忘れ物はないね?:2009-05-23

『忘却』とは、忘れ去ることである。
人は『忘れる』という能力がなければ、絶望で生きていけないそうだ。
しかし、私にはそれらの忘れ物が大変愛おしく、また、そういった忘却の 中に存在する、私がかつて此処に存在していた証拠のかけらのようなものが、
どこか遠いところへでも散らばって、ある日ひょっと誰かのしゃっくりを止めたり
犬に遠ぼえをさせたりできないか、などと思うのである。
だから、私はこの日記を書くことにする。
この日記はその日にあった笑えることや、怒れることや、
その日に思い出した面白いことや悲しいことを記すためにある。どんどん忘れていくTwitterはコチラ

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2009年05月23日(土)おたのしみ会その二

真壁の町は古く、お店はほとんど開いていない。それも、『今日はお休み。』というのではなくて、『もうずっと開いていないんではなかろうか。』と思うような開いてなさである。
たまに開いているお店があるかと思えば『営業時間 午前8時30分から午後1時まで』とシャッターに貼付けられている『紙店』とかもある。朝の8時半からいったいどんな種類の紙を買うのか。1時に間に合ってれば入ったのに.....。
そんな町並みを抜けて、やや坂道になったはずれまでゆくと、今度は一面の田んぼの海。ずううううっっっとむこうまで田植えの終わった田んぼが広がっているのであった。
田んぼのところどころにもりもりと木がかたまって茂っていて、そのまわりをほそいあぜ道が巻いている。小さい用水路の際には野生のカラーとかあやめとかが咲いていて、そのむこうでおじさんが何やら白い煙を立てて燃している。空はとても晴れていて、何かが鳴っているけど、うるさいほどの静寂。ツン、と田に鳥が立ったり、おたまじゃくしの影がにらっと動いたり。そのすべてが、なんだか生まれる前に見た?ような、いつか遠い昔に死んだ後に見た?ような気がする景色で、ひょっとしてここは天国じゃないかしら、と思うような妙な感じだった。
ある家は壁一面が蔦に、ある家はばらに覆われ、犬とか猫もほとんど鳴かない(1匹だけ、寝そべってると思ったら、寝そべりながら怒っていた犬がいて、とつぜん爆発したように吠えかかられた)。
しーんとした町を、とにかくてくてく歩きまわって、洋品店『S』にてデッドストックのマッチ棒柄のこどもTシャツなどを購入(使い道ナシ)。途中で何度か休憩.....と思うが喫茶店はナシ。お菓子屋さんの店先のベンチであんドーナツを食べる。
で、またおなじ焼きそば屋さんに戻って、荷物のお礼にクリームソーダなどを飲み、またタクシーに乗って岩瀬駅へ戻る、という、貧乏風とセレブ風が入り交じった真壁散歩を終えました。大変に大変によい散歩だった。
ここからまた小山に戻って、その日は小山のビジネスホテル(温泉のある旅館がよかったけどなかった!)のデラックスツイン(でも超安い!)に宿泊。チェックイン前にふと小山駅ビルをうろうろしてみたところ、小山は栃木なんだけど、物価が!驚くほど!安い!
体感で都内値段の七掛けぐらい。
そして、料理の盛りもすごい!(→おいしいものと加藤千晶も更新中です。)

そんなこんなで腹ごしらえした後は、お部屋に戻り、夜は『スパルタものまね特訓』である。今回の旅のもうひとつの目的、いや、そもそも初めは『今年はスパルタものまね合宿』のつもりだったのだ。ここで1歩、できれば5歩ぐらい前進して次回のワンマンに向かいたい。
というわけで、PちゃんのケイタイでBGMダウンロード完了、ビデオオッケー、小道具オッケー、という絶好の環境で修練を重ねることができた。そして、こともあろうに、『アノ人』以外の『別の人』のものまねもできることがわかった(しかもそっちのがウマいようだ)。そんなわけでして、この合宿の成果をみなさんにご披露できる日が楽しみでしかたありません。
しかし、この修練の様子はコーチであるPちゃん以外に絶対に誰にも見せることは出来ない。もし見られたら、私、まちがいなく駆け出して田んぼに飛び込むと思います。

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『冷凍食品』の看板があるけど、ショーケース全部空です。

[link:1116] 2009年05月31日(日) 02:29


2009年05月23日(土)おたのしみ会その一

今年もPちゃんとの、年に一度の『おたのしみ会』がやってきました。尾道の床屋でヘアカット(Pちゃんが)、奥多摩バードウォッチング、伊東のハトヤでチャッピーのマジックショー、熱海&バナナワニ園、など、これまでも数々の珍道中を重ねてきました。
そして今年、白羽の矢が立ったのは茨城県の真壁町。.....知らないところです。とりあえずものすごくマイナーそうな町なので行ってみることに。
真壁町はいわゆる『ひなびた町』とか『古い町並みが残ってるところ』というような場所であるけれども、他のそういう地域のように『それを売りにしている』気配がまったくない。言ってしまえば『やる気ゼロ』な町です(こんなところが私は好き)。ネットで情報を得ようと検索しても、ほぼ何も出てこない。『国の登録有形文化財に指定されている建物が狭い町内に100以上も現存している』にもかかわらず、である。
それでも一応、2月から3月にかけては『町じゅうのお店や古い民家(?)がお雛様を飾る』という町おこし的なイベント『真壁の雛祭り』というのがあるらしく、その時だけつくばかどこだかの駅からバスが出ていることがわかったのだけども、5月の現在はその特別便もなくなり、ならば普通のバスでも...と町のHPを見ると『真壁に行くバスは無くなりました。』と。
で、どうすればいいのか役場にメールを出しても音沙汰なし。しびれをきらして電話すると『岩瀬駅からタクシーが一番近いかねえ.....4000円近くかかるけど。』とのことで、こんなにやる気ゼロの町って一体どんなとこよ?と、すっかりうれしくなってしまいました。
Pちゃんとは赤羽駅(!)で合流。湘南新宿ラインで小山駅、そこで水戸線に乗り換えて岩瀬。そこからタクシー、と、行きましたとも。しかしながら、たいしたもので、最近は関東圏の無人駅はsuicaで通れちゃう。だから旅行なのにsuicaで行けちゃって交通費がなんだか得したような気分(別にそんなことは全然ないんだけど)でした。
果たして、たどりついた真壁町は、タクシーの運転手さんが『へえ、なんでまた今の時期に?』と率直な疑問を口にされたとおり、ちょうどお昼すぎぐらいにも拘らず、町は閑散としており、人っこひとりいない。ほぼすべてのお店はシャッター全閉じまたは6割閉じ(やってるかやってないかわからない)。
4割ぐらいシャッターが開いてるウインドーを無理矢理のぞくと、怖いマネキン人形が母の世代でも着てなかったようなスタイルの婦人スーツを着て虚ろに立っている。袖口にぶらさがる値札には定価5万8千円。えぇぇっ!
こういう町のこういうお店はだいたいそうなんだけど、そこに『デッドストック』という言葉はない。そもそも『在庫』って観念がたぶんない。
『ヴィンテージ』とか『アンティーク』とかも無視。『レトロ』なんていつのことを言うの?...そう、店で売っているものは『すべて現行品』。よって『定価』。
そしてショーウィンドーには『手は加えない』が、『いらないモノを仮置き』する。したがって、もらったマスコットとかカレンダーとか紙袋とか......。こんなところがたまりません。
で、町には至るところにふるーいふるーい蔵やお屋敷があるんですが、そのどこもが『普通にそこに住んでいらっしゃる』。なので、登録有形文化財だろうがなんだろうが『洗濯物干しまくり』だったり、『物置みたいに』使ってたりでまったくおかまいなし!むしろ『登録有形文化財』という立て札が違和感。そして唯一の郷土博物館らしきものさえ、すでに取り壊されちゃって工事中。真壁町、その執着のなさ、スゴイ。ある意味、ものすごい現代っ子っぽい。
でも、その超〜〜〜〜自然体っていうか、そっけない感じが私は好き。

で、とりあえずお腹に何か入れようと歩いても食堂一軒、喫茶店一軒見つからない。ようやく一軒だけ、『焼きそばと甘味』のお店を見つけ飛び込む。そして、『焼きそば玉子入り』を注文。出て来た焼きそばはそこの名物らしく、食べたことも見たこともない感じのもので、まっすぐの四角い麵の焼きそばの頂上に刻んだハムが大量に乗り、そこに白ゴマがたっぷりかかり、その上に目玉焼きがかぶさっているというものでした。目玉焼きを割ると下からゴマとハムが出現してびっくりした。でもすごく素朴でおいしかった(→おいしいものと加藤千晶もどうぞ)。
で、ありがたいことにそのお店で荷物をあずかってくれ(椅子の上に置かせてもらった)、その後およそ3時間の間休憩ナシ(お店がないから)で歩き続けることになる.....。


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[link:1115] 2009年05月31日(日) 02:28

2003年6月16日までの日記


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