャルメイクとかのイベントもたいしてないし、そこそこ都会だし、日程も短いし、今年のお楽しみ会はユルく終わるかな、と思っていたら、ここへ来て、まさかのパッケージ感が生まれ、「日本一短い商店街と日本一長い商店街を訪ねる旅」として終わろうとしている。

果たして、日本一長い商店街、「天神橋筋商店街」はお祭りで大変なにぎわいだった。
男神輿、こども神輿、ギャル神輿、など次々にやってくる。
ヘタレな私たちは脇へ脇へと逃げ、結局お好み焼きにもありつけず、早々に退散。
帰りに、もうひとがんばり、鶴橋へ行ってみようということになり、鶴橋へ向かった。
鶴橋も大変なにぎわいだった。
迷路のように細い道の両側に食べ物や洋服やリネンなどの布製品、それから韓流ショップやブランド品などを売っている店がぎっちり並んでいる。
全部回るには一日かかりそうな規模だ。
びっくりしたのは、ベッドリネンなどを売っているお店がたくさんあって、そのどれもが、日本ではあまり見た事の無いようなかわいいテキスタイルや色合いのものだったこと。色も形も柄もシンプルでかわいく、値段も安い。枕カバーなどを買ったが、もうちょっとで布団などまで買うところだった。
東京の新大久保にもこういうお店があるのだろうか?
未踏の町なので、ぜひとも行ってみなければ、と思う。

最後の最後に鶴橋まで行き、いよいよ、今年のお楽しみ会は「商店街を訪ねる旅」であった。
心残りは、やはり時間が足りず、生駒の周辺の駅などが散策できなかったこと。
ということで、たぶん来年のお楽しみ会も「生駒」だと思います。


[link:1263] 2011年09月24日(土) 17:42

2003年6月16日までの日記


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